saetaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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こうのとり、たちずさんで(1991年製作の映画)

4.1

手持ちのDVDボックスからの久々の鑑賞。

絡みは多くは無かったが、アントニオーニの「夜」のコンビが再共演。

改めて鑑賞すると、会話のない川を挟んでの結婚式の長回しのシーンに目を奪われてしまった。
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

4.1

数年前wowowで録画した際、お酒飲みながら観ていたら爆睡してしまったので、リベンジを兼ねて映画館で鑑賞。

大画面の迫力に圧倒され、こういう作品はちまちまTVで鑑賞するものではないと気付かされました
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

wowowでやっており、セッションの監督の作品だったことも興味を持ち、ちょっと録画して観てみました。

ミュージカル映画は基本的に敬遠していたが、テンポが小気味よく最後まで飽きさせず鑑賞出来た。

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永遠と一日(1998年製作の映画)

4.0

98年の作品。公開当時に観て以来だからほぼ20年振りの鑑賞かな。

政治的な濃密なテーマも薄く、南欧の陽光の中でのリゾート風景などアンゲロプロスらしくはない2時間超の作品なので一気に観終わってしまった
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パターソン(2016年製作の映画)

4.1

去年見逃していた作品を飯田橋のギンレイホールで鑑賞。

ジャームッシュ特有のいつものロックティストは影を潜めていたが、詩的に豊かな暮らしの営みを穏やかに表現してくれた映画だった。

あのチャーミングな
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蜂の旅人(1986年製作の映画)

3.8

続けて鑑賞して来て傑作も多かったアンゲロプロスの映画だが、主題も含めやや弱い作品だったように思う。
これマストロヤンニが出ていなかったら、どうにも締まらなかった作品だったんでは。
マストロヤンニが出て
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アレクサンダー大王(1980年製作の映画)

4.7

従来のアンゲロプロスには無い映像美を感じるシーン(朝焼けをバックにポセイドンの神殿に白馬に乗って現れる箇所など)も多く、冒頭から次にどういうシーンに移るのか、興奮しながら鑑賞しました。
中半〜後半辺り
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狩人(1977年製作の映画)

4.4

未見のアンゲロプロス映画。

ファーストシーンの雪上の情景から引き込まれてしまい、大量の赤い帆船が湖を移動して行くシーンはとても美しかった。
テーマは明るくないが、パーティやダンスのシーンなんかも多く
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ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)

4.4

月曜日は休肝日にしてるので、寝落ちせずにじっくり映画を観る日にしました。

先だって鑑賞した「旅芸人の記録」にいたく感動したので、アンゲロプロス祭の第2弾に3巻入りBOXセットのDVDから、こちらを。
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.0

評価の高かった映画のようで今更ながらはじめて観て観ました。
ごめんなさい。
1%も心を揺さ振られなかったです。
イーストウッドの監督作品で言えば、その昔のペイルライダー辺りの方が良作な気がするが…

旅芸人の記録(1975年製作の映画)

4.5

約25年振りに鑑賞しました。
きっかけは昨年、内戦後の旅芸人の公演旅行を扱ったペルーの作家ダニエル・アラルコンの「夜、僕らは輪になって歩く」を読みながら、これは近々アンゲロプロスの「旅芸人の記録」を観
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運命の門(2014年製作の映画)

3.5

テーマ的にキリングフィールドと重複するテーマであったが、内容的にさほど重くもなくサラッと観終わった。
戦争の悲惨さなど、もっと伝え方表現手法もあったと思う

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.2

一月半ほど前に日比谷シャンテで観ました。

アンダーグラウンド同様、ブラスバンドが鳴り響き心地良かった。
全体的にとても良い映画だったんだが、やや観てて興醒めしてしまったのが安易にCGに頼った演出だっ
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.1

随分前に録画したまま放置していた作品ですが、ピントの外し方や背中越しのハンディのような手ブレなどドキュメンタリータッチで臨場感を醸成していた気がする。

ユダヤ教の教え、宗教観についての知識が全くない
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.2

封切後の最初の週末だったので、やや混んでた気がする。
相変わらずの日本びいきで観ながら嬉しくなってたが、音楽も良いし、毎度象徴的な存在の犬も出て来ており、安定のカウリスマキクオリティだったと思う。

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.1

ちょっとウディ・アレン調な映画だった気がする。
スコットランドの風景は美しかったが、脚本が凡庸でまどろっこしい印象だった。
ジェレミー・アイアンズは割と好きな役者なので、出来れば退屈な作品に出て欲しく
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エスコバル 楽園の掟(2014年製作の映画)

3.5

脚本がしっかりしており、スリリングな展開で最後まで飽きさせ鑑賞出来た。
カナダの男の弟とか、もう少し演技に説得力のある役者であれば、より良い映画作品になった気がするが。

裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

3.2

期待して観はじめたが、モスクワの友人弁護士 などもう一つ描き切れてなかった気がする。
邦題も的はずれ。

フェイク・ライフ 顔のない男(2014年製作の映画)

3.5

地味ながら脚本もしっかりして落ちもあり、孤独という事を色々考えさせられる悪くない作品でした。

デューン/スーパープレミアム[砂の惑星・特別篇](1994年製作の映画)

3.2

未見だった作品。
酷評されるほど、酷い出来だとは思わないが、ブルーベルベット以降のリンチ作品を愛する者としては、ぶっ飛んだ変態性も希薄なので、やや物足らない。
途中リンチも出演していたのは愛嬌かな。

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

wowowで放送していたので、20数年振りに鑑賞。

大方忘れていたが改めて観直してみたら、古臭い印象もあるが、悪く無い作品だった。
娘役の子がとても良かったように思う。

あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

3.7

脚本の詰めの甘さもやや感じるが、ラストの力強い「スピークロウ」での〆方は圧巻だった。

監督がユダヤ人なのか知らないが、不死鳥と言う意を汲んで邦題も原題通りシンプルに「フェニックス」のままでいいんでは
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.7

「灼熱の魂」以降、この監督の作品はフォローしています。

リオの男(1964年製作の映画)

3.7

娯楽映画、アクションコメディーなどと語られ今まで食指がのびなかったが、鑑賞したら痛快でこれ最高じゃないですか!

特に60年代のブラジルの風景など貴重な映像を観られたし、いい映画体験が出来ました。

チェ 39歳 別れの手紙(2008年製作の映画)

3.6

28歳を観た翌日に続けてこちらも鑑賞。

冒頭の手紙を読むカストロのシーンから引き込まれ、ボリビアの都市部や田舎の風景も興味深く、最後の処刑のシーンまで飽きさせず鑑賞出来、28歳より断然面白かった。
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チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)

3.2

wowowで39歳の方とあわせて放送されていたので、録画して鑑賞。

主役の俳優はとても良かったが、印象に残るシーンやセリフなど、鑑賞後にほとんど何も残らなかった。

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

3.6

スリランカから逃亡する偽装家族と言う設定は新鮮であった。
フランスに移り住んでから、他国の移民問題も絡んで来て、もはやスリランカの政治テーマが遠のいた気がする。
イギリスに移住?してからのラストシーン
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

導入部が退屈だったんで3時間持つかなって印象の観始めだったが、山荘に移ってからの第3章以降、映画がグッと動きだし最後まで飽きせず楽しめた。

サイの季節(2012年製作の映画)

3.8

画と言い、時々挟まれるサントラに使われてる朗唱するコーランなど、なかなか美しい映画だったと思う。

しかし、テーマがありがち(過去にこの手の物を何度も観た事がある)なので、新鮮味に掛けていた。

牢獄
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イマジン(2012年製作の映画)

3.7

公開当時映画館に観に行くつもりでいたが、タイミングが合わず残念ながらレンタルで視聴。

欧州で一番好きな都市のリスボンが舞台である事と、自身現状で治療不可の網膜の病を患っている事もあり、とても興味深く
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アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

4.0

未見だったタルコフスキーの1本。

水・火など遇らうお馴染みのタルコフスキーではあるが、他の作品よりセリフが多いのと章立てをしているので、3時間の長尺でも一気に鑑賞出来た。

ぬかるみや第2部冒頭のタ
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草原の実験(2014年製作の映画)

4.2

何も期待せず観始めたが、正に行間を読むと言う、セリフも一切排除した素晴らしい映画だった。

火・水・風や核の世界をテーマしたサクリファイスなどタルコフスキー的な部分も確かに想起させられるが、父と娘や遠
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マーシュランド(2014年製作の映画)

3.6

冒頭の期待を醸成する俯瞰の映像やロングショットのシーン、カーチェイスのシーンなどカメラワークは絶妙だったと思う。

脚本も役者も悪くないんだが、もう一つ胸ぐらをつかまされるような力強さに欠けていた気が
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サムライ(1967年製作の映画)

4.2

改めて観たのは20数年振りだろうか。新たに発見したシーンや懐かしく感じたシーンもあり、とても楽しめた。

アラン・ドロンもハリウッドに行ってみたが、失意のままフランスに戻り今一度役者を見つめ直したりし
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