hydrangeaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

3.6

あどけないプール、クレバーなジャヤというキャラ設定が徹底していてわかりやすい。インド社会に残る悪風習を排除して女性の地位の向上させる啓蒙と示唆に富んでいる。

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.6

口から口へのピンポン玉へのやり取りという芸を見は、シビルウォーの、並行して走る2台の車の窓から乗り移りごっこする2人の男女と重なる。

色調が薄暗くて、これはディストピアだからなのか、舞台がイギリスだ
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

3.6

普通にカルト映画で、この頃のスピルバーグはヨーロッパに傾倒していたのかトリュフォーが出演している。
おもちゃが動き出して、レコードが勝手にかかり出して、超常現象がホラー。美人シングルマザーとダメ親父が
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.0

映像も音もシナリオもスタイリッシュでキレッキレ、しかもIMAX で見たのでど迫力。
プロの報道カメラマンになる女性の成長(変化)が、残酷さを伴って描かれている。どのショットも、これでもか!というくらい
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

3.5

口から口へ巨大な毛虫×ムカデ×ナメクジ×寄生虫がっ!大きなサイズ感が良くて、ミチミチ出てきてムリムリ入る。ちゃんと体の中におさまるのか心配になるくらい。

スポーツカーが好きでフェイバリットミュージッ
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あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

3.8

民族衣装を着続ける高齢の夫婦。木の葉や水や雪をかけ合うふたり。
自然の描写が秀逸。犬も良き。
(しかし私は全く泣く境地には至らず)

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.9

アンディ、めっちゃいいやつ!お父さん、幸せだったね。

父親がゲイだからと言ってどうしてそこまで精神的打撃を受けるのかがわからない。妻を愛する努力をし、家庭を守り、本来の自分を偽って、役目を全うしたで
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.9

中世の簡素な城は美しく、荒涼とした風景は深みのある陰鬱さをたたえ、甲冑グッズも渋めで重量感半端ない。
リドリースコットあるあるの、母親由来の女性が誇り高く生きる映画。
決闘場面、熱くなる!決してネタバ
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羅生門(1950年製作の映画)

3.9

深い森で馬と女がたたずむシーン、降り注ぐ光が神々しくて、宗教画のよう。
白黒のコントラストのスタイリッシュぶり、追随を許さず、ときおり色が見えてしまうというマジックもある。
ミフネのはっちゃけたヤンチ
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姿三四郎(1943年製作の映画)

3.3

七人の侍の菊千代の原型か。その後菊千代には生い立ちという深みが与えられた。

群衆の構図や、複数の登場人物を立体的に撮る工夫など、すでにこの時から始まっていた。

冒頭、川べりだから、投げられたヤツは
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

5.0

夫がクズ過ぎる。良き母親を変えてしまったのは夫だ。父親は逃げていいのに母親は逃げちゃダメだなんて、不公平ですよね。
彼女が罪に問われるなら、夫はそれより重い刑に服して欲しい。

戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.0

次から次へと、え⁈となる展開。それだけ戦争がもたらす心理的な影響は常識を超えるということだろう。戦争に行った人も行かなかった人もみんな病んでいる。まともなのは身体の麻痺した傷病兵の奥さんくらい?
緑色
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カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

3.8

レスラー2人がマジ美女でスタイル抜群で性格もいい子達で、マネージャー役のピーター・フォークも情けない気味だけどやるときゃやる男。

(しかも美女の1人と付き合っているのに、そこは深掘りしない大人な展開
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

主人公の女性が誇り高く生きる感じは良い。逃して後悔するタイミングなんて、縁がなかったってことで、いつまでも執着するのは時間の無駄だけど、当事者たちの感情を考えれば仕方ないのかなぁ。

白い暴動(2019年製作の映画)

3.8

今も状況は変わらないばかりか、ヨーロッパでは極右の首相たちの登場で、悪化しているかも…

Zineの紙面のグラフィックデザインが元気だし、とそれを踏襲した映画のセンスがかっこいい。

トッパー・ヒード
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.5

セリフで説明しすぎ。本当のことも、誰がどこにいるのかも、途中でどうでもよくなってきた。ミステリアスな方向性かと思えばそうでもなくて、そこにただただ生きている人たちがいるっていう話。
にしても、婚姻届出
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SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース(2023年製作の映画)

4.0

氷河が溶けて水になり、滝になり、その滝がさらなる滝となって、湖に注がれる。その光景だけで、激しさと美しさに圧倒される。渓谷を挟む森の木々の豊かだが厳しい表情は、自然という生ぬるい括りでは語りきれない。>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

愛がなんだ!と同じ体質の女性だと思った。サトコはユウサクの共犯者になることで愛を成就したかったのに、ユウサクはサトコを巻き込みたくなかった。それは愛ゆえ?それとも足でまといだから?会って確かめられない>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.8

ノスタルジアというタイトルが全てを収斂している。ロシア人の撮るイタリアは、私たちが思い描く西洋とは違うのだけれど、ロシアはイタリアと地続きな訳だし、こっちの方が正解なんだろう。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

好きのバランスが合わないだけで、誰も悪くない。ダサい順なら、すみれ、マモちゃんかな。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.9

最近亡くなった、ジュリー・デュバルのファッションがいちいち可愛い。
最後にジャック•ニコルソンが凍るところが良い。
歴史あるホテルが舞台だが、緑の浴室や赤いトイレなど、現代風なインテリアもおしゃれ。ぜ
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あえかなる部屋 内藤礼と、光たち(2015年製作の映画)

2.5

内藤礼自身がこっそり映り、制作の場を知ることができる貴重な映像ではあるが、撮れた素材が尺に満たないからと言って、関係のない雰囲気美人的な各年齢層の女性を集めて撮ることに意味がなさ過ぎる。

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

3.4

人間関係は観ているうちにわかる。しかしことごとく通じ合わない人たちだ。
みんなユペール様巡礼しにきたという共通点のみ。
ユペールの弾くピアノの曲が美しかった。彼女は自然にも馴染まない。

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.2

ホドロフスキーの映画をヨーロッパに配給して大ヒットさせて、DUNEのプロデューサーだったミシェル•セドゥはレア・セドゥの大叔父さん。
いやしかし。この映画は全方位的に素晴らしい。各映画会社に送ったブッ
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

チェット・ベイカー自身が、ラッパも歌もルックスもイカしているので、イーサンはいまいち魅力的に見えなかったのだが、熱演していたことは確か。彼は女よりクスリだったんじゃなくて、何よりも音楽だったと思う。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.5

ジュリー・デルピーの白い肌が陶器のようになめらかで、薄葡萄色の唇がチャーミングで見惚れる。イーサン・ホークの目がまんま恋する男の目で、演技だとしたら相当に上手い。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.9

公開当時は、ただただすごいものを見たという思いで胸がいっぱいだったが、今こうして見返すと、わかりやすすぎる伏線の貼り方や、割と安易なストーリー展開に雑味を覚える。が、傑作であることは変わらなくて、me>>続きを読む

エターナルメモリー(2023年製作の映画)

3.9

パウリナの優しさや暖かさ、忍耐強さ、ユーモアといった人間性が素晴らしい。独裁政権の社会の真実を記録し続けた夫のアウグストは、アルツハイマーになった自分を記録することに躊躇はなかった。
とはいえ、軽症の
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助産師たちの夜が明ける/助産師たち(2023年製作の映画)

4.0

産科病棟に入職したソフィアは唯一の黒人で、本人も周囲もそのことについて決して言及しないし、素振りも見せないが、キリッとした表情でキビキビと有能ぶりを見せる彼女は、孤独であり、誇り高さをキープしたかった>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

3.8


ミフネの野生児キャラが最高だったし、泣かせる。敵に自分のお尻を向けてぺんぺんとか、愛嬌あり過ぎる。孤児になった赤ちゃんを抱っこして、「これはオレだーっ」て…

志村喬は公務員より侍の方が全然よい。
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.8

この映画を絶賛する人と見たせいか、それほど?と思ってしまった。すぐに記憶から消えそう…
(海外でネトフリで視聴)

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

2.8

飛行機で。
修道院やカトリック教会の朽ち始めた建築や、修道女の衣装が見応えあった。
ハチャメチャなストーリー…

ブラックブック(2006年製作の映画)

3.8

裏切りに次ぐ裏切りで、善人も悪人もいっしょくた。要所要所で変態っぷりのチラ見せというファンサービスもあって、もちろんお色気もある。ヴァーホーヴェン、今までただの変態監督だと思ってたけど、その気になれば>>続きを読む

バスキア(1996年製作の映画)

3.6

死んでから作品が良い評価を受けた人と(ゴッホ)と、死ぬ前に良い評価を受けた人(バスキア)の映画を観た。両方シュナーベル。

ニューヨークのアート批評事情は残酷で、
芸術を志した時点で、その人は被害者に
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.7

アムステルダムにいて、ゴッホ美術館とクレラー・ミュラー美術館に行ったばかりという絶妙なタイミングでの鑑賞。
デフォーのなりきりぶり素晴らしかったし、シュナーベルの演出も冴え冴えしている。

ゴッホ美術
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