そんなのは不健全だとか、そんな女はやめとけとか、恋愛は他人に口を出されやすいものだけど、そんなものすべて本当にどうでもいいことだ。好きなのか憎いのかもわからず想ってしまうその気持ちを、言葉で言い表すこ>>続きを読む
理不尽な目に遭っても、自信を失っても、だれかに貶められても、実はそういった不幸は、ひとの運命にはそこまで関係はないのだと思った。なにもなくとも、希望さえあれば未来を変えることができる。希望を持ったらあ>>続きを読む
母親の気持ちにここまでリアルに迫った作品もなかなかないと思う。息子が生きていてくれさえすれば、加害者であってもいいと願ってしまう気持ちが痛いほどわかった。加害者かもしれない息子に差し入れするため、好物>>続きを読む
夢の中で何度も白人警官に殺される黒人男性。毎回これといった理由はなく、「ただ俺を殺したいだけなんだ」。友達にはなれないとしても、対話くらいは。そう思ったのに、それすら無意味に終わる展開に脱力してしまう>>続きを読む
色々な事情を抱えた夫婦が集まった夜、スマホにきたメッセージや電話をみんなに必ず公開するというゲームが始まる。
解説読んでやっとわかった。秘密を明かした世界と明かさなかった世界の両方を描いており、秘密>>続きを読む
親子で変な顔して笑うシーンが好きすぎて、後半でもふたりがそれをやるからわんわん泣いてしまった。子供のためならなんでもできる、なんでもできてしまう。この気持ちは母親になって本当によくわかるようになった。>>続きを読む
エンドロールで泣けて仕方がなかった。天才のはずなのに世間からはあまり認められなくて、その悔しさのあまり統合失調症をこじらせていく主人公。
笑いものにされるだけだ、お前はもっと特別な存在だ、俺たちを無視>>続きを読む
1900年ごろ、山奥の豪華な精神病院。そこは暗い秘密に覆われていた。
当時の精神病は今よりはるかに色々とわかっていなかっただろうから、わりとこれがリアルな姿だったかもしれない。そんなトンデモ医療が行わ>>続きを読む
ラブコメは時代を映す鏡だと思う。
「自分自身を愛そう」という結論に至る本作、とてもいまどきだなと思った。自分を愛せるひとは、他人にも愛される。シンプルながらとても大切なことだと思う。
個人的にはお約>>続きを読む
「懐かしい」は強敵だし、現実の毎日はいいことばかりではない。美化されたあの頃に惹かれてしまうときもある。
でも気づけば守られる側から守る側になっていて、そうやっていま必死に生きている日々は、何にも代>>続きを読む
よくできていた。何度も妻を殺すループを繰り返すことになってしまったエドガー。周りの人たちも誰かしらを殺したり自殺したりした人たちで、様々なものを諦め絶望した目をしている。コミュニケーションもろくにとれ>>続きを読む
貧乏だけど秀才のリンは、テストの答えを他の生徒に教えることでお金を稼ぐことに。カンニングがバレるかバレないか、ギリギリのところを駆け抜けていく後半は本当にドキドキで目が離せない。
秀才二人は、シドニ>>続きを読む
「この土地は何もかも奪っちまう。」
雪に閉ざされた極寒の地で、悪事に手を染めた男たちは同じような言葉を口にした。白い雪だけが広がる土地に朝から晩まで閉じ込められていると、倫理観や生きる喜びなどはどんど>>続きを読む
汚れへの嫌悪は悲劇を生むこともある。とはいえ犯人の気持ちがとてもよくわかるし、誰も彼を責められないなぁと思う。忌まわしい血を断ちたい、そう願ってしまう気持ちが。
羊の頭ってたべられるのか…あのシーン>>続きを読む
近くのユナイテッド・シネマの女性トイレの壁には、サイコのシャワーシーンの叫ぶマリオンがいたなぁと思い出す。中盤くらいでこのシーンがくるとは。先の展開が分からず楽しめた。
シンプルな話だけどカメラワー>>続きを読む
おかしいのはローズマリーなのか、周りの人間なのか、最後まで絶妙にわからないようになっていておもしろかった。悪魔信仰ってあることないこと騒ぎ立てられて、集団パニックのような感じになり、事件が実は妄想だっ>>続きを読む
ここまでご飯がマズそうな映画もなかなかない。最低限生かすための食事。
お風呂?の中で赤ちゃんのような謎の生き物が出てくるシーン気持ち悪かった。つねにうす気持ち悪い感じで、まったくよくわからなかった。>>続きを読む
思い過ごしでいい、勘違いでいい。ウザがられても反抗されても、子供が悩んでいるとき、その苦しみに誰よりも一番に気付ける存在でいたい。
一昔前の話だと思っていたが、今でも同性愛の矯正施設はあるそうだ。悲>>続きを読む
ストリッパーとしてタッグを組み、ウォール街の男たちから散々お金を巻き上げていたデスティニーとラモーナ。しかしリーマンショックによるひどい不景気で家族を養うこともできなくなった彼女たちは、男の酒に薬を混>>続きを読む
子供を産んで初めて本当の意味でわかるようになったのは、陣痛がいかに死ぬほど痛いかということと、子供を失う悲しみはこの世で一番の苦しみだということ。冒頭からずっと他人事とは思えず、画面の向こうに自分の姿>>続きを読む
良夫はもう自分の幸せのことなどとうに願わなくなっていて、死なずに日々をただ生きることだけ考えている。生活のため自閉症の妹の体を売り始めても、生きるという目的が叶っている以上、心の咎めを無視して悩まずに>>続きを読む
イケててもイケてなくても、青春は一度だけ。
イェール大学に進学予定のガリ勉女子二人組は、遊んでばかりで見下してた同級生も良い進路を掴んでたことを知って(これがとても今どきだなぁと思った)一念発起。「あ>>続きを読む
豪華なキャスト!同性愛者への差別が根強い田舎町に、人助けとイメージアップのため、今は落ち目になってしまったスターたちが駆けつける。
ものすごいパワープレイというか、もうみんなで踊ったら解決!みたいな強>>続きを読む
子供が産まれて毎日幸せだけど、それと同じくらい失う恐怖も感じている。愛しているから臆病になる。
もしこんな悲しい目に遭ってしまったら、毎日は灰色になって、きっと美しい思い出に首を絞められるだろう。花の>>続きを読む
昔アメリカの田舎にあった小さな店・マクドナルドが、遠い日本に住む私に今チーズバーガーを食べたいと思わせるまでになるというのは、本当にすごいことである。執念と強引さで、兄弟からマクドナルドを奪ったレイは>>続きを読む
出演者がもはや出演者とは思えないというか、役柄とそれぞれの人物があまりにぴったりと一致していて、フィクションではなく現実を覗いているかのような気持ちになった。そこまで思わせる俳優陣、おそらく全員がめち>>続きを読む
狂った王をとりまく姦臣、そして王を満足させるため集められた美女たち。もちろん美女の中には復讐を果たそうと心に決めている者がいて…。冒頭はグロくてびっくりするが、思ったほどスキャンダラスではない。愛憎の>>続きを読む
たぶん子供は、親を愛するために生まれてくる。最初から憎もうとする子なんていない。それが切なくて苦しくて、はやく周平に母親を嫌いになってほしくて悲しかった。でも周平は母のことが最後まで好きで、きっと自分>>続きを読む
タイトルになっているレベッカは何と一度も出てこない。しかし人々の口から語られるレベッカという女がこれまたとんでもなくて、客観性を完全に排除して人物を描くという手法はなかなか面白いなと思った。
身寄り>>続きを読む
女体の美しさに惚れ惚れする。濡れたように光る肌って本当に綺麗。
風俗画に出会い、はじめて人を愛し愛されたことにより、人間の愚かしい愛おしさとその美しさを知った主人公。風俗画と恋愛にのめり込む中、師匠>>続きを読む
後半は予想外の展開でとても素晴らしい着地だった。愛も花も同じで、かならず熱はいつか冷める。大事なのは、冷めた後にどう生きるかなのだ。
絵を描くことよりもチューリップに賭けることに熱中していく男に「そ>>続きを読む
さまざまな犠牲の上に進歩がある。これまでに地球や宇宙の謎を解き明かし、進歩を積み上げてきたすべての先人たちとその犠牲に対する深い尊敬が感じられた。
次元をこうやって表現するのか!とか、宇宙の無音ほど>>続きを読む
間違った手紙を渡したことに気付いて名前を叫ぶシーンとか、緑のドレスを着て図書室にいるところを妹に見られてしまうシーン、事件が起きたその瞬間のシーンなど、劇的なシーンをとても効果的に演出していて、それだ>>続きを読む
笑顔で血塗れになるのがこんなに似合う女優さんもなかなかいない!目かっぴらいて笑いながらのアクションシーンは不気味すぎてすばらしかった。
どうしようもない暴力性を演技力で隠しきれていたのかと思いきや、育>>続きを読む
主人公の服装がかわいくて、白い手袋に小さい拳銃もなんだかキュートに見えてしまう。タップダンス踊りながら詩集を読んでいて、怪しい男に声をかけられたら即撃ち殺すという序盤のシーンがおもしろかったけど、その>>続きを読む
小説を完成させ、ダメな夫と対峙したメアリーのセリフがかっこいい。「絶望との闘いの中で私の声を見つけた。私の選択が私を創った。後悔してないわ」不幸を嘆くだけでは出てこなかったセリフだと思う。知ってしまっ>>続きを読む