とどのまつりさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

とどのまつり

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危いことなら銭になる(1962年製作の映画)

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ジョーがガラス音に弱いという気の抜けた謎設定はいかにもこの時期の日活映画。ただ、ガラス音から逃げるジョーのショットがやたらかっこいいから気が抜けない。

いとみち(2020年製作の映画)

4.5

シナリオ読んだときにはこんなに良い映画だと思わなかった。

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

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終盤の失速感は否めないけれど、浜辺のシーンにはえも言われぬ切なさがあった。
もっと映画撮ってほしい。

キャラクター(2021年製作の映画)

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やりようによっては『羊たちの沈黙』になり得たと思うが、語り口が明らかにおかしい。

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

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好きとは言いきれないが、映画の虚構性を引き受けた上でそこから立ち上がるものを見つめていく姿勢には大林宣彦を感じる。
死んだ息子の部屋を見ていけばと勧める母親はごく自然に存在していた。

ちえみちゃんとこっくんぱっちょ(2005年製作の映画)

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レーシングカーかよっていう車の撮り方やラストで吹っ飛ぶ人間などいきなり遊び始めるところに笑ってしまう。

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

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思っていたよりあっさりした話でそこまでスポ根じゃなかった。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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90分で終わる映画が良い映画だというのには同意だし、確かにニューシネマパラダイスはかったるくて好きじゃないです。

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

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目的も意味も成長もないムーンドッグはバカバカしくもあるけれど、享楽的な彼の姿を見ていくことには純粋な楽しさがあるし、ピアノぶっ壊して、花火ぶち上げて映画なんてそれでいいじゃんと思う。

逃げた女(2019年製作の映画)

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長回しの最後の最後、ズームで大写しになるタイミングで完璧な芝居を見せる猫。反復される山繋ぎとフレーム内フレーム、閉鎖的な空間に逃れられなさを感じる。

カラスの飼育(1975年製作の映画)

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見つかったら死ぬかくれんぼ。あの目があるだけでまなざしの映画になっちゃうんだから凄い。

かえるのうた/援助交際物語 したがるオンナたち(2005年製作の映画)

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時間飛ばしからのダンスはこれぞという感じ。『おんなの河童』ほどの感動はなかったが。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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空間設計が凄い。ヘッズ時代も含めた曲の数々と、MCに散らばった断片から次第に主題が立ち上がってくる(I Should Watch TVあたりから特に)のが見事で、これをスパイクリーが撮ったのにも納得が>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

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意味が分からない(というかおそらく意味はない)カメラの動きは気になったが、ドアを挟んだ向こう側で女2人が対峙するショットとその後の一連のシークエンスは良かったと思う。

父親の話は正直いらない。

喜劇 とんかつ一代(1963年製作の映画)

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らしい話ではあるんだけど明らかにこれまでとは違う、大映の3本を経た洗練を節々に感じる。何も解決しちゃいないのに謎の多幸感溢れるラストに笑い泣き。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

5.0

驚くほどに全てが良かった。反復される森の中での追いかけっこの空虚さが全てを物語っていたように思う。坊主の挟み撃ちなど忘れがたいショットも多い。『蛇の道』も含めて田村正毅のカメラは本当にすごい。

蛇の道(1998年製作の映画)

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まるで全てを悟っているかのような哀川翔が恐ろしい。そしてそれよりさらに上位にいるかのような天才少女が一番怖い。

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.0

愛すべきバカ映画。ラストは『カリフォルニア・ドールズ』に並ぶカタルシス。好き。

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

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花火も水上スキーもあれはあれで凄いんだけど、地下鉄に乗り込むビノシュからドリーアウトしてアレックスが収まるショット(というかそこに至るまでのシークエンス)が忘れがたいものだったように思う。

コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

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ラストのたけしが恐ろしい。ロス疑惑といい山口組といい、内田裕也の突撃はどこまでマジなのか。

十階のモスキート(1983年製作の映画)

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内田裕也が常時死んだような目をしているのと、どこかひどく不器用そうなのが良い。無表情からの突発的な暴力は後の北野映画に通じるものもあるように感じた。

すべてが狂ってる(1960年製作の映画)

4.5

鮮烈なスピード感。今のところ鈴木清順で一番好きかもしれない。
戦前、戦後の世代間の断絶、若者の無軌道な暴走からは『青春残酷物語』を想起するけど、あそこまでガチガチの論理ではないこっちの方が好き。劇伴の
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殺したのは誰だ(1957年製作の映画)

4.5

圧巻。カッティングはキレキレだし、姫田真佐久のカメラワーク(特に車まわり)も素晴らしい。クラッシュももちろん良いけど、一番好きなのは車磨きのところ。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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おじさんが今の世代を過剰なまでに全力でぶん殴りにきている映画。登場人物たちに対する愛情などまるでなく、これが共感を呼ぶラブストーリーとして機能している(らしい)のが不思議でならない。

童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

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冒頭、アハを探すおばあちゃんのカットが何とも異様だと思っていたらやはりそういう話だった。

絶倫絶女 おじさん天国(2006年製作の映画)

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イカ、クモ、ヘビ、地獄。やりたい放題で笑う。かと思えば、車周りや鏡の使い方などやたらテクニカルな瞬間もある。
毎度のことながら劇中歌が良い。

街の上で(2019年製作の映画)

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長いよとか思いながらもかなり笑ったし、なんだかんだ最後まで楽しく見てしまったからこれはこれで凄いんだと思う。役者というか登場人物への愛情をとにかく感じる。