FilmholicManさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)

2.9

稀代の革命家の素顔に迫る。


終始ドキュメンタリー映画のような作品。
様々な時代のチェゲバラを演じ分けるベニチオデルトロがよかった。

他の登場人物の印象は薄く、ストーリーは地味。
終了時間を気にし
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

騙したのは誰の心だろうか。

廻る廻るよ、時代は廻る。

廻れ、廻れメリーゴーランド。

ジェットコースターのような怒涛の人生を生き抜いた主人公について。

移動型遊園地ではなく、安住地は見つかるのだ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

灯台下暗し。

眩い光を灯す灯台。
その存在は人々を導くため。

灯台守である二人は、導かれた先が狂気と破滅に満ちた世界であるとも知らず。

狂気に満ちたウィレム・デフォーとロバート・パティンソン。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.6

将来有望な若者に約束された未来はあるのか。


かつて親友を自殺に追い込んだ男たちへの復讐を果たすべく、全てを捨て、復讐していく女性を中心に描いた作品。

復讐に取り憑かれた先に待つものはいかに。
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.6

将棋に囚われた男達。

誰しも一度は触ったことがあるであろうコンピューター将棋。

コンピューター将棋を用いたプロになれた棋士とプロを目指さなかったプログラマーとの対局を描く。

吉沢亮と若葉竜也の表
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.6

ここでは皆ともだち。

舞台は北イタリアの小さな村タラ。
20数年前、英雄と讃えられる父が暗殺された。
その事件の真相を追ってきた息子アトスは老人ばかりの閉鎖的な村で数々の洗礼を浴びながら真相に迫って
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コントロール(2007年製作の映画)

3.8

モノクロで描く白黒つけられない世界。


存在
それがなんだと言うんだ

僕は精一杯存在している

過去は今や僕の未来の一部

現在
それはもう手が届かない。


冒頭の一節にイアンの全てが詰まってい
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.9

シャッターで切り取るその記憶。

中野量太監督、二宮和也主演の本作。

素直に良い映画だった。

俳優二宮和也の良さが存分に描かれており、脇を固める名優、名子役たちも相まってすんなり感情移入できた。
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.6

リングで無敵のその男、
リングを降りればダメ男。

モノクロームな世界に飛び散る血の多くと
家庭で飛び交う暴言と暴力に終始圧倒される作品。

実在したボクサーの半生を描く。

まったく感情移入すること
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.6

急行列車のお通りだー。

かの人面きかんしゃアニメーションのキャラクターによる有名なセリフにあるように日本列島に伊坂発〜大ヒット行きの急行列車が発車した。

車掌はデヴィッド・リーチ、
主要な搭乗人物
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

JUST DO IT.

80年代、アメリカバスケ界。
絶対王者コンバースにアディダスが続く時代。

ナイキによる社運をかけた一大プロジェクトがはじまる。

ベンアフレック・マットデイモンがタッグを組
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.7

歌に始まり、歌に終わった男。


彼が残した多くの楽曲とともに、
その人生を堪能してみてはいかがでしょうか。

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.3

難しいことはいらない、そこに筋肉と笑いがあるならば。

チャニングテイタムが最高。

いわゆるチープな映画。
サンドラブロックとの掛け合いも面白い。
大御所が身体を張った笑いを届けてくれる。

とにか
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

青い。すごく青い。

かつて誰もが経験したであろう青い日々を、漫画の世界を飛び越えてスクリーンで魅せてくれた。

メンバーはもちろんドラムスの玉田俊二、ピアノの沢辺雪祈、そしてテナーサックスの宮本大。
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

考えるな、ただ楽しめ!

こっちを見るその目はなんだ?
-いつもどおりだ。

繰り返されるそのフレーズは観客である私たちへのメッセージだろうか。

テーマソングとも言える印象的なあの曲から始まり、仲間
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

魔法生物を軸に、今作でも多様な魔法界を描く。

マッツミケルセンのグリンデルバルドも知的さ、狡猾さが出てて良かった。

お馴染みの面々も素晴らしい。
魔法生物が好きなので今回も新しい生き物たちの登場に
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

ウルトラQオマージュの冒頭からツカミは良し。

諸外国への顔色伺い、縦割り行政、外星人たちに踊らされる日本政府と社会風刺も面白い。

原作踏襲ではなく、原作のエッセンスをうまく取り入れた作品。

総じ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.9

その愛、殺人的。

戦闘シーンの描写は映画ならでは!

逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…
第二期が楽しみである。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.7

名探偵ダニエルクレイグ第二弾。

舞台を大富豪の所有する孤島に移し、
我々を謎解きに誘う。

どんでん返しがお好きな方は是非。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

静かにしろい
この作品が……感動を甦らせる
何度でもよ


ぜひ劇場で体感してほしい。
あのときのスラムダンク、新しいスラムダンクがそこにある。

「この作品を観たことがある」
というのが いつか 大
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DC がんばれ!スーパーペット(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ペット版アベンジャーズといえば分かりやすいだろうか。

正確にはアベンジャーズではなくジャスティスリーグ。

前者はキャラが飽和状態気味、後者は認知度が低いきらいがあるが、後者の認知度を高める可能性が
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ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.8

モータウンの代表的グループ、シュープリームスをモデルにしたミュージカル。

ミュージカルといえど、歌いながらもストーリーが進行することで飽きずに歌とともに楽しむことができた。

印象的な歌の数々を聴く
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ウォーリアー(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

盾と共に帰れ。(e tan e epi tas!)

戦地に赴く戦士に対し、死んでも勝ってこい(盾を投げ捨て逃げて帰ってくるなよ)と奮い立たせる古代スパルタ国の格言である。

昼間は物理の高校教師の兄
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

普通の人間になりたかった。
普通の生活がしたかった。

綾野剛主演。
チンピラからヤクザになった男の人生を描いた作品。

重厚だった。
ヤクザだけでなく、彼らを取り巻く人間たちを時代とともに。

家族
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.2

戦争映画最前線文句なし、報告すべき点あり

とにかく圧倒された。

兵士に志願した若者たちが送り込まれたのは、血まみれ、泥まみれの戦場。

彼らに支給されたユニフォームは、冒頭で戦死した兵士が身につけ
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.7

地球を救え!パパ、未来へ行く。

相変わらずクリスプラットがカッコいい。

ただ、カッコいいだけでなく、弱さとか人間味を感じられるところが魅力だと思う。

ストーリーは過去を変えるのではなく、未来を変
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.4

ダークヒーロー・ヴェノムの第二弾。

モーションキャプチャ俳優の第一人者アンディ・サーキスが監督を務める本作。

かなりあっさり。上映時間2時間を切るのは昨今には珍しい。
その分敵役カーネイジの掘り下
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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

マフィアのボスに手を出した男とその女が売れない無名俳優にその人生をかけた。


死ぬのは怖くない。
怖いのは誇りを失ったまま生き続けることだ。

マジックアワーは必ずまたやってくる。
この世に太陽が昇
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.6

表向きはプール清掃員、裏では吸血鬼の牙売って生計立ててます。

日常生活に吸血鬼(というよりはゾンビ)が紛れ込んだ世界線の話。

賞金稼ぎたちによるギルドという組織から追われた主人公はひっそりと活動し
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

恐竜たち、ありがとう。

幼き頃、誰しもお気に入りだった恐竜が動く姿を見たいと思ったことだろう。
スピルバーグ監督により息を吹き込まれ、図鑑から飛び出し、スクリーンで恐竜たちが躍動した1作目ジュラシッ
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

お調子者×真面目(+筋肉)×美人
=娯楽映画

気軽に楽しむことができる映画の方程式である。

本作はエジプトの3つの卵型の秘宝を巡った物語。

この3つの卵がこれから3人の活動が始まることを示唆する
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

ワンダの強さは何ナンダ?

ワンダ・マキシモフが闇堕ちし、スカーレット・ウェッチとしてストレンジの前に立ちはだかる。

本作はスパイダーマンノーウェイホーム、ワンダヴィジョン後の世界。
上記2作品は本
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

フツーの土曜日に、サイコーな作品を。

気づいたらかっこよく見えてしまう俳優で有名なライアン・ゴズリング主演の本作。

ロマンス要素はなく、ひたすらアクションがかっこいい。
映像も魅力的なロケーション
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

頭上に迫る現実を受け止められるか。

己が見たいそれしか見えない大衆。

それを見る気もしない政治家。

それを見せることができるメディア。

それを見せることができない学者。

現代社会への風刺の効
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.9

濃厚キャラたちとド派手アクション。

家系ラーメンもびっくりの具材を調理できるのはジェームズ・ガン監督を除いて他にいない。

イドリス・エルバ演じるブラッドスポートがかっこよかった。

キングシャーク
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

4.2

その男、死に急いでいるのか?
それとも勇敢なのか?

誰も引き受けたがらない危険な案件を請け負う凄腕傭兵タイラー・レイク。

そんな彼が今回引き受けたのは誘拐されたインド麻薬王の息子の奪還作戦。

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