marikabraunさんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

汚れた血(1986年製作の映画)

5.0

もし君とすれ違ってしまったら、世界全体とすれ違うことになる。生き物の様に自由自在なカメラが映す黒に浮かぶ赤、若かりしビノシュとジュリーデルピーの白く透けるような肌、前髪をふうっと吹き上げるキュートな仕>>続きを読む

怪獣の教え(2016年製作の映画)

3.5

初めて生で観る窪塚洋介の身体のバランスがすげー。中村達也が怪獣。という感想だけがある。

2016/09/24

ポゼッション(1981年製作の映画)

5.0

ぶっ飛んでて大好きな映画。だけど狂ってはいない。観客の共感を一切受け付けず見たことのないものを見せてくれる映画に私は弱いのだなと思う。目に焼き付いて離れないピンクの靴下。取り憑かれたようにイザベルアジ>>続きを読む

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

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高校生ぶりに再見。障害を持つ者の心の美しさと健常者のあさましさ、果たしてどちらがフリークスか。

8 1/2(1963年製作の映画)

3.5

ただのフェリーニの自分語りだろって突っ込みたいけど、美しき女たちに囲まれたハーレムは全くずるいし、人生は祭りだ、と輪になって踊るラストの幸福感はもっとずるい。

男と女(1966年製作の映画)

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申し訳ないのですが映画館でワインがぶ飲みしながら観たら見事に爆睡した思い出だけがある。うつくしきアヌークエーメ。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

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夕暮れ時に泣いちゃう主人公可愛い、腕毛ふさふさなの可愛いよー。ブランシェとファビアンのバカンスのはしゃぎっぷりに思わずニヤけ、取り違えた会話からの緑・青・緑・青の流れは清々しすぎて声出して笑ってしまう>>続きを読む

サラダデイズ SALAD DAYS(2015年製作の映画)

4.0

イアンマッケイにストレートエッジ、D.C.パンクシーンのお勉強。私もハーゲンダッツでバイトしたい。

欲望の翼(1990年製作の映画)

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何度も観てるんだけども、このかったるさが案外好きだったりする。とにかくレスリーチャンの魅力が爆発してる。テネシーウィリアムズから引用される脚のない鳥の話、歯の浮くようなキザな台詞がどうしてこんなに似合>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

4.0

チャイナドレスの曲線美、色っぽい距離感。キスやセックスの描写も無しに如何してこんなに官能的なのか。

GANTZ:O(2016年製作の映画)

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CG映画、苦手なんだけど、これは映画館で観て正解。ガンツ全編CGでやって欲しい。

何者(2016年製作の映画)

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今をときめく人気若手俳優がこれでもかと勢揃いしながら全然万人受けのエンタメじゃない。それでも就活生のみならず誰しもの自意識に揺さぶりをかけるんじゃないかなと。
若さ故のあやふやなアイデンティティを守る
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

4.0

それぞれの11分間による群像劇。見終えてシネマを出る際に近くにいた中年男性が「くだらねえ」と呟くほどには、ジリジリと煽られた不安が集約されるあのラストは笑っちまいそうになるんだけど、人生は思うより呆気>>続きを読む

Daydreaming(2016年製作の映画)

4.0

おいおいトムヨーク、あんな薄着で雪山行ったら風邪引いちゃうよ。

JUNUN(2015年製作の映画)

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ラウド上映で鑑賞。生命力に溢れた祈りの音楽と心地よいグルーヴにトリップ。私も、どうして今日は働かないんだ?って聞かれたら、満タンのエネルギーをリラックスする為に使っているんだって言いたい。入れ違いでジ>>続きを読む

砂の女(1964年製作の映画)

5.0

好きな日本映画を聞かれたら絶対挙げちゃう。オープニングクレジットからセンス抜群。砂をこんなに美しいと感じたのは初めて。昆虫採集のため砂丘にやって来た男が未亡人の家に捕われその不条理な状況から脱出を試み>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

拉致監禁サスペンスかと思いきやとんでもない、ハートフルな親子の愛の物語だった。外の世界に出てからも障害は多く、最初は怖がりつつも少しずつ順応していく息子と、逆に好奇の目に晒され親にも理解されない部分に>>続きを読む

裸足の季節(2015年製作の映画)

4.5

若く美しい五姉妹。女特有の閉塞感、抑圧や古い慣習から抜け出して自分の欲しいものを自分で獲得しにいく末っ子ラーレの力強い姿はまさに原題Mustang(野生の馬)で、風になびく長い髪はたてがみのよう。生命>>続きを読む

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)

3.0

原作のファンなんですけど映像化されることで分かりやすくなってる。桂枝雀がすげー

蜜のあわれ(2016年製作の映画)

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室生犀星原作で二階堂ふみと大杉漣ってだけで見ないわけにはいかない。ひらひらと金魚を演じる二階堂ふみ、見事なハマり役。

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

5.0

デヴィッドバーンが独りステージに登場し足元のラジカセと白いデッキシューズが映し出されるそのカットだけで泣きそうになる。映画館で踊り出しそうになったのはこの映画が初めて。

百円の恋(2014年製作の映画)

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安藤サクラが凄まじい。何にもならないかもしれなくても覚悟決めて戦うことにした人間と、単なる観客とでは、もう全く別の生き物なのだ。ハム太郎

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

幸せとは気付きであり、この嘘まみれで滑稽でやさしい世界にみる光に、泣きながら笑ってしまった。岩井俊二映画で笑いの要素を感じるのは初めてだったという意味で、監督は紛れもなく更新しました。