namieさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

神の戯れ: 現代/原始(2017年製作の映画)

4.4

ニール・ブロムガンプ監督作の短編集「oats studios」の中ではかなり好きだった作品。SFホラー的なテイストが多い中、シュールコメディがちらちら混ざってくるバランス感。「ラブ、デス&ロボット」よ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

冒頭のアメリカ空軍のエリート機関「トップガン」の説明に始まり、おなじみのデンジャーゾーン。前作を踏襲した立ち上がりにニヤリと心躍り、絶対に予習しておいて正解だったなと安堵する。笑
未だに昇進を断り続け
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.7

デヴィッド・フィンチャー作品を観ていこうの時期。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」のレビューでよく名前を目にしたが、本作の方が圧倒的に重厚であり、単純な因縁に基づく個人主義に囚われず、男女二元論的な
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トップガン(1986年製作の映画)

4.5

サングラスをしたパイロット、戦闘機、ブロンドの美女、筋骨隆々の男達のコンボはまさに「アメリカ」を凝縮したような映画だった…。
口説いた女性が実は上司という展開はもはやベタの域に達してるが、当時としては
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千年女優(2001年製作の映画)

5.0

今敏監督作品は人生の中でじっくり、一作ずつゆっくり観たいと思いつつ、手が届く所に置かれたらそれを我慢出来る程大人では無かった今日この頃(Netflixで配信されたのでつい…)
銀幕のヒロイン千代子の回
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ゲーム(1997年製作の映画)

5.0

前情報全く無しで鑑賞。
監督がデヴィッド・フィンチャー!? しかもファイト・クラブよりも前の作品!??
ビジュアルや演出効果的にもっと最近の作品かなと思ってたのに…。プロットや終盤の演出も含めて、当時
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.5

仕事も恋愛も上手くいっていない、ストレスの捌け口はネットの誹謗中傷…。そんな「生きながらに死んでいるヤツ」が悪の組織に両腕を2丁拳銃に改造(?)され、デスゲームに参加させられる。
てんこ盛りなガンアク
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.1

フェミニズム的同義に基く勧善懲悪系ダークヒーローストーリーのようなパッケージかと思いきや、より複雑で、込み入っていて、性別を超えた1人(2人?)の人間愛、執着、偏愛の行く先を見たようなグロテスクな衝撃>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.8

ウルトラマンはほぼティガ、ダイナ、ガイアで卒業したクチですが庵野監督の新作と言うことで楽しみにしていた本作。今後はアニメじゃなくて特撮系を主戦場としていく感じなんですかね?
冒頭からシン・ゴジラとの繋
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.6

あらすじや冒頭部分の引用などから「先祖にあたる人物と認識が共有され、現代と南北戦争時の二方向からアプローチされるタイムスペクタクルスリラー」なんだと叙述トリック的に思い込まされるが、物語が進んでいくに>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.0

胸糞系だと知りつつも、押さえておくべきラインなのだと後学の為に視聴。
パウルとピーターの絶妙なサイコ感が視覚的に不安を覚え、快楽殺人や強姦などでは決して無い、道筋の見えない殺戮行為に嫌悪感を覚える。
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攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(2021年製作の映画)

4.6

新シリーズに向けて総集編視聴。
フル3DCGで描かれる攻殻に若干の抵抗を覚えたが、すぐ慣れて味わい深く感じるのは過去作でも使用していたからか、作品の世界観からか(欲を言えば手描きで見たかったが…)
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

5.0

ついに全面的に解禁されたマルチバース概念。ちんぷんかんぷんの摩訶不思議アドベンチャーになる事を懸念してたけど流石マーベルスタジオ、視覚的にも分かりやすく、壮大だけどコンパクトにまとめています。
そして
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.8

生まれ故郷が舞台のせいか富山弁のイントネーションや言葉遣いが変で台詞が入ってこないという個人的な残念ポイント。もっと強めると方言過ぎて入ってこない人も居るという配慮なんですかね?
邦画っぽいアプローチ
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悪の教典(2012年製作の映画)

5.0

生徒達との距離が近く、冗談を交えつつも教える事はしっかり教える。でも融通も効いて生徒は自分の子供の様に思っている最高の先生レベルカンストなハスミンが、生徒達への配慮を名目とした管理行為の方法がどんどん>>続きを読む

チューズ・オア・ダイ:恐怖のサバイバルゲーム(2022年製作の映画)

4.0

名前からして「ブラックミラー バンダースナッチ」のような複数の分岐があるシチュエーションRPGホラーかな?と期待するも、本作は普通の映画でした。ああいうプロットの映画(映画?)、もう一作観てみたいなぁ>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.8

10数年に及ぶハリポタシリーズ完結作。
ヴォルデモートが最強のニワトコの杖を手に入れ完全体となり、ついにホグワーツに攻め入ってくるシーンでは、昔から馴染みのある先生が自ら杖を抜き、戦闘に加わるのが不可
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

4.7

ついに物語の最終盤に漕ぎ出した本作。
物語も暗ければ画面も基本暗いです。眼鏡必須。
善の魔法使い最後の砦、不死鳥の騎士団がハリー移送の為に使う秘策はシリーズファンからすればもはや伝統芸能的に楽しめる。
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

4.5

偉大なる魔法使いに大きな試練が課された本作。
この先の結末を知っているせいで本編は少々冗長に感じてしまったが、1回目を鑑賞した時の半純血のプリンスの裏切りやその本心、分霊箱を破壊する為の旅、ダンブルド
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

5.0

ラスボスヴォルデモート卿がついに復活し、魔法界が混沌へと揺れ動いていく本作。
あくまで魔法省やファッジが恐ろしく無能に見えるが、もし現実世界でそのような事態に直面した際に時の指導者達は同じ末路を辿りそ
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

4.8

シリーズがどんどんシリアス展開に舵を切っていく本作。
三大魔法学校対抗試合で明らかになったホグワーツ以外の魔法学校。筋骨隆々のダームストラング(ロシア風味?)、フランスの女子校的雰囲気のあるボーバトン
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

5.0

秘密の部屋と比べてグッと逞しく、声も変わり、青年となったハリー。当時まだ声変わりもしてないクソガキだった自分も恥多きながらも四半世紀以上生きたと思うと感慨深い…。
シリーズを通して描かれる魔法世界の1
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.6

リアルタイムで見てた人生の軌跡を再鑑賞中。
改めて本編を観ていくと、ダーズリー家のハリーへの固執が不自然に思えてくる。笑 普通に勘当しないだけの意外と良い親戚なのでは??

ロックハート先生の道化っぷ
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

5.0

この先ハリーに待ち受ける運命を知って改めて観ると、当時感じたスネイプ先生への憎たらしさや、ハリーへの特別待遇っぷりが自然と腑に落ちる。
当時何度も繰り返し観た台詞が頭の中で先に再生される幸せ。人生単位
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.4

盤外での波乱があった本作。ジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに変更されたグリンデルバルドは、悪役としてのカリスマ性、冷酷さは強く感じられつつも、ジョニデ版グリンデルバルドの口巧みに手籠にする蛇のよ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

5.0

新作の前に幾度目かの再鑑賞。
ハリポタ世界以前の物語を描いた「ファンタビ」の2作目では、相変わらずスキャマンダーの変わり者だが正義だと思った事を成す芯の強さと、ティナの真っ直ぐだけど不器用な2人のロマ
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アウトサイダー(2018年製作の映画)

3.9

全体的に冗長で集中力が必要なシーンが多いが、日本人が欧州を舞台に描いた作品を楽しむ時に感じるような、海外の人達が「日本」という文化、異国情緒を楽しむ事に主眼を置いた映画と観ればある程度演出にも理解が出>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

4.4

冒頭のプールや教師の態度、漂っている雰囲気がまだコンプラや映像倫理の概念が無く、これほどに奔放で自由な日本があったのだとどこか異国の情緒を感じてしまう。(もちろん映画の中は倫理を超越する領域だが)
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

作中を通して割と濃厚な下ネタの連続で、あれ?もうトークサバイバーの続編出たのかな?と錯覚しつつも、聾唖ながら全く陰鬱な負の感情を感じない、快晴の海風のような家族達は観ていてとても気持ちが良く、身体的障>>続きを読む

アダム&アダム(2022年製作の映画)

4.3

タイムトラベルものの暗黙の了解である「同一人物とコンタクトを取ってはならない」という不文律を根本から破壊する作品構造に引き込まれる。世界線上の記憶の矛盾は後々修正されるというのも、力技だけど気になりま>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.3

原作未読、前作のオリエント急行殺人事件は視聴済もほとんど記憶消失状態で前作から続投のキャラにも気付けない有様。
フランス上流階級的な上品なキャラクター、富裕層の優雅な立ち振る舞いにエジプトの美しいなが
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.4

ある意味とてもタイムリーとも言える人類絶滅ウイルスからタイムトラベルで救う本作。
ジェームズが織りなす反理性的な立ち回りは薬漬けを経験したという部分で綺麗に纏めつつ、伏線が見えにくいよう全体像に摩訶不
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.7

原作の雰囲気はふんわり知りつつも、ストーリーはよく知らないながら視聴。
圧巻の真ッ直ぐなド真ん中王道ストーリー。作中でも触れられる「インディ・ジョーンズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの様
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.7

僕自身「海外で大絶賛の映画がついに来日!」みたいな典型的な逆輸入に弱く、面白いものは自分で判断したいと思いながら、所詮権威主義者の1人なんだなぁとミーハーな自分を感じつつも、演出、撮影、声優まで全てを>>続きを読む

本能寺ホテル(2017年製作の映画)

3.7

キャストとテイストから三谷幸喜作品かと思いきや鈴木雅之監督作品だと後で知ってびっくり。サボりがちな邦画もちびちび観ていきたいと思う今日この頃です。
ちょっと天然でおとぼけ感を醸し出しながら、破壊力高め
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355(2022年製作の映画)

4.2

組織は違えど目標は一緒なタフガイで強い女性5人組がブン殴ってマシンガンを乱射するスパイアクションムービー。
「オーシャンズ8」や「エターナルズ」のような多様性、ポリティカル・コレクトネスに遍重したよう
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