sacoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.5

とても個性的な絵柄のアニメで、一瞬入り込めるかなと思いましたが、最後まで面白く見ることができました。
発想が奇想天外で、魑魅魍魎と飲み比べするところの世界観も他にはない感じで良かったです。
台詞回しも
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.5

めちゃめちゃ面白かった。
大鷹弾との外部入試のテスト非公式勝負で、手を叩きながら大爆笑した。
菅田将暉のキレが半端ない演技と顔芸に笑いが止まらない。
マイムマイムでも、笑う!ベッサッソ!
男子校という
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だれかの木琴(2016年製作の映画)

3.0

鑑賞後、不思議な世界観で複雑な感情の詰また作品だという印象を受けたのだけど、時が経つにつれ、極めて分かりやすい話だと思えるようになった。
マイホームがあり、誠実かどうかは別にしてもそれなりに優しそうな
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聖の青春(2016年製作の映画)

4.0

将棋は”山崩し”しか知りません。
けれど、礼節を重んじる盤上の熱く静かな魂の戦いには興味が湧きます。
観ていて、年齢にも戦いにもタイムリミットがあり一戦一戦から必死の重みが伝わりました。
デニーロアプ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.5

映画『ハドソン川の奇跡』
非の打ち所がない....86歳イーストウッドの職人技だ。オープニングから緊迫感がマックスで引き込まれる。過剰な演出を避け真実を巧みな構成で見せて、パニック映画とは一線を画して
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.2

映画『百円の恋』
安藤サクラ(一子)渾身の演技に圧倒され、感嘆しきり。戦いを終え、路上でさめざめと泣く一子を離れたところから見守り、決して抱きしめなかった祐二(新井浩文)。あの距離感が物凄く良かった。
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裸足の季節(2015年製作の映画)

2.0

映画『裸足の季節』仏、トルコ、独。
トルコの片田舎、無邪気な5人姉妹が突然?封建的な因習に自由を封じられ....学校も行かず、う〜ん....う〜ん、、、
だって、海ではしゃぐ前の躾けはどうだったの?
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

映画『君の名は。』新海誠監督
良くできたファンタジーだなぁと思った。相変わらずの美しさ、細やかさ、気持ちのくすぐり方、切なさ。悠久の時を経て代々繋ぎ受け継がれた事が、宇宙のきらめくエネルギー(彗星)を
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.4

自殺直後の総統が2014年のドイツにタイムスリップ。時代錯誤で混乱するヒトラーを滑稽に描いて笑いを誘うが、話が進むにつれて現代に順応しドイツ国民を扇動し、野望に燃え始める辺りからが不気味で怖い。巧みな>>続きを読む

完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

4.0

わずか数十㎝四方の盤上に目には見えない宇宙規模の世界が広がる。冷戦下、息づまる世紀の一戦。トビーは、国家の駒として利用される重圧、常軌を逸した言動行動に翻弄するフィッシャーの難しい役を好演。面白かった>>続きを読む

殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

3.0

中村義洋監督、久しぶりにアヒルと鴨やポテチと同じカラーの作品を見られた感じで、ホッとした。淡々とした前半も、話の全容が明かされる後半で一気に盛り上がる。予告編の様な爆笑コメディかと思いきや、期待とは違>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.5

雨をこんなに美しくリアルに描いたアニメがあっただろうか。
水面で弾み、木々の緑を揺らめかせ、優しく激しく表情豊かな雨....。
実写も及ばない透明感に目を奪われた。
靴職人を目指すタカオ、憂いをまとっ
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

思惑を持って操られているのはAIか、人間か。山奥の要塞で緊迫した時間が流れる。ずっと聞こえる心臓の鼓動のような音が凄く不気味。人工知能が感情までも持つ事は可能か、感情の模倣止まりが限界か。ロボット三原>>続きを読む

山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

1.0

離れ離れになった母と息子、その母の若かりし日の切ない恋の話を壮大な自然と中国の時の流れを背景に描かれた叙情詩的なものを期待していたら、見事に裏切られた....。物語を掘り下げるでもなく、細切れで一本芯>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.0

何が幸せで、何が災いとなるのか。手軽だったり脆かったり、いつしか深く繋がっていたり。偽りと真実に翻弄され、途中から思考停止。。。
淡い光の中、白く浮き立つウェディングドレスは美しかった。リリィが出るに
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ズートピア(2016年製作の映画)

3.0

分かりやすい内容だけど、サラッと見てしまうといろんな大切なメッセージを見落としてしまいそう。鑑賞後に思い返して気がつく事もたくさん。失敗を乗り越えて真の平等を知るジュディも良いけど、男前のニックに惚れ>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

神聖であるべき常識の中で隠蔽された唾棄すべきおぞましい行為。
粘り強い取材と決して許さないという記者の意志が遂には膿を絞り出したという感じ。
記事が表に出るまでの地道な作業に臨場感があったと思う。とて
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.0

美術的な事も含め、全てにおいて凄く作り込んであり、とても見応えあって面白かった。シビアな話の中で大泉洋ちゃんの時々見せるユルユル感が良い案配で笑える。最初は時代に沿ったテンポの速い台詞回しの意味を読み>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.5

人の心理は複雑だ。これ、胃が痛かった。終始ストイックで重苦しい雰囲気、暗い気分になります。無表情の大富豪がめちゃめちゃ不気味で恐ろしかった。事件のことは全然知らなかったので、先の展開が不安で緊張しっぱ>>続きを読む

フランス組曲(2015年製作の映画)

3.6

成就しないと分かっているからなお切なく艶かしく。封じ込めた情念が言葉以上に匂い立つ。ドイツ占領下で綴られた原作、当時の人々の立場や状況がリアルだ。迫り来る軍隊の足音、キャタピラー音に緊張。身動き取れぬ>>続きを読む

団地(2015年製作の映画)

3.5

昭和風の団地が舞台の小粒なコメディかと思いきや、話が進むにつれて、奇想天外ミラクルな展開にっ!そうきたかっ!と思わず笑いながら身を乗り出した。藤山直美、岸部一徳扮する夫婦が抱える喪失感が深くてホンマも>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

この、この、まったり感がとってもツボ。もっと、もっと頂戴って思いながら一話一話が過ぎてゆく。ずーっと旬なふたりの掛け合いを見ていたかったけど、腹八分で終わった感じがまた、たまらなく良い。凄く面白かった>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

期待通りっ!徐々にエスカレートしていく殺戮シーン、〝威風堂々〟で弾けるあたりは「やり過ぎだろうーっ!」と思いながらも笑ってしまう。コリン・ファースは格好いいし、ラストもスカッとした。さすが、キックアス>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.5

何回見ても、花札のシーンで泣いちゃう!「お願いしまぁす!」って一緒に叫ぶ。大好きなアニメ。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

怪獣映画にさほど思い入れがないので、一般的な見方しか出来ないが、コレは日本でしか作り得ない意味のある作品だと思った。原発問題や災害有事下の対策を含む解決の見えない難問をゴジラに投影して問題提起している>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.5

寡黙なアベル(マーク・ライランス)と燻し銀の渋さが光るトム・ハンクスの絡みが凄く良かった。作品全体の雰囲気も重厚さに富んで臨場感がある。最後は感動で泣けてしまう。面白かった。

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.0

瞬きする間に時は過ぎて行く。リアルに、とても自然に。ドラマチックな事は起こらなくても積み重ねた大切な時間がある。何億人の中で出会った奇跡が連なりながら人生が成っていく。思えばなんと愛しいことだろう。そ>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

4.4

抜けるような青空に真っ白い入道雲、蝉時雨、一瞬の季節を永遠の想いが時を絡めながら駆け巡る。夕焼けの堤、Kissではなく真琴の耳元で囁く千昭の言葉に切なさMax。青春だぁ。やっぱり好き、アニメ版。

あの日 あの時 愛の記憶(2011年製作の映画)

3.6

恐怖に怯えながらも熱く燃え上がった愛と悲しい別離。運命の渦に巻き込まれ、抱きしめていたものを手放した時、取り戻すことのできない時間の、なんと残酷なものか。過去を忘れるために、夫や娘と積み重ねてきた現在>>続きを読む

百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)

3.0

江戸末期の叙情豊かな世界観がとても良かった。杉浦日向子の雰囲気を壊さず、更に温かさと丸み加えて原監督の作品になってると思った。素敵だ。杏は男勝りで情の深いお栄役にぴったり。久しぶりにパンフを買っちゃっ>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

とても重厚で緻密な仕立てに痺れた。戦果の史実を根底から揺るがす程の機密が感慨深い。観賞後、天才数学者を最後に呑み込む孤独感が切なすぎて暫く茫然となった。『シャーロック』以来注目のカンバーバッチはすっか>>続きを読む

海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.0

ずんっと重たくて半端ない閉塞感に苦しくなる。善良な男達が徐々に壊れていき歯止めが効かなくなる恐ろしさが凄かった。海霧の中、惨劇と共に気持ちが海の底へ引きずり込まれる感じ。見終わってその余韻に押し潰され>>続きを読む

おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.4

慈しみ深く品のある映画だ。クリームに残された指のあと、枕のシワ、思い出の写真…主が確かにそこに生きた事を物語る。それらを丁寧に手繰り寄せながら弔うジョン・メイ役のエディ・マーサンは素晴らしい。彼を初め>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

深い闇の底にうずくまり凍りついた心、強烈で凄惨な殺人行為をしながらも感情の宿らない眼から、不気味な静けさを感じる。森田剛の迫真の演技に総毛立った。凄い。ラストに見せるあの顔は、あまりにやるせなく切なか>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

4.0

映画『教授のおかしな妄想殺人』
タブーを犯すことで得られる高揚感。それが歪んだ正義感に繋がってゆく。完全犯罪を嬉々として企てるエイブ。ブラックに滑稽にオシャレに見せるウディ・アレンの手腕が冴える。スリ
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