mndisさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

博徒百人(1969年製作の映画)

3.8

高橋英樹、小林旭、宍戸錠、藤竜也など、そんなこの時代に詳しくなくても、知ってるのキャストが勢揃いしてて、とてもとても濃い。。


監督は「拳銃(コルト)は俺のパスポート」の野村孝。
カメラワークがとて
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不夜城 SLEEPLESS TOWN(1998年製作の映画)

2.3

種田陽平の美術が良い
映像もたまに良いが、もっとまったり観たいのに編集でガチャガチャカメラ切り替えたり、変な間がなんか違和感

怪談昇り竜(1970年製作の映画)

4.5

カルト映画と言われる部類だと思うのですが、とにかく映像が決まりまくってる。
音楽も良い、任侠映画にギターサウンド使ってるのも斬新

タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

4.3

個人的にブニュエルの「欲望の曖昧な対象」で主人公がたまたま列車に乗り合わせた同乗者達に「実はこんな話があってね….」と言って始まるあの感じがワクワクして好きなのですが、この映画はまさにそれの連続。>>続きを読む

プティ・カンカン(2014年製作の映画)

4.2

ツインピークスや冨永昌敬の映画をさらに掴みどころをなくした様な不思議な映画。

素人っぽい役者が放つ奇妙な間や動き目線などが異質な映画を作り上げてる。

そしてそのおかしな間を活かすがあまり3時間を越
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主戦場(2018年製作の映画)

3.3

自分で調べて話す人の言葉と、情報や知識をまた聞きで話す無責任な人達との説得力の違いを感じさせた

A2(2001年製作の映画)

4.2

無神経でがさつな大手メディアでは捉える事ができない白と黒の間のグラデーションをカメラに捉え続ける森達也すごし。


パニックの中でメディアに洗脳され思考停止した国民と、メディア不信・社会に疑問を持った
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

ロバ目線で描かれる様はイエジー・スコリモフスキ版「ベイブ」のよう、しかし動物はもちろん喋らない、その代わりに環境音や動物の鳴き声などは轟音で響き、EOが感じる恐怖を擬似体験させられる。

オールドレン
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友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

4.0

長回しの中で発せられる会話のリアルさ、そしてそこから不穏な雰囲気や奇妙な流れに一気に持っていく、言葉選びなどのセンスが凄すぎる。

芸人さんが書くコメディ、台本とは違う絶妙にボケにならない感じを的確に
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.0

20年振りぐらいに観た。

村上龍、庵野秀明、渋谷、女子高生、PHS、テレクラ、ルーズソックス、レンタルビデオなど90年代が詰まっていて良い。

GTOに出てた女の子、援助交際、浅野忠信ぐらいしか覚え
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.0

映像に新鮮さを感じつつも、アニメ特有の決め台詞や人間ドラマパートの演出が臭くて度々冷めた。

試合を長尺でここまでリアルな動き演出で見せる攻めた内容は凄い

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.5

『庵野よ、次回作は「シン・仁義なき戦い」だ!』

NHKのドキュメンタリーが面白かったので、本作も観てみた。

ドキュメンタリーでは主に庵野監督にアクション監督がダメ出しを出されまくるなど制作過程の中
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ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

5.0

なんじゃこの話!!天才だわこの人。

混じりあう事のない水と油を、混ぜる事に成功した奇妙な映画。

娼婦との不倫と街で起こったテロの話が同時進行で進み、そこにどんどん人種も思想も年齢も違う人間が予想も
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは貴族達が部屋に閉じ込められ発狂するブニュエルの映画「皆殺しの天使」の現代版!

序盤のM.I.AのBORN FREE、船内でのパンクとか音楽が最高で見終わった後に、高揚感とその自由さに感動してエ
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プレイ(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

同じ空間に居ようとも、子供達と大人達は全く別の世界にいる。
(子供達はそれを知ってるけど大人達はそれに気づかない、だから現実社会でも多くの子供達は言っても無駄だといって大人に助けを求めない)

そうい
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.0

美容整形してる大物演歌歌手みたいな顔の社長が良いキャラしてるw

穴に入ると12時間進むが体は3日若返るという謎設定とか家の構造とか色々?だけど、細かい事は考えずただただ笑った。

90年代のミニシア
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湖の見知らぬ男(2013年製作の映画)

4.5

以前、東京国際映画祭で「キングオブエスケープ」を観てから、ずっと気になっていたアランギロディー。

やっぱりこの人は普通じゃないw

ハッテン場化したビーチを
丸裸のゲイ達が、互いを見定める様にうろう
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拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)

4.8

鈴木清順と宍戸錠の組み合わせが最高だと思っていたが、野村孝監督のこれは傑作だった。

構図、ズームなど映像が洒落まくってる。
この映像を見ると今の日本映画がいかにつまらないか、痛感する。。

ヤクザの
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アジアの天使(2021年製作の映画)

1.0

登場人物にイライラするし魅力感じない。
映像も面白くない、しかも長い。

韓国の風景の中に日本人俳優がいる雰囲気を広い画でもっとゆっくり観たいのに、面白くないカットにガンガン切り替わって日本のドラマみ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

3時間あるので気が引けたが、全く問題なかった。

機能を失えば他の力で補う人間の様に、表現も抑えようとすればするほど、他の形で溢れてくるし、感情もそう。
そんな事を表現した映画だったと思うし、ドライバ
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壊れた心(2014年製作の映画)

3.0

ホドロフスキーのエンドレスポエトリーに90年代のスタイリッシュな香港映画の要素を足して水で薄めた感じ。
面白そうに聞こえるが、意外とあまり面白くないw

不鮮明でカットがガンガン切り替わる感じだったら
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インビジブル・ウェーブ(2006年製作の映画)

4.8

傑作、怪作!

アピチャッポンほどではないがタイの神秘的なムードと北野武、鈴木清順、エドワードヤンが混じった様な映画。
「リミッツ・オブ・コントロール」にも似てる

こちらの予想をいちいち外してくる感
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珈琲時光(2003年製作の映画)

4.3

10年以上振りに再鑑賞。

御茶ノ水、秋葉原あの辺に行くとよく思い出すこの映画の電車のシーン。

改めて見ると、そのシーン以外にも素晴らしいカットがたくさんあった。

撮影監督は「空気人形」も担当した
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地球で最後のふたり(2003年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

日本映画愛を感じる。
浅野忠信の起用はもちろん、ヤクザ映画(殺し屋1、三池崇史、北野映画※終盤の発泡シーンを見せないインサートの感じ)に、小津安二郎など日本映画愛を所々に感じる。

ヨーロッパ、アメリ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シン・ゴジラより面白い。
長澤まさみの大日本人(松本人志監督作品)現象はウケた

初恋(1997年製作の映画)

4.0

クリストファードイル、ウォンカーウェイの”あの感じの映像”が楽しめるので、「恋する惑星」「天使の涙」を好きな人はそこそこ楽しめるはず。

ただ監督パートみたいな部分ノリが良く分からない。架空の監督なの
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KUJAKU 孔雀(1998年製作の映画)

4.0

話やセリフはあまり気にせず、クリストファードイルの映像をずっと観てるだけで刺激的。

所々で「天使の涙」の様なワイドな映像が観れるし、自分の作品という事でより自由に撮影してて面白い、、と言いつつもしっ
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ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

役者の感情を抑えようとすればする程、感情がこちらに伝わってくるという不思議な感覚。

映像自体もほぼ固定で(ワイドもほぼ無く、標準レンズ的な画角で)淡々と切り取れば切り取るほど、生々しくなっていく。
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.8

ここ数年でここまで何度も観た映画はない。

ストーリー追う事もなく、ただただドイルの映像を堪能する それが心地よい。

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.5

手持ちでぶんぶんカメラを振りまくるクリストファードイルの撮影する映像が決まりまくってる。

しかも、そのフレームに収まるのは金城武、トニーレオン、フェイウォンなど魅力的な人物たち。

観る側を意識し過
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