ぽこぽんさんの映画レビュー・感想・評価

ぽこぽん

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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.5

チャイルド・プレイ1~3までを見た流れで視聴。
殺人鬼&異教の儀式という設定がもうウケないので、流行りのAI暴走モノに変貌したチャッキー。序盤から主人公が「あいつらシリアルキラーかも」とか冗談で言っち
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.8

組織暴力というのはヤクザ&ヤクザと癒着した刑事のことを指す。じゃあ県警は清廉潔白なのかというと、実は県警上層部は別のヤクザと癒着している。なので実際には県警も組織暴力。
ヤクザも警察も根は同根。綺麗事
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孤狼の血(2018年製作の映画)

2.7

父殺しするにしても大上がパパ過ぎるなーっと思ってたら最後までグレートパパグレートアゲイン(?)な雰囲気のまま走り切られてやや肩透かし感

煽り文は『アウトレイジ』と比較してるけど、たけし映画なら『その
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キラー・メイズ(2017年製作の映画)

3.5

製作系『ビッグバン・セオリー』
作品創りたい男たちと、振り回される女

めちゃくそ楽しい映画で、アートもいい。
作品製作には代償が伴う、時には命すらも。基本的に何かの製作に携わる人しか出てこないので、
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カフカ「変身」(2019年製作の映画)

3.5

無駄に頑張る兄が虫になってしまった一家の話。
グレゴールは主人公ではない。
あくまで残される家族の話。

変なテンションの上司のもと5年間無遅刻無欠勤で働き、父の借金を返しつつ使用人も雇い、母の健康管
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鬼談百景(2015年製作の映画)

3.4

『残穢』の前史。
若手ホラー監督の福袋みたいなオムニバス。
君の好きな監督を見つけよう!

個人的に内藤瑛亮の二作がズバ抜けてよい。安里麻里の二作もよい。白石晃士の安定感もよい。

お墓で出来る痛い怪
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ポラロイド(2018年製作の映画)

3.1

あと一歩届かないくらいの惜しい凡作
もはや古典的なシステム系怨霊。

撮られると死ぬカメラ、というなんか古典的な話をアンティークのポラロイドでやってる。それだけと言えばそれだけなんだけど、丁寧に古き良
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.7

お前のアングストなんかーい
あと、犬は無事です。

不安、恐怖という意味のタイトルですが、怖さを感じているのは殺人鬼側という。
実録!本当にあった!みたいに言われているが、実際の事件から着想を得たあく
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.5

究極完全体事故物件モノ

事故物件モノの弱点として、そこに住んでない人には関係ない、つまり視聴者は絶対に巻き込まれない、という点が指摘できる。例えば『呪怨』シリーズ。『残穢』はこの問題をどう克服するか
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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

3.3

試してガッテン今週のテーマは「遺伝子」以前の不老不死生命!鍵はタンパク質にあり!?

遺伝子操作による人口臓器、人口身体やAI電脳アップロード系不老不死が跋扈する現代から見ると、驚くほど素朴なタンパク
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.2

途中の濡れ場でデッカードの語彙力が裏垢男子みたいでキモくて笑える。

人間抜きで、アンドロイド問答するな。という話

ほとんど人間らしい人間が登場しない(創造主=発明者と殺し屋しかいない)ので、レプリ
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犬鳴村(2020年製作の映画)

1.0

残念です。
ダム系、部落系としても面白くない。
そして何より「犬鳴村」系創作物の中でもかなり残念な仕上がり。これ観るくらいならチラズアートの『犬鳴トンネル』やろう。

映像もダサい、脚本もタルい。
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.2

観た人向け、できる範囲で解説。一回観ただけなので引用は雰囲気。
あらすじ⇒解釈⇒思想的な事柄の補足⇒総評

あらすじ
 登場人物たちは、真の「はずかし」の追及というテーマに向かって歩いている。誰が、ど
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デッド・サイレンス(2007年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

メアリー・ショウの演目のために全てが沈黙する

本作の全ては主人公を「叫ばせる」ために存在している。メアリー・ショウがあの手この手で主人公を「叫ばせる」という演目を、観客はみせられているのだ。冒頭の事
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

喪失が憎悪を、そして悪魔を生む話。

大切なものを失った人間が、憎悪を募らせ悪魔になる。このテーマはまずラ・ヨローナの設定に、次いでラ・ヨローナの被害者であるパトリシアの振る舞いに見出される。憎悪から
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