MERCUryuさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ブロンド(2022年製作の映画)

2.4

この映画の問題点として言われているマリリンモンローの人生を悲劇の側面しか描いていない点や、性描写の過激さなどもそうなんだけど、単純に映画として全然面白くなかった。無駄に凝った画作りも監督の自己満って感>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

4.0

緊迫感がものすごい映画。長回しのシーンが多いのも印象的で、どうやって撮影したのか気になる。怒りの連鎖が産む悲劇に胸が震えた。最後もやるせない気持ちになる。でも力強さを感じる傑作だった。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.4

好き嫌いが分かれる作品みたいだけど、個人的にはすごく好きだった。それは単に結末が好きとか、登場人物に憧れるってわけじゃなくて、凄く映画として語れる部分が多いと感じたから。バイオレンス描写は激しいけど、>>続きを読む

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.9

サクッと観れて面白い。ティーン向けって感じではあるが、みんな性格が悪いしやってることもポップに描いてるけどなかなかエグめ。マックスがクズ野郎であることに変わりはないけど、他の連中も大概だった。ドレアに>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

全く内容は知らないがサムライミが監督したホラー調の作品ということでずっと鑑賞したかったため、このタイミングで観た。確かに結構怪物の造形がグロテスクだったり、途中のワンダなんか貞子や伽耶子みたいな気持ち>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.4

日本公開してないはずなのに吹替版があったので、機内で鑑賞。前作と比べて格段に変わった部分は大して無いと思うけど、全体的にチープかなとは思った。あと吹替で観ると安っぽさに拍車がかかる。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.1

夢を追うことの素晴らしさを教えてくれるのがピクサーやディズニーだと思うから、そういう意味ではちょっと異色かも。でも大好きなアバウトタイムに通じるテーマ性を感じる。生きる意味なんてそんな大層なものは無く>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.3

名作ですね。今観ても設定とかにそこまで古臭さを感じないのは凄いと思う。この2人は当時のスター俳優だったんだろうなと思う。それぐらいオーラが出てた。終わり方もなかなか切なくて良かった。ローマの名所が沢山>>続きを読む

アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

3.2

途中まではありがちな話だけど割と面白いと思ったんだけどな〜
とにかくスカッと終わらせたつもりかもしれないけど、モヤモヤが残ったままだから結末のカタルシスが弱い。主人公が不在だから誰にも感情移入も応援も
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.7

思いの外激しい描写は少なく、性描写を通して主人公の心情を描くことに注力していた印象。だから、ガチャガチャした印象が無く、静かに観れた。主人公と妹の気持ちは理解できないが、辛さは十分に伝わってきた。もっ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.1

ジョーダンピール作品にしては、小難しい描写を抑えて、映像の楽しさで魅せてくる映画だった。過去2作のようなアッと驚く展開やじわじわ来る恐怖描写は少ないが、IMAXとの相性が思った以上に良く、映画館で観て>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.7

映画への愛が詰まっていて、映画愛がより深まる映画。号泣するようなシーンは無いけど、温かい涙がスッと流れてくるような映画だった。トトとアルフレードの関係は、友達のようで親子のようで、師弟関係のような不思>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

あんま期待してなかったけど結構面白かった。邦画でこのアクションが見れるのは素直に嬉しい。胸熱展開が多くて漫画読んでみたくなった。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.3

大人になればなるほど沁みる内容だと思う。自分にはこんな経験は無いけど、でも似たような経験の記憶はある。そんなノスタルジーと、みんなの思い出が詰まった映画。無垢な少年時代にしか成し得ない経験やあの気持ち>>続きを読む

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

4.1

コメディタッチでサラッと描いているが、テーマは結構真面目な問題なので、色々と考えさせられた。初めは子育てに関する価値観やそもそもの性格のぶっ飛び具合から、なかなか感情移入できなかったが、次第に絆を深め>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

結構面白かったけど、いかんせん長いし話が分かりづらい。でも、スタイリッシュでおしゃれで猟奇的。作品としての魅力はばっちりだった。これでも十分分かりづらかったのに、スウェーデン版の方がもっと難解で陰鬱ら>>続きを読む

デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.9

最近のネトフリ映画はこういう何も考えずに見れる系が多い気がするけど、その中でもこの映画は結構面白かった。テンポも良いし、映像も派手で飽きない。何よりキャラクターが魅力的だった。

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.1

暗くなりすぎず、かと言って適当に描いている訳でもなく、統合失調症の世界を伝えてくれる。でもやっぱり精神疾患を描いている作品は途中で胸が苦しくなるシーンが多い。今作も主人公が追い詰められていくのを見るの>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.1

トップガンマーヴェリックが続編としての最適解だと絶賛されていて、それはもちろん同意だけど、この映画も続編として完璧だと思った。前作は現実を見ないようにするために逃避する若者の話で、今作は現実を見ること>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

ヤクと汚物まみれの青春。憧れはしないけど、あんな風に自由に生きてる彼らが少し羨ましい。ひたすらバカなことをして友達と過ごせる時間はいつか終わり、それぞれ別の人生を歩んでいく。分かってはいることだけど、>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ良かった。大人になりきれないアラナと大人のように振る舞うがまだまだ子どものゲイリー。2人の出会いはまさに運命。もちろん恋愛映画ではあるけど、青春映画としての側面が強い気がした。他の脇役キャ>>続きを読む

すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.8

ずっと嫌な雰囲気が漂ってて結構怖い映画だった。相手の家族が全員気持ち悪くてゾクっとするけど、主人公にもそこまで共感できないから困っちゃう。あのまま元の家に居てもローナは幸せじゃなかったかもと思った。終>>続きを読む

18歳の"やっちまえ"リスト(2020年製作の映画)

4.1

この映画も好きなタイプ。10代後半のこのイタさって本当に眩しくてキラキラしてる。こういう時間はもう二度と戻ってこないことに悲しさを感じる。自分の人生を自分で選択することの大切さ。多分今が最後のチャンス>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.2

こういう映画は大好き。平凡で普通な人生を幸せだと思っているけど、一生に一度はこんな経験をしてみたいと思う。友達は自分で選べる家族っていい考えだと思った。こんな風に心を通わせることの出来る人に出会えた2>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.9

何も考えずに観れるからいい。お金もめっちゃ掛かってる感じがした。飛行機とかトラムでのアクションシーンがかっこいい。何よりライアンゴズリングは本当に画になる。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

女性の方が共感度は高いかもしれないけど、何か違うという感覚を持ちつつ、自分にはもっと別の道があるという思ってしまう閉塞感はとても共感できた。十分幸せなはずなのに、どこか満たされないあの感じは痛いほど理>>続きを読む

ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.8

話がどうこうというものでは無いけど、ただただ可愛い。

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.9

とにかくミニオンが可愛い!それに尽きる。話もクスクスと笑ってしまうようなシーンの連続で、90分と短いから飽きが来なくて面白かった。

X エックス(2022年製作の映画)

3.9

改めてホラーとコメディは紙一重だと思わされた。しっかり怖いシーンもあるけど、どこか全体的に笑えてしまうような映画だった。そして全編を通して老いや性欲がテーマになっていて、往年ホラーをオマージュした娯楽>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.1

何か観ていて悲しくなる映画だった。空白同様とにかく嫌な奴ばっかり出てくるけど、どの人も身の回りに居そうなタイプの嫌な奴だから観ていて本当にしんどかった。昨今のyoutuberブームにあまり乗り切れてい>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.9

割と面白い。時間と老いに関して考えさせられる内容。ただ、日本の宣伝文にある謎解きって文言は余計な気がする。この映画は全然謎解き映画じゃないし、それを期待して観たとしたらだいぶ肩透かしだと思う。オチもへ>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.0

雄大な自然の中で、閉塞感を抱えながら生きる主人公が、牧場を手伝いに来たゲオルゲと出会うことで変わるお話。こういった物語は爽やかであったり、甘美に描かれることが多いけど、この映画は妙に生々しく、人間らし>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.4

ゆる〜いプラダを着た悪魔って感じ。かと言って仕事に振り回される様子がポップに描かれる訳ではなく、おしゃれな街並みを堪能できるわけでもなく、なんか地味な映画だった。終わり方は好きだけど、終始登場人物に共>>続きを読む

帰らない日曜日(2021年製作の映画)

4.0

美しい映画だと思った。自分の人生を描くことで生きてきた彼女の書いた小説を読んでいるような気分だった。アメリカ映画にはない趣があり、画面に引き込まれる。時系列が行ったり来たりするが、分かりづらさはあまり>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

完璧な続編。セルフオマージュの連続に痺れるし、胸熱な展開に気付いたら涙を流していた。戦闘機のシーンは前作より迫力が増して見応えがあったし、どんな任務でどの戦闘機と戦っているのか分かりやすくて良かった。>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.2

10年くらい前に観たことがあったから結末は覚えていたけれど、改めて観た上でスタイリッシュでサイコスリラーの傑作だと思う。ちょっとJホラー的な演出もあり、グロテスクなシーンなどはほぼ無いが、ずっと怖さや>>続きを読む