ふぁるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

かっこいいなぁ。クールな画もパン、パンと繋ぐ編集も電動バイクや車に乗るシーンも脳内独り言もモリッシー聴きまくるのも服のスタイリングも割れたTVの色合いまでかっこいい。でもそれだけで、割と単調。正直眠か>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

3.9

大事なシーンは引きで撮られ、背面から撮られたカットも多く、役者の顔が見えないので想像させられる。劇伴はほぼなく、よく聞くと不気味な低音が鳴っていたりする。エンドロールにもテーマ曲なんてなく、無音。結婚>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

余計な説明などなく断片的な情報で彼女の人物像を語る。長回しのシーンも多く、カット割りも少ない引きで撮られた映像が彼女の心情を想像させる。彼女はとんでもない悪人ではないし、番号を付けられた人を選ぶ事への>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.7

集大成なので増し増し全部載せには目を瞑る。やり尽くした冒険は禁断の果実に手を出してしまったか。監督がスピルバーグでないのは残念。ジェームズマンゴールドならと期待したが、痺れるショットは無かった。ディズ>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

開始2分あのイントロでぶち上がり、相変わらず最高の音楽が鳴り続けテンション増し増し。ロケットの件はそうならないでくれと願うストーリー展開もやはりそうなり辛い辛い泣く泣く。ビースティーズが流れてハッチを>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.7

個人個人の思惑が錯綜しストーリーを盛り上げていく。舞散るシーンからの締めが超クール。

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.9

SFだが現在進行形で戦争と侵略が行われている事を思い起こされ辛くなる。どうか愚かな行為が無くなりますように。
再会のシーンで締めれば満足でしたが、ラストカットの表情に違和感。
映像作品という視点で観れ
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.8

全部のせ!?若者向けで敬遠しがちなジャンルですが、海外で爆発的にヒットと聞いて今作を視聴。毎朝日記を読み返すの無理ある設定やろとか、序盤から仰々しい劇伴が逆に冷めたりとか、あるあるな展開だなぁとか思い>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.5

何と言う意義のある映画だ。とても一言では言い表せない複雑なレイヤーが重なっている。どんな環境で生まれるかで左右される人生。自分と誰かとを比べてどちらが恵まれているとかではなく、現に苦しんでいる人がいる>>続きを読む

GONIN(1995年製作の映画)

3.8

理解力不足で展開に着いて行けなかったが、画面から滲み出る熱力と迫力でねじ伏せられた気分。機会があればまた観たいと思わせられる作品でした。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

心は複雑だ。他人を理解する事はできなくでも思いやる事はできる。分かり合うには思いやりが必要である。
大人は完璧ではない。認める事で進む事ができる。私は性善説を信じているし、子供の発想力は素晴らしい。が
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ノー・グッド・シングス(2002年製作の映画)

3.6

倫理観が無いギャングスタモノを期待したが違っていた。序盤の転がり続けるストーリーに引き込まれるが、以降のインパクトは弱いか。視界が悪かったり見辛さが緊張感を演出していた。

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.1

初代ロッキーに並ぶ最高傑作では。
親子がテーマになっていてクリードの親になる不安。ロッキーと息子との距離感、それによる哀愁。終盤ドラゴ側もとても良かった。前シリーズからの歴史の長さが思い入れを深め熱く
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ノック・ノック(2015年製作の映画)

3.9

映画は学びを与える。そんなうまい話はない。絶対に罠だ。マジで気を付けろ。何よりも怖かった。
FPS視点の様な背中を追うカメラが緊張感を出し、目的が分からない事も恐怖を煽る。ブラックコメディ要素も程よく
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プロジェクトV(2020年製作の映画)

3.5

みんないろいろ事情を抱えているとかは全然なく、勧善懲悪で分かりやすい。中国の客層がまだ黎明期だからだろうか。
ジャッキーがアクションをしているだけで嬉しいけど、祖国の映画産業の為に名前だけ貸しているの
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.2

アルコールはドラッグだし酔っぱらいは最悪。中年鬱を乗り越えるにはここまでやらないといけないのか、過酷である。熟年夫婦問題も人のせいにして壁を作っている場合じゃないのよな。失敗を認める事で次に進めるみた>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

アニメーションにとって動きが面白いかはとても重要である。引きで撮られたカメラは真横移動であったり必要以上にグルグル動かさず、キャラクターの動きでユーモアを表現している。全体に醸し出される品は唯一無二。

アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.7

シチュエーションサスペンスホラーなんですかね。登場人物は個性的。普通に怖かった。こういう作品はオチが重要ですが、多少無理矢理感もあり、そこまで驚きは無かった。
夜×雷で影と光の映像。見えない、見えるは
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.7

何だこの豪華キャストは!?ライアン・レイノルズは世界一雑に扱われるのが似合う。サミュエルLジャクソンも助演。笑ってるだけで最高なのにマザ○ァカ言いまくる。そしてさらに大物が。同じ画角に映ってるだけでワ>>続きを読む

刑事物語5 やまびこの詩(1987年製作の映画)

3.5

冒頭パトカーが必要以上に飛ぶシーンで期待させるも結果まあまあ。ボクシングの最終ラウンドの様なアクションは逆に最高。フラッシュダンスが流行っていたのか鈴木保奈美が踊る踊る。雑草だらけの原っぱでもレオター>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.6

この世は複雑でおかしい。おかしい部分を最高なジョークとエンタメで描いている。落ち着いて考えると、これくらいくだらない事が起きているという風刺か。自戒を含めて気付こう。
夢の世界に結末は無く、死を意識す
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刑事物語4 くろしおの詩(1985年製作の映画)

3.3

割とちゃんとしてて逆に期待を裏切られた。ただの2時間ドラマクオリティ。

別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

面白いアングルだったり美しい映像が随所にありハッとさせられる。歪んだラブストーリー。あの死に方は途中で後悔した時に取り返しがつかなくて苦しくて最悪だろうな。

愛なのに(2021年製作の映画)

4.1

今泉脚本の男女の会話劇の面白さに城定監督のアダルト寄りなエッセンスが相性良すぎ。もっと観たい。
いろいろなカタチがあるよな。愛なのにかぁ。ラストは可愛く締めてて良かった。

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.9

全体的にトーンは低く、演奏シーンは短め。そのせいか2人の心の距離が繊細に描かれていた。

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.3

LGBTQや性癖を十字架の様に背負って生きている人がいる。今作のテーマは許されないし、理解も難しい。が、そういう人もいるのである。マイノリティは多様であり、誰しもが何かを抱えている。こうするべきだ。な>>続きを読む

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

久美子3年生春編かと思いきや2年生秋冬編なんですね。後輩を上手くフォローし成長した姿は胸が熱くなる。彼女はまだ悩んでいる様だが。
久美子ちゃんと麗奈ちゃんのいちゃいちゃが観れただけで劇場に足を運んだ甲
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

3.7

立場が変われば人間関係の悩みも変わる島耕作的な展開(読んだ事はない)。劇場版だけで2年生編だったので、内容は少し薄いか。そりゃ久美子ちゃんも泣けないよ。いっそ演奏シーンいらないのではと思ったり。携帯動>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

3.8

カネと父親の威信。良心と信念は人を動かす。美談の様だが、部下可哀想では!?と思ったり。
逆光を生かしたショットが好きすぎる。

刑事物語3 潮騒の詩(1984年製作の映画)

3.5

ずんどこ要素強め。嘘みたいなアクションシーンはこういうのしか観れない夜に最適。出航のシーンは名場面。泣かせようとしているのか笑わせようとしているのか!?

小さな恋のうた(2019年製作の映画)

3.9

冒頭のノリから青春バカムービーの匂いがして苦手だなぁと思っていたが、米軍基地問題を絡めて、力任せに一方的では距離は離れ、個人と個人の繋がりで対話があれば問題は少しでも解決する事を訴えていて良かった。全>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.6

作り込まれている凝った映像がリアルで凄い。間(ま)は大事だし間を生かした映画は大好きだが、これだけ間があると睡魔が、、。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

時代設定も、特権階級の少年が主人公なのも、その少年の性格も、変わらないジブリ的な動きも、雑な心の描き方も、気持ち悪い描写も、奇想天外かと思わせといてマルチバース的な展開も、意味があるんだろうけど、キリ>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.6

1と2は子供の頃に何度も観て、3も観た。今作も観たつもりだったけど初見でした。歳を取りすぎたせいか、ドキドキすげえ!と思う展開は無かったかな。10年以上前の作品なのでCGのクオリティは置いておいて、や>>続きを読む

マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

3.5

序盤の求愛ダンスまでは流石のセンス溢れる演出。しかし中盤以降はキツかった。インドの諺から着想を得ているのかもしれないが、そもそもモチーフに無理がある。やっぱ人間すげえが観たいな。

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.9

何かを作る時、相手を思いやる時、生きていく上で想像力が大事だと言う事を給食を通して伝えている。
神野君がいなくなってシーズン3はどうなるのか楽しみ。うまそげ。