『荘園の貴族』よりも増して
ポストモダン文学っぽい。
発話者が多いのもあるが、基本的に一つの家の平面図から抜け出さないカメラのせいもある。あと、陰謀論とか政治とか会話の内容がコンテクスト的。
厳格そう>>続きを読む
肉欲と愛。彫刻。
意外としっかりとしたメロドラマ。
相手に気持ちをうまく伝えられない感じがよかった。
チャックで挟んじゃうの痛そう、、
途中までちゃんとムルナウ版をなぞってる。
最後らへんが解像度高くなってる。
ゴスいアジャーニがまた素晴らしい。
映像とテキストだけでこれだけ語れたら
自分もサイレント信者になりかねん。
ドラキュラが背高すぎて地味に怖い。
いつかフィルムで見たい。。
変化目まぐるしい時代の目撃者たち。
彼らは遠いようで近い。
新しいことも崩れ去ることも
あっちゅうまなんだな。
なんにでも理由を求めてしまうけれど
他人にとって下らない理由のほうが多い。
その下らない理由探しと説得に明け暮れ
意図せぬ行為に責任を求め仕返しをするその様は、あれ昔の話なのに現代的じゃないか?と。>>続きを読む
サイレントから現代へ。
円環のような物語のお手本。
まさにヨーヨー。
動き笑い泣き面白かった。
やっぱりこの時代の日本映画が好き。
恐ろしい時代の怖話なのに
人間の根深い欲が躍り出てくる。
ロケーションも日本らしくてよかった。
落ちるシーンと走るシーン凄い。
すんげえ楽しそうなのとCANがめっちゃいい。
単純な物語なのに、ギミックの引き出しが多様。
見終わってホットドッグ買いにいった。
なにやら暴露映画が始まるぞという開会宣言。
精神病院の異常さをブニュエルっぽく描いていく。
タールまみれの鳥人間怖すぎるやろ。
子どもの頃見てたらトラウマなる。
動く肉のインサートで余計ファニーな気持>>続きを読む
ぐわんぐわんのカメラと高速カット。
かっこいいキメが多かった。
中国の検閲問題を乗り越えた(?)作品。
警察関連のものは割と厳しい印象。
どの国でも成金のやらかし事件はある。
自分には冗長だったが、>>続きを読む
この映画のもつ目線を知っている。
それは郊外にしかなくて、荒々しくて、どうしようもなくて。最善は最善じゃないことが多い。でもそれは最善だったんだろうあの頃。
これは一つのヒップホップ。
ストーリーラインはよくある話なのだが
ホンサンス的でもあり、そうでもない何か。
越境作家とのことで日本での外国人という立ち回りはリムカーワイとも似てる。
常に死を感じながら、過去を想う不思議な作品だっ>>続きを読む
丁寧に北欧神話をなぞっていくので
前作と前々作にあったファンタスティックさはほとんど削ぎ落とされている。
バトルアクションとしてはイカついものがあった。
お目当てのビョークのところで寝てしまった。。>>続きを読む
誰が見ても舞台演劇なのだが
時折みせるトリアー節みたいなものが映画である理由の一つなのだろう。ドグマ。
不条理小説を読んでいるかのような展開に増して、クズなトムがその事態を小説にしたがる始末に笑いが>>続きを読む
ヴァンパイア映画史に残る1本(?)。
韓国らしい湿度と粘度。
黒沢清みのあるラスト好き。
各々ショットが素晴らしいけれど
カットを割りまくるのでまるで庵野を見ているみたいだった。
スポーツも何かを乗り越える為の行為だとするならば、それは唯々美しい。
勝ち負け以前に、昨日の自分を救ってやるために一発を決める。
スラムダンク全然知らんかったけど
それが本当に胸に響いた。
なんなんだこの得体の知れない情熱は。
船で山を越えるなんて意味わからん。
何もかもなかったかのような凄み。
最初はヘンテコSFかとおもたら
科学登場以前のアニミズム世界だった。
幻想物語の基本となる要素は概ね入っていて
、中でも魔女と悪魔契約と謎の使い魔が好き。
東欧映画の癖になるセリフ(発話)は2017>>続きを読む
よくここまで問題を
暴力的に解決させていく(?)作品をよく作れるものだなあ。
キリスト教と自然、性から引き起こされる問題みたいなものがテーマだろうけど、そんなことよりも痛々しいシーンと突然の濡れ場の>>続きを読む
最初はカフカ的な不条理を想定してたけど
それ以上に現場で起こっていることの深刻さが貫いていった。
医療崩壊。
直感的な恋とそのあっけない幕切れ。
何度も録音しては録り直す備忘録。
響き渡る名前。
ただそれを絵にする。
独りよがり。
ブレッソンの中ではPopな方だけど
本質的には他作品と変わらず
死せる何かを>>続きを読む
一部がのちの『宝島』に繋がるんだろう。
二部のほうが好き。
ちょっとしたことで繋がり断絶していく
くだらない人生に花束を。
そして政治と国籍がそこらにあって
映画という存在の強度が高められている。
パリにいた時にチャリの軍団を見たことがある。
そんなにチャリに魅了されるんかと思ったが
この映画でのツールドフランスの話やアルプス越えの武勇伝を聞くとなんとなく熱意は伝わってくる。
死ぬまで走り続ける>>続きを読む
今年の映画初め。
この映画ではなぜベクシンスキーが、倒錯した(それもフロイトやユング的な)絵を描くようになったのかではなく
制作外のベクシンスキーがどうであったか、その家族、その顛末がどうであったか>>続きを読む
劇場で一回目見た(?)時はオープニングで寝てしまい、ちょくちょく脳内補完して、エンドロールのソンガンホで完全に目が覚めた。
どうやら終点まで寝てしまったようだ。
二度鑑賞。
『画家と泥棒』というシンプルでいて秀逸なタイトルは本作を見終えるとさらにそう感じる。
罪と罰を遥かに超えた関係性の構築。
タナトスに惹かれ合う二人が迎える変化を劇的に映す傑作だった。
産み落とされた表現はそれ自体が輝いている。だからこれを理解(できなくとも)するために自分は認知を爆発させたい。
ケイコはこの映画の音を聞いていない。
我々はこの映画の実直な音を聞く。
この非対称性を背に、ケイコに近づこうとする。
不可能性を穿つ心のやり取り。
ボクシングという会話。
我々に向けられた映画。
街が>>続きを読む
ある女の死にまつわる備忘録。
ただただ放浪している。
行動だけが記録され、心がどうだったかは語られない。語りえない。わからない。
それでも、いやそれだから、カメラを向けるしかない。傑作。