とどのまつりさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

とどのまつり

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続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

4.0

面白かった。絶対そんなに要らないだろってくらい大量の車が出てきて楽しい。ガソリンスタンドと中古車屋のところが最高。
主人公の2人も相当にアホだけど、それと同等にやばい奴らが次々と出てきて笑う。

カリスマ(1999年製作の映画)

4.5

話自体は難解な寓話といった風情だし、正直よく分からない部分も多かったけどめちゃくちゃ面白い。療養所の滑り台、金を持って画面の奥へ奥へと走り去る洞口依子。木をめぐる三つ巴のバトル映画(その中心には"カリ>>続きを読む

アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.0

車内の唐突なスプリットスクリーン。どこだか分からないけど絶対に刑務所ではない面会室が好き。地獄みたいな食事のシーンも良い。

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.0

惚れ惚れするようなワンショットがいくつもある。一度フレームから外れた人物がもう一度インしてくるような瞬間がすごく良い。一番好きなのは役所広司が菅田俊を釣り堀に突き落とすところ。

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

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想像以上にクレイジーで波乱万丈だった。重い話を謎のハイテンションで語りかけてくる不思議な映画。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.0

ポップな見た目とは裏腹に中身は結構ブラックなコメディ。主人公の面倒くささは変わらないけど、タッチが軽やかだから『緑の光線』とかより楽に見れて良い。ラストのオチには笑った。

都会の女(1930年製作の映画)

4.5

横移動の喜びって映画の本質というか根源的なものなんじゃないかと思う。

港々に女あり(1928年製作の映画)

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中盤、ちょっと眠気に襲われたけれど飛び込みシーンのインパクトで完全に目が覚めた。はしごを登る動きがまず面白いし、飛び立った瞬間カメラがはしご下に回るのヤバい。

ソワレ(2020年製作の映画)

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ドキュメントタッチの長い長いアバンタイトルよりも、一転して逃避行のロードムービーになってからが俄然面白い。影のシーンや「安珍清姫伝説」の芝居からの一連のシークエンスは映像にしかできない表現だったように>>続きを読む

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

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子どもの物語の都合で親たちが揃いも揃ってありえないレベルの毒親になってるのが一番気になった。トンネルでの告白シーンの音響が良い。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.0

沈黙を恐れず、良い画を然るべき順序で繋げばそれだけで映画になるんだという映画への絶大な信頼を感じる。その実現のために主人公を聾唖者にしてしまう大胆さ。久石譲の劇伴はその方向からはずれててノイズになって>>続きを読む

唐獅子株式会社(1983年製作の映画)

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確かにかったるい予定調和もあるけどダンスシーンも逃走劇も楽しい。なんでこんなに評価低いんだろう。

ミスター・ミセス・ミス・ロンリー(1980年製作の映画)

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正直話はよく分からない。途中から筋を追うよりも役者を見る楽しみが完全に勝ってた。神代の映画と言うより原田美枝子の映画だった気がする。ところでタイトルは原田美枝子がミセスって解釈でOK?

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

4.5

好き。メンバー(アニタオデイにチャックベリーにサッチモ)も演奏も最高だけど、それ以上に観客たちが良い。ファッションといい雰囲気といい、50'sのアメリカが見えて楽しい。単なる記録映画の次元を超えてる瞬>>続きを読む

無防備都市(1945年製作の映画)

4.0

やっぱり子どもたちがサッカーをするところが好き。集団が右へ左へとドッと動く面白さ。他の場面がシリアスだからなおさら印象に残る。拷問シーンももちろん強烈だけど、やはりアパートがナチに包囲されてからの一連>>続きを読む

狂った野獣(1976年製作の映画)

4.0

最高にヤバい映画。今じゃ絶対撮れない。みんなめちゃくちゃだし車は次々クラッシュする。渡瀬恒彦が暴走し始めてから一気にカオスになって犯人と乗客に謎の連帯感が生まれてくるのが面白い。室田、川谷の死に様も見>>続きを読む

喜劇 女は度胸(1969年製作の映画)

4.0

女は強くて母はさらに強い。ずっと黙って座ってた清川虹子がラストで突如活躍し始めるのに笑う。そして画面はどんどんカオスに。さすがに時代を感じる部分もあるけど良いセリフもたくさんあった。

沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)

4.0

再見。縦構図の見事さ、シネスコの使い方、クロースアップの迫力、鮮血のインパクト、ライティング、完璧な画面とはこのことを言うんじゃないかと思う。脚本の飛ばし方も上手い。

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.0

団地内の逃走劇、トイレットペーパーの使い方、落下、地下空間(まっすぐな通路)。面白かった。ポンジュノで一番好きかもしれない。ペ・ドゥナの能年玲奈感。

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

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人物とその置かれてる状況の説明に終始する映画。変化を待っているとラストで放り投げられる。でもシントラの街がこんなに面白いんだからそれでいいじゃんっていう気もする。ユペールの衣装も好き。

さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)

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自然光も活かしたライティングが神懸かり的に良い。テレンス・マリックの諸作を彷彿とさせる。過剰なオーバーラップが面白い。

豚と軍艦(1961年製作の映画)

4.5

エネルギッシュ。生々しい生の熱量を感じる。終盤は最高すぎて笑いをこらえられなかった。ショットはどれも決まってるけど、クレーンからの俯瞰が特にかっこいい。今村が川島雄三の弟子筋にあたることを改めて実感し>>続きを読む

「エロ事師たち」より 人類学入門(1966年製作の映画)

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窓越し、水槽越し、縦構図の奥行きのあるショットに惹かれる。音の演出もめちゃめちゃ細かい。処女屋のミヤコ蝶々とその処女を買う鴈治郎のインパクトが凄い。ダッチワイフは女性からの解放だなんて考えたことなかっ>>続きを読む

れいこいるか(2019年製作の映画)

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神戸の街に入り込み、大胆な省略に乗せられて震災から20年の時を飛び越える不思議な映画体験。その道標としての宏さんが効いてる。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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原作戯曲が相当ウェルメイドであろうことは、本来画になるはずのないアルプススタンドのスタティックな光景が画としてもっている(ように感じてしまう)ことが証明してる。面白かった。

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

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作り手の考える映画の面白さが私のそれとは完全にズレてるんだろうと思えてならない。深夜のショッピングモールで大騒ぎするところこそ一番面白くなるとこだし、そこを一番ちゃんと撮らなきゃいけないんじゃないのか>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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ショットの構図への半端じゃない執着を感じる。セットだからやろうと思えばどこまでも厳密にできる。高速でパンして人物をアウトさせてからそこにもう一度インしてくるの癖になる。中身は想像以上に複雑で、想像以上>>続きを読む

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

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再見。『ションベン・ライダー』の変奏と言えるけどやっぱり随分と大人しくなってるなと思う。冒頭とか病院とかところどころにらしさはあるけども。

20210219 ユーロスペース
相米特集完走。今回全作見
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軽蔑(1963年製作の映画)

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マラパルテ邸すごい。階段を登るところの構図と言い動線と言い素晴らしすぎて感動した。なんて面白い建物。
本人役で出てるラングにゴダール自身が言いたいことを全部言わせてる感じ。その点で自己が投影されてるの
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恋する惑星(1994年製作の映画)

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チョンキンマンションっていうロケーションはかなり魅力的なはずなのに画面がつまらない。窓のすぐ外を通っているエスカレーターみたいな空間の面白さをもっと見たかった。

いぬ(1963年製作の映画)

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無表情で女をぶん殴って縛り上げるベルモンドのかっこ良さ。オープニングの果てしないドリーショットも印象的。

(1954年製作の映画)

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再見。自分の好きなフェリーニはこれとか『カビリアの夜』とかでは決してないのだなと、改めて。

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.5

ノスタルジー。フェリーニが子どもの頃からケツもおっぱいも大好きだったことに笑う。
木登り叔父さん、カーレース、霧の日、豪華客船、煙草屋のおばさんなど印象的なショット、シーンが多い。
雪の日のすれ違い(
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アリスと市長(2019年製作の映画)

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言うまでもない気はするけどロメールは参照先としてあるんでしょう。より思想そのものに軸足が置かれた感じ。アリスがかわいい。