nobueさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ナポリの隣人(2017年製作の映画)

4.2

センチメンタルではない繊細さ、正確さに、とくに前半はなんでもない場面でも涙がこぼれそうだった。

冒頭の、娘が言葉通りを翻訳しても真実じゃないと言う場面、途中父の「孤児になる覚悟もない」というセリフ

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

1.5

観客をビビらせるための音の使い方、見たくないようなものを配置して注目させる場面の作り方、青のかぶった彩度の低い色の調子。この監督は多分性格が悪いなと思いながら、映画館に入ってしまった手前一応最後まで観>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.5

テレビ録画。20年ぶりぐらいで再見。こんなに優しくてチャーミングな映画だと二十歳の頃は分からなかった。

シャイアン(1964年製作の映画)

3.5

テレビ放映を録画して観た。いつの世も権力からの命令をどうやってかわして現実に立ち向かうかということは大問題なんだなと思った。

アメリカ政府側がまだリンカーンを尊敬していたり南北戦争のことを話していた
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

3.7

予告編を見て、ブルジョワジーを冷やかす意地の悪い映画かと期待して観に行ったが、全然違う話だった。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

5.0

いわゆる「おしゃべり」が一言もない、大事なものだけが映っている。しかもそれがいくつも意味を持っている。

父親が食卓でアナに時計を見せるシーンで泣けた。あの目配せで全てが伝わってしまう繊細さがフィルム
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あぶない母さん(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

書かずにはいられないようなものを書いた結果、質も良くなく、周りの人をひとり残らず傷つけまくり、本人にはそれが全くわからないというすごい話だった。自分が書きたいものを書くということは文学的には善とされる>>続きを読む

スヴァネティの塩(1930年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品の中で叫ばれる「葬式は祭り、出産は呪いだ」という言葉は世界の底を見事に打っている。その音を聞けてよかった

デデの愛(2017年製作の映画)

3.8

テーマはこれまでにグルジアの映画を見たり情報に触れたりしていれば馴染みのあるものだったが、とにかく暮らしの風景と女性が素晴らしい

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

現在から見て起こりうる事態の中でも最も倫理のない事態を奇をてらわない伝統的な手法で本当のことのように描いて登場人物たちをいじめ抜くことで見えてくるものも多いと思うが、私はあんまり好きじゃないし、悪趣味>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.2

とても勉強になった。映画としては観せ方がちょっと古い感じ

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

-

20年ぶりぐらいで観たが、省略省略で不穏なこんな映画だったかと。バルタザールもマリーも同じ。好き嫌いで言えばそんなに好きじゃないが点数もつけられない

懺悔(1984年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、教会を模したケーキをなんのためらいもなくガサツに食べる無神経で頭は弱そうだがまあまあいい人そうに見える男が市長を「善人だった」と話す場面にもう全てが暗示されていたのか

「教会に通じない道が な
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.3

物語の各要素がちょっと雑なんだよなァ

追記 大声で早口でも言ってる言葉の意味が全部わかる滑舌の良さは文学的な演劇を観ているようだった。ニノのあのシーン。

祈り(1967年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

時間がたつほどイメージがバシバシ繋がってくる。時間がたつほど良さがわかる不思議な映画なのかもしれない。詩とか美とかっていうのはそういうものなのかもしれない。何回でも思い出しそう。

追記
‪「たとえそ
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太陽は光り輝く(1953年製作の映画)

4.5

若い頃、ジョン・フォードはとてもオーソドックスな人間のモラルをかっこよく描く監督だと思っていたが、あれから映画をずっと観続けてきて、こんな人間像を描ける人は他に1人もいないのだとわかってきた。たまたま>>続きを読む

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)

3.8

‪人間は誰しもちょっと立ち止まって目を閉じて胸に手を当ててみるとモラルの光を感じられるものだという前提は知らないうちに私の中にあり、勉強してきた哲学もその上に成立してると読んできたが、この映画を観たら>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.0

思っていたよりずっと面白い映画だった。演者もみんな達者で、やりとりだけでも面白いし、ところどころファンタジーもよかった

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

2.5

勉強にはなったが、映画的に観られてよかったという場面は1つもなかった

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

VRを題材にエンタテインメントを作るならこうだろというお手本を見せられたような、行き届いた面白い映画だった。

パーシヴァルの家が爆破されて派手に倒れるシーンが一番のスペクタクルだと思うが、やっぱリア
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.5

2時間半があっという間。とても勉強になった。

史実だからネタバレでもないと思うが、このチャーチル=イギリスの判断が決して普遍的に支持されるものではないとしても、あくまで相手があのヒトラーで、それとは
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

5.0

すごく面白かった。メリル・ストリープ上手い! 泣ける! ちょっとカッコいい道具はちゃんとカッコよく見せるスピルバーグ天才!胸がいっぱい。

このあとが《大統領の陰謀》なんだ。何回でも観たのに、ひたすら
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花咲くころ(2013年製作の映画)

3.5

エカが可愛くて、ずっと見ていたい。
おばあちゃんのご飯は全部食べてから外行けよ、と思った

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

シビアな話を優しいおじさんから聞いているような感じ。ギリギリの映像を観せるドキュメンタリーよりこういう方が好き

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.0

道徳の教材のような映画だった。美人がたくさん出てくるので楽しい

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.0

イスタンブールの風景が素晴らしかった。鉄道の走るシーンが遠景ばかりであったことが少々不満である。オリエント急行の夕食なども見たかった。

太陽の王子ファラオ(1966年製作の映画)

3.3

素早いパン(カメラが上下左右に動くやつ)の繰り返しが眠気を誘うことを発見した