ヤマダさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

母なる証明(2009年製作の映画)

4.8

「二度と観るものか!」と、あれ程思ったというのに、配信にきちゃったからなぁ…。
改めて観直しても非常に良く出来てるし、超面白いのだけど、この母子に関する映る全てが気まず過ぎて、やはりもう二度と観たくな
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ローマンという名の男 信念の行方(2017年製作の映画)

4.5

「ナイトクローラー」が陰とするならこちらは陽的なものといえる、正に対を成す作品なのだが、バランスがどうにも良くない。デンゼル・ワシントンの仕事は素晴らしいのだが、一人舞台になってしまっている。信念の継>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.5

前作とは比較にならない程良く出来ている。前の悪い所の何もかもが解消されていてほぼ文句無しの傑作だった。
唯一、回想とはいえ死人が出た時は気分が良くなかった。そうしないと物語が進まないのだから今回の場合
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パディントン(2014年製作の映画)

1.5

パディントンの可愛らしさ以外には見るべきものが無い。リアリティラインの線引きが粗雑に過ぎるのでは。喋るクマに無反応な人々、何が出来て何が出来ないのかの基準が全く不明なパディントンの知能。悪役の処遇の甘>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.5

マイケル・ベイのイカレ具合を再認識できる。
話の軽薄さもここ数年でブッチギリ。ベイは映画が撮りたいのか街を燃やしたいだけなのか…多分、街が燃えるだけの映画を撮りたいんだな。

ワイルド・ブレイブ(2018年製作の映画)

1.6

親子と嫁の戦闘スキルの高さについて何の説明も無いのは良いとしよう。銃とかそのへんに沢山転がってるのに斧とか縄とか選ぶのも、水に濡れた服だと凍え死ぬからと、横にある死体の服を思いっきり水飛沫を浴びながら>>続きを読む

アサシネーション・ネーション(2018年製作の映画)

2.5

そういう事が言いたいなら、もっと真面目にやるべきだし、(散々提起されてきたテーマで正直だからどうしたって感じだけど。)舞台がセイラムというのもなんだか薄ら寒くて苦笑い。
下手に「考えさせる」ものよりも
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.5

あの原作の映像作品として、日和った様な所が無く、「全部見せます!」といった勢いに恐れ入る。想像の遥か上をいく出来。
ただ、いざ殺る時になると皆さんなんというか仕事人の様な、プロフェッショナルな顔つきに
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スロウ・ウエスト(2015年製作の映画)

4.5

B級アクション映画の様なイメージに反して、奥深く素晴らしい出来で鳥肌が立った。
アメリカという国の成り立ちを語る話でもありながら愛や情を語る寓話性にも満ち溢れている。加えて西部劇的エンタメ性と非常に美
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ザ・グレイ 凍える太陽(2012年製作の映画)

3.0

最後の最後のシーンが蛇足。本当に蛇足。あれさえ無ければ大好きな映画だった。

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.0

Co-opゲームにおける、重要な立ち回りが要求されるキャラクターに初心者が入ってた時の「おいこれやばいんじゃねぇの…?」的不安。あれを彷彿とさせる今回の設定には相変わらず上手いなーとは思った。が、感心>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

JJお疲れ様と労いたくなる内容だった。
とにかくep.8の尻拭いに終始した様なもので、本作に少なからずある、物語の不自然な展開や設定は、前作からの強引な軌道修正によるもの。つまりep.8が悪い訳で、そ
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イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019年製作の映画)

3.0

背の高い草むらで道を見失う様な経験は無いが、幼少期にそんな経験をしたならば相当な不安と恐怖を感じる事だろう。そこから膨らんだ様な話だった。
キング親子どちらかの体験なのだろうか。話が草から逸脱すると面
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スペル(2009年製作の映画)

4.0

本当はサム・ライミのギャグセンスにゲラゲラと笑いたいし他の作品でなら笑えるんだけど、本作ではそれが出来ない。誰しもが持つ人間らしさ故の悪意というか、誰しもがこれ位の保身を図る事はあろうに、クリスティン>>続きを読む

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

4.0

原作とは結末が異なり過激な要素もかなりカットされてはいるが、これはこれで良く出来た作品。
最悪の着地を最も明確に暗示する原作の結末も良いが、本作のドゥサンダーからトッドへ、おぞましい何かが継承されてい
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.3

当然超面白い訳で、揺るが無くそこに在るスコセッシのイズムと、老いたスコセッシだからこその語り口というか視点に、痺れてしまう。
ハーヴェイ・カイテルの出番が少ないという事と役者の若返り加工がちょっと不自
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

どっちのシャイニングの続編なんだ!と思ったらどっちのシャイニングの続編でも無かった、という不思議な立ち位置の作品。

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.9

面白かった。言いたい事は多々あれど。
主人公の殺人者としての性質が原作から変更されている点に、ありがちだなぁとの落胆をしながらもそれ以外の変更箇所は概ね良く感じた。全体的にエンタメ寄りというか、感情移
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.1

ギャスパー・ノエ入門用とでも言うべきか、最も見やすく、「面白い」作品なんじゃないだろうか。インタビューシーンでモニターの横に置かれている映画のVHS達、それらは本作を「こういう映画ですよ」と知らせてい>>続きを読む

ダークタワー(2017年製作の映画)

2.0

原作に忠実に作ったならばこのダーク・タワーは、MCU並みに関連作を作り繋げた後に、三部作構成で締める位の規模の作品な訳で、まぁそれを今から始めても10年やそこらじゃ効かないだろうから誰もやろうとしない>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.0

なるほど、何故本作が正統な「T2」の続編であるという事を強調し、以降の他の作品を無かった事にしたいのかが分かった。
本作は明らかにT1、T2を、「ターミネーター」を、サラ・コナーの物語として認識してい
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フラクチャード(2019年製作の映画)

3.0

ご丁寧にも程がある位に分かりやすく全編にわたってオチを示唆してくるものだから映画を観るという事への過剰な介護サービスを受けた気分。サム・ワーシントンの頑張りのおかげもあってか、
これはこれで悪く無かっ
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.5

思っていたよりは良かった。でも長過ぎ。
メンバー分の思い出回収を全く同じ型でやるもんだから3人目位で目眩がした。
ビル・ヘイダーは凄く良い仕事をしていたと思う。流石です。
オリジナル版のがっかりポイン
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.5

コレ凄く面白いよ。
そりゃゾンビ映画としては不誠実な所はあるけれど、どう考えても姿勢を正して観るような映画では無いし、何でもアリのスタンスに真面目に突っ込むのも野暮というもの。
滅茶苦茶だけどもちゃん
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

4.0

青春映画としてほぼ完璧で最高。
ただ、ビル・ヘイダーとセス・ローゲンの警官コンビがアツ過ぎて、俺だったらこの二人についていっちゃうかなー。パーティやセックスなんて脇目も振らずに。元の二人も裏切ってしま
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

4.0

倒錯的。
危険なもの程輝いて、美しい。
この映画に限らず、悪魔の踊る姿にはいつも心を揺さぶられる。
ロレンソ・フェロという、とんでもない魅力を画の中に引っ張り出せた時点で"勝ち"。
彼以外では多分成立
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