【鑑賞メモ】
『バベル』。
この題名に尽きると思う。
言語、文化、社会的地位、聴力、個々の視座や利害による壁。
信頼する者と、背信する者。
色々な「壁」によって、人間はお互いを完全に理解し合うこと>>続きを読む
【鑑賞メモ】
玉ボケする街の灯り。
蛇みたいにくねる煙草の煙。
夜の闇の中で、鮮やかな青や赤が映える。
(もしやフランス🇫🇷ってことなのか?)
画の質感は、何だかありそうでない、ドリーミーで小綺麗な>>続きを読む
【鑑賞メモ】
いかにもケン・ローチっぽい作品。
ただ、「善」「悪」の描き方、登場人物の言動など、少し単純にドラマタイズされすぎている印象はある。各人物の心の深いところが滲み出てこないというか、少し物足>>続きを読む
【鑑賞メモ】
人の本音なんて、わからない。
わかったところで、救われるものでもない。
水色強めの質感なので、銭湯のお湯を張るシーンがやたら映える。水中のシーンと湖のショットも良い。音楽も◎。
オフ>>続きを読む
【鑑賞メモ】
カメラが忙しく動くことがなく、整然として静的な美しさのある映像が続く。
どこか写真家チックな画の捉え方にも思えるが、被写体をかなり下方に配置して上の余白をだいぶ広くとったり、写真だとしっ>>続きを読む
【鑑賞メモ】
静寂。
環境音、セリフ少ない、カメラは定点多めなので、画面に映るわずかなモノ・人の動きがより目に入る。
途中、もはや何かの記録映画かと錯覚してしまいそうなくらい何も起こらない時間がある。>>続きを読む
【鑑賞メモ】
戦争の傷痕は、人の内側にずっと残る。
罪もない人々の内側に。
ボスニア紛争について少し学んだことがあったので、終盤で「これは…」と察し始めたものの、やはり真実はあまりにも陰湿で惨い。>>続きを読む
【鑑賞メモ】
怪しげに光るブルーネオンの十字架。
崖下の、青々とした海。
青白い光に透けるレースのスカート。
主人公の女の子の、無垢さと反抗心の混じった横顔が頭に残る。
【鑑賞メモ】
ドギツいのに、センチメンタル。
レタッチやり過ぎた写真みたいな強烈な色補正、もはや電波系みたいなサイケなCG、登場人物、松子の行動……すべて癖しかないが、それでいて要所要所で人間の弱>>続きを読む
【鑑賞メモ】
ガラスペンのインクみたいに、鮮やかに滲む切ない青。
この映画はずっと、そんな青が目立つ。
主人公の醸し出す雰囲気と、冷ための質感と陰影、SF要素が重なって、タルコフスキーの『惑星ソラリ>>続きを読む
【鑑賞メモ】
最初から最後まで映像が良すぎる。
冒頭のクレジットで撮影監督がロビー・ミューラーと出て、その時点で期待は大きかったが、その期待を優に超えてきた。とりあえずミューラー大先生に一回頭下げたい>>続きを読む