みずいろさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

みずいろ

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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

2.9

右に倣えで臭いものには蓋をしていく貧しい村。優の絶望が痛くて苦しかった。

一ノ瀬ワタルは稀有な俳優だな…あまりに嫌なやつすぎて、慌ててサンクチュアリのこと思い出した。笑

最後、優は自分にも火をつけ
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

2.9

エスターの最大の恐怖はやはりあのオチ。オチがバレてる上でその前日譚を描くってどうなるんだろう!?と興味津々で見始めたが予想を裏切るB級映画っぷりにだんだん笑えてきた。
エスター登場シーン、めっちゃ怖い
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さかなのこ(2022年製作の映画)

2.6

男か女かは関係ないという前提については、そうかなぁ??という気がかなりしなくもない(男の子だから困難だったことも良かったこともあると思うしそれは人格形成にかなり関わってるだろうし、あえて性別ぼかしたこ>>続きを読む

影裏(2020年製作の映画)

2.3

綾野剛の体がとにかく撮りたかったのが伝わってくる。こんなに色気があるのに繊細でコミュ障な男、美しすぎて見惚れてしまった。

クズなくせに、その人のことが知りたければ光の当たる部分だけではなくその裏の影
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さがす(2022年製作の映画)

3.0

たぶんほんとに死にたい人はいるんだとおもう。その死をなんとか叶えてあげたいという気持ちも根本は愛なのかもしれないし、これは簡単な善悪では片付けられないものがある。殺人鬼の男は論外として、真剣に生きてる>>続きを読む

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

2.6

思ってたよりおもしろくて気づいたら全部見ちゃってた!って感じ。笑

主人公は難ありな人物だけど、最後の晴れやかな横顔がほんと良くて、結局どんな環境に置かれてもやり甲斐見出してそこでがんばれる人こそが一
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.7

深いのかと思いきや浅いって感じ。衝撃シーンにはすんごい力入ってるけどそれ以外は案外あっさりしてた。人間怖い!とかまでならない感じ。やってることは怖いんだけど思想が怖くないっていうのかな。人間に興味がな>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

3.0

ちょっと退屈な気持ちで見てたけど琵琶法師がロックを奏で始めたあたりから曲に引き込まれ夢中になってしまった。新しくてかっこいいっていうのはほんと正義なんだな。平家物語とロックはこんなに相性が良かったのか>>続きを読む

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

2.6

プラスティックスに憧れながらも少し穿った目で見ちゃうのとか、ティーンの女の子たちのこの意地が悪い感じ、万国共通なんだなぁと笑ってしまった。とにかく暇なんだろうな。大人になるとその暇さが少しうらやましく>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.0

バレエ教室の先生がなぎさにうっかり「お母さん」と呼びかけてしまうシーン、私がその呼びかけに対して何も違和感なく観ていたことにびっくりしたし、なぎさがあのシーンで初めて声を出して笑うというのも相まって、>>続きを読む

ネバーランドにさよならを(2019年製作の映画)

4.0

マイケルの件、お金目当ての裁判だったと記憶していた。しかし出来事を語る被害者が嘘をついてるとは到底思えず、こんな事があるのかと打ちのめされた。

子供を洗脳することはこんなにも簡単なのかと驚愕する。そ
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ディープエンド・オブ・オーシャン(1999年製作の映画)

3.5

静かなんだけどこれほどまでに子を持つ母親の心情に迫った映画もなかなかないと思った。3歳の息子が行方不明となり、夫は新しい子供を、と言うけれどそんなことは到底考えられない母。
やっと奇跡的に再会できても
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

2.4

犯人わかんなかったしびっくりしたけど、これはだいぶ無理あるのでは!?そんないきさつで殺人犯そうとするかね。ある意味犯人のキャラが中途半端に立っちゃってて釈然としない。真相に驚きはありつつも、その奥にさ>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.3

少女のふりをした女優たち。冴えないけれど一見普通に見える男たちは、彼女たちとの会話が始まるなり局部を見せたり、見せろと迫ったりする。あまりにもひどい映像が続くが、それを何となくぼんやり眺めていた。その>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

2.5

不思議な映画だった。農業で成功しようと田舎に移住してきた家族だが、なかなかうまくはいかず、家族仲もギクシャク。祖母がやってくるが、さらに混乱が起こり…という話なのだが、最終的には祖母のある発見のおかげ>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

2.0

有村架純ってほんとにきれいだなぁと思った。なんか掴みどころがないんだけど根っこが太くて笑うとかわいくて、彼女自身の魅力が役にも出てきてるというか。細くてか弱そうだけど絶対折れない感じ。ちひろさんにみん>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.7

みんなのことが大好きすぎる。一生詐欺師でいて!!
ジェシーもスターも、この世界の中ではまだ元気に生きてるんだ、と気づいて泣けてしまった。本当に愛のある作品。俳優が演じてるという枠をもはや超えてて、この
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昼顔(2017年製作の映画)

2.7

ドラマ観てなくて映画だけ観た感想として、結構面白かった…。不倫した側の気持ちもされた側の気持ちも、すべての感情がわかるのだ。女は、自分にできなかったことができた女が嫌い。これが全てを物語ってるなと…>>続きを読む

友罪(2017年製作の映画)

2.1

罪が消えることはない。平気なふりをしても、逆にもがき苦しんでも絶対に消えない。家族までをも巻き込んで。だから罪を犯してはいけないのだ、とも言えると思った。
めちゃくちゃ罪の意識あるのになぜか友達を題材
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

2.1

この脚本でも最後まで観させてしまう尾野真千子はやっぱすごいなと思った。
こんなにイライラさせられる主人公なかなかいないのでは。どこが自慢の母ちゃんなのかよくわからない。子供を育てるって綺麗事ではないの
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ウィークエンド・アウェイ(2022年製作の映画)

3.1

週末女二人旅!でも二人の女は会うのは久しぶりな様子。暮らしぶりも性格も全然違う二人の、どこか噛み合わない空々しい会話がとてもリアルだった…!(しかしこれも伏線)そして、朝目覚めると親友は失踪していたー>>続きを読む

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.1

痛みも喜びも本当のところは当事者にしかわからないと思う。障害を抱える息子を抱えた、高齢者の母親。二人きりの生活の中の迷いと葛藤を殊更にクローズアップしないのは、それを押し付けたいからではないのだろうと>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

2.1

こういう親にはなりたくないという理想があって、性格も良くて、それでも尚狂ってしまうことがある。それが家族という共同体。ありえないんだけど数ミリ運命が狂えばありえてしまいそうな感じが独特だった。何でとか>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

2.2

最後のシーンよかったな。報われるのは、大きな数字が出てきたときよりも、一般の普通の人の笑顔を見れた瞬間だったりするものだ。

業界近いからか、ずっとうっすらズレてる感じがしてしまって…。アニメ=子供の
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

1.5

色んな意味でぶっ飛んだ映画だった。
制服かわいいなぁとか思いながら見てたら何度か行われる復讐が結構えげつなくて、え?となり始め、意外な展開へと向かっていく後半はとにかく主演のドレアもエレノアもどんどん
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.7

年末に観るのにぴったり!楽しくてワクワク、煌びやかでスッキリ。箱を叩き壊してるのにも意味があるなんてなぁ…というか
無意味な会話やシーンがほぼないっていうスゴさ。面白すぎ。
頭良くないにしても経営者っ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

2.7

生きてる世界が違うと何もかもが違うと思ってしまうけど、生きてる世界が違ったとてまた異なる喜びと苦しみがあるだけで、みんな同じなんだよというメッセージが、強すぎずそっと添えられてる感じでよかった。誰もが>>続きを読む

この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.4

「ありえない」ってすごいコピーだな、もう少しなんかないか…?でも全体的に、なんかもう少しさぁと言いたくなる感じの映画だったので合ってるといえば合ってる。

予想はついたけど「この子は邪悪」のこの子の正
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

2.6

最後の30分だけ感動できるんだけど(というかそこにしかあまり深い意味がない)それ以外の時間はこれなに観させられてるんだろと思ってしまう不思議な映画。

小説だともう少し主人公の成長(少女→少し大人へ)
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天気の子(2019年製作の映画)

2.3

登場人物たちにとっては大事なことなんだろうけどこっちからするとなんかあんまピンとこない、ということの連続すぎて、ちょっと置いていかれる感じの映画だった。世界のために犠牲になるな、少しでもやれることをや>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.1

年代的にもほぼ同じ、自分を客観的に見させられてるようでどこか気恥ずかしかった。結婚して子供いる今、共通の趣味が一つもない夫と結婚したことに、今更どこか納得してしまった。自分と似た人と一緒にいるのは、結>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.4

ドラマがとても好きだったので。
誰かがあの時寄り添っていれば…ということを痛いほど思い知らされる作品だった。
どうでもいいものとして扱われると歪みになって人を変えてしまう。
更生とは人間として生まれ変
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.0

子供を産み育てる人生、仕事に邁進する人生。どちらも同じくらい大変で、同じくらい幸せ。譲れない大切なモノがひとつあれば、きっと「大丈夫」と思わせてくれる作品だった。最後主人公がトイレで考えたのが「こうは>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.4

前半つまらなくて挫折しかけてたけど、みんな絶対最後まで見てほしい。「最高の女…!!」と思わず呟いてしまった。
レイプした男もそれを見ていた男も、悪事が露見しそうになると全員が口を揃えて「仕事が」「結婚
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オールド(2021年製作の映画)

3.2

一気に観てしまった。老いの描写がそれは細かくてリアルで、あぁ老いるのってこわいなと思ってしまうけど、時間がないからこそ解決した問題もあったりしてそこがまた面白い。時間は有限だと気付けた瞬間から、人間変>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

コンサートがどんなに盛り上がっても、娘のその歌声を聴けない。親としてこんなに絶望が深いこともないなぁと思い胸が締め付けられた。コンサート後、父が歌ってる娘の喉に手を当てて、どうにかすこしでも歌声を感じ>>続きを読む