サラリーマン岡崎さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

サラリーマン岡崎

サラリーマン岡崎

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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.7

完全なるハートフルムービーでした。

昔はヒリヒリする様な社会派ドラマを撮っていたのに、
もはや最近はハートフルムービーを作る様になったイーストウッド様。
作りもちょっと適当になってきたのも事実笑。
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

ファンサしすぎと批判もあるようだけど、
MCUの中で他の俳優が演じたシリーズがあるのはスパイダーマンだけであるし、
MCU S4のテーマであるマルチバースを活かして、
過去のシリーズと融合させるアイデ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.7

濱口監督の入門書のような映画。濱口監督のすべてが詰まっている。

濱口監督の作品は『ハッピー・アワー』で初めて観賞し、
『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』まで観ている。
『ハッピー・アワー』は
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.9

小説は発刊された時から知っていたけれども、
序盤から明大前・ノレない飲み会・サブカルと花束映画か…と思ってしまったけれども、意外や意外、どんでん返し映画だった。

そのどんでん返しの鍵を握る黒島結衣が
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

5.0

トランプやコロナを経験しなければ、こんなこと起きないやろ〜と思ってたと思うけど、これらを経験した俺らは、いや、こんなこと起きてしまうかもしれないな…と思ってしまうから、この世の中はもうおかしい。
ちゃ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.9

タイトルも「Kingsman」から「King’s man」にタイトルが変わり、
王のために仕えたキングスマン誕生の物語に。

キングスマンの魅力といえば、
アクションの奇想天外なアイデアと社会風刺をし
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.7

予告観た時は全く興味出なかったんだけど、友人とTwitterのフォローしている方の高評価により、焦って劇場に。
なんとういう面白さ…映画館で観てよかった。。。結構眠い状態で観たけど、眠る暇などなかった
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

男性優位社会の中で生きる女性が抱える怖さをホラーにすることで観客にもショックを与える今作。
「アンテベラム」でもホラーという恐怖を観客に与える演出をすることで
物語のテーマが持つショッキングさを強調さ
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

3.5

「住民会に行っていたのが菜奈ちゃんではなく、翔太だった場合」のストーリーなので、ドラマの続編ではない。
でも、ドラマの設定を踏襲した上で、どちらかというと「ドラマの犯人が交換殺人を行わなかった場合」と
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.1

冒頭、アフリカかどこかの街が映される。
完全にこの映画のメインの舞台のフランスではない。
これはメインの物語とどこが関係あるの?
どこが繋がっているかわからない、この映画の根本の面白さを冒頭から示して
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.7

ヴェノムとエディのイチャコラを見せつけられてから3年。
昨今のMarvel作品とは異なり、正直作品の質は雑だが、でもその分気を張らずに観れるハートフルムービーとして、新鮮?というか懐かしさを感じたこと
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.2

ドラマ放映時期は自炊は全くせず、炊飯器さえ持っていなかった。
あれから2年経ち、コロナ禍を経て、
今やほぼ毎日自炊をする日々。
面倒と思っていた自炊も、今やむしろ楽しい。

忙しく生活する中で、ご飯を
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.7

ドラマ版を観たとき、とても衝撃を受けた。
LGBTQ+のマイノリティさを主張してダイバーシティを促す多くのLGBTQ+映画とは異なり、
「同性愛者」という枠組みだけで見るのではなく、その人の弱さも含め
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.4

アートを扱うこの映画自体がアート。
社会的メッセージを込めているだけではなく、しっかりエンターテイメントとしても成り立っているところがアート。

逃亡でしか国外へ行きにくいシリア難民自身を美術品として
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.3

思った以上に重すぎる映画だった。。。
妻と子どものために、何も本音も言わずに働いてきた主人公。
そのことが妻にとってはストレスとなり、そこから起こる悲劇が惨すぎる。。。

家族のために、自分の気持ちは
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.7

旅行してるのに、仕事しなきゃいけない感じ、完全にサラリーマンやないかい。
修学旅行くらい、休ませてあげなよ…と思うけど、
それをも犠牲にしなければいけないのが、世界を守るスーパーヒーロー。
スターク亡
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.9

3年前、アドレナリンを欲し、たまたま観に行った前作。
40年の時を超え、ローリーとマイケルのラブストーリーの様な死闘を見届けながら、ラストの「Gatcha」「Happy Halloween, Mich
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.6

いや〜、このアイデアは思いつかん。
ジェームズ・ワンも思いついた瞬間「コレキタ」って思っただろ。
実際にインタビューで「誰も見たことない映画を作りたかった」って言ってたし。

そのアイデアが劇中でわか
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.5

人間自体は描かれないが、人間と同じ姿・心を持つエターナルズから、人間の弱さ・強さを描く。

人を好きになること・好きな人から離れること・仲間を持つこと・仲間と決別すること、古来からの人間の歴史を追いつ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.8

最近、ポスターアートだけ見て、わざと予告編などの前情報をいれずに映画を観ることを時々する。
特に意図した訳ではないが、今作はまさにそれをしておいてよかった!と思える映画。
物語は3編あるが、まさに3編
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.2

再婚夫婦の子供・絵が得意という点が完全に『宇宙でいちばんあかるい屋根』と似ている。
でも、家族の話にフォーカスするというよりは、やはり今泉力哉監督、
最終的には「好き」に落としている。

今まで、いろ
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ひらいて(2021年製作の映画)

4.5

「セフレだったら、バカだと思う…?」
「…思わないよ」
終盤に訪れるセリフ。

触れられることにより、繋がりを感じる。
性への虚無感を表現する作品が多い中、
そこへの肯定をする作品、なかなか共感はしず
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

レビューし忘れてた。

「これは、君の物語じゃない」
カメラ目線で睨みつけながら冒頭に主人公が言う。
自分だけしかわからない、自分だけが感じた、この夏。
誰にも渡さないし、理解されたくもない。
そんな
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

母性と父性の話だけど、僕は父性の方がこの物語では共感した。

石原さとみが体現する母性は
確かに全て娘のためではあるが、
根本として、子供への独占欲の様に見えてしまう。
彼女が抱える秘密はとても辛いも
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.2

今まで、映画で拷問シーンは幾度も見てきたが、
あんな拷問初めてみた。
ヘビメタ流して、気持ち悪いマスク被った兵士たちに罵られ、セックスに誘われるのを我慢させるという、、、物理的にグロテスクなわけではな
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.7

物語を追うというより、
この映画の世界をずっと観ていたい、
そんな体験をする作品だった。
ドゥニ・ヴィルヌーブが作り出す世界観を
IMAXで味わうことがとても心地良かった。

中東のような舞台と衣装、
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.2

現代から見ると、この当時の社会の構造がとてつもなくヘンテコに見えてくる、そんな映画。
妊娠は絶頂に達さないとしないというよくわからない理論、
そして、人間で審理を下せなかった裁判は決闘によって、神の意
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.7

難聴になった主人公が、支援団体の学校の子供とふたりで滑り台を叩き合い、リズムを取るシーンがある。
難聴のふたりの耳に聞こえる滑り台を叩く音がとても心地よい。
直後、健常者が聞こえるその音が流されるが、
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

4.2

14歳の少女が自分の家族と様々な家族を通して、家族を感じ取る話。
家族は簡単に壊れ、でも再生もする。
血が繋がっていても、絆が弱くなるときがある。
血は繋がってなくても、同じ屋根の下で暮らしていたら、
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.6

北九州監禁殺人事件と尼崎事件は世界の事件の中でも群を抜いて、自分の中で怖い事件。
人の心を自分が手を下さなくとも操り、逃場を無くすその手法が、世の中でも一番怖く感じる。
前者を題材にした今作。その怖さ
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.3

とりま、アダム・サンドラーがうるさい映画です。
終始ずっと喋っている。
経営する宝石店も狭っ苦しくて、窮屈。
全体的にすごいストレスが溜まるような演出。
その上に、その場しのぎの主人公のせいで怒涛の展
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.6

ボクシングをやったことない岡崎でも、
どうしようもなく、ボクシングにハマってしまう男たちの話に共感してしまうのは、
この話が勝つことの話ではなく、勝つ夢は叶わなくても、勝つために頑張ってきたことを語る
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.8

初めての緊急事態宣言のときに、公開延期となり、2度の延期を経て、久しぶりに緊急事態宣言が解除された日にやっと公開…感慨深い…。
ダニエル・クレイグ最終作ということもあり、
この期間で期待がとても高まり
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.8

瀬々監督にまた重いモノを背負わされた…。
いつも瀬々監督にはいつもどうすればこの気持ちを消化できるのか…という気持ちで劇場から追い出される。
そして、劇中では安定に誰かが叫んでる笑。

震災後に生活保
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

5.0

この題材でこの感想は不謹慎かもしれないけど、とてつもなく面白かった。
次々と起こる展開がまさに映画の様で、ただ、これがドキュメンタリー、現実だと思うととてつもなく怖い。

ライブハウスの火災から始まっ
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.8

真実は人の弱さでいくらでも変えられる。
ドキュメンタリー監督である由宇子はある事件の真実を追う。しかし、父親の失態により、その真実を捻じ曲げようとする。
由宇子は発注元であるTV局や上司にも牙を向き、
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