グラビティボルトさんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

グラビティボルト

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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.2

駆け引きの構図がグンと前に出た三作目。仁義と筋を通す為、老獪な山守親分を潰そうと菅原文太演じる広能が全力を尽くし、知略を振り絞る程煙たがれる不条理よ!
そして開始30分の大見せ場の展開拡張振りにはド肝
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処刑教室(1982年製作の映画)

3.8

正に教育×暴力映画。
不良のボスキャラにピアノを弾かせることで背景を感じさせる辺り巧い。
中盤の相方教師の暴走(拳銃を生徒に突き付けながら生物の授業!)とその結末、不良のファッションセンスやその追い込
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.9

「撃って、撃って、撃ちまくれ!!!」
マイベスト クリス・プラット
マイベスト イーサン・ホーク
マイベスト イ・ビョンホン映画だ。「彼が依頼を受けたホントの理由」が滅茶苦茶マカロニっぽい。この辺は面
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.0

基本的には面白いと思う。
騙し画みたいなビジュアルを使って追いかけっこをしてみたり、発想を映画にしちゃう狂気を感じる。只、話運びにはかなり性急な印象を受けたな。
良くも悪くも「アントマン以降」って感じ
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ズートピア(2016年製作の映画)

2.0

だいぶ前に観たので今更。
話が深刻な現実に近づけば近づく程際立つアニメーションの気味悪さ、白々しさよ。
最後のダンスホールでニックがハードボイルドに背を向ければまだ好きだったな。サスペンスだけにして欲
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インフェルノ(1980年製作の映画)

3.5

サスペリアを直近で観てて何となくアルジェントの事は好きだったが、凝りに凝った美術の中でひたすら理由もなく人が死んでいきく可笑しな映画だった(笑)。
何か知っていそうな松葉杖の爺が死ぬ場面など代表格でネ
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川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

3.4

流石満島ひかりの「元旦那」だけあって石井祐也監督は巧いと思う。
「ひねくれたフリをした良い映画」というひねくれ振りが実に良い(笑)。
やっぱり特筆すべきは満島ひかり演じるサワコのキャラだよね。
そこま
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.9

条理を越えた見せ場の連発、意味不明なのに濃厚な男のドラマなどおよそ100分で間に合わない要素がドカンと詰め込まれた映画。置いてきぼりになったし、混乱したぜ(-_-;)。
でもテンポが良すぎるOP,規模
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.2

一作目と同じくバイオレンスの連鎖が半端じゃない上に、進化してるという驚き。
北大路欣也演じる青臭いヤクザを主人公に、菅原文太は要所要所で存在感を醸し出すなど、ドラマ部分も更に格好良くなってる。
冒頭3
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

今まで観てなかった事を後悔する程に面白かった‼
呉の闇市での殴り合い「この外道!」から一秒も途切れないバイオレンスの連鎖に絶句。
でもちゃんとドラマも出来てる。
菅原文太演じる広能が服役してから松方弘
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.5

そんなに好きなタイプの映画じゃないけど面白く観れたな。
話自体は結構シンプルだし、説明が巧いから置いてきぼりになって長さを感じるような事はなかった。
画面的にも見所はあったと思う。
斬首された死体の描
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.0

少し惜しい。ってかなんならかなり惜しい。
ベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフのキャラはそれなりに好き。だが、回想シーンが多過ぎて尺を伸ばしてしまってる印象が強い。
多過ぎる回想が敵方の正体をウ
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

1.6

だいぶ前に劇場鑑賞しました。
一言言わせて頂くなら
「シャマラン舐めんな!」もっと気の利いたハッタリをかませやぁ!!

誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.6

そういえばだいぶ前に劇場で鑑賞して、ソフト購入して何度も見返してました。
基本的には大好きです。
冒頭の乾いた銃撃戦の結末を後で明かす事で際立つニーソンの悲哀には見入る事間違いなし。
ブルックリンのス
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人魚姫(2016年製作の映画)

3.2

結構笑えるぜ。
特にタコ兄貴の足についてのギャグ、
暗殺シーンのじたばたギャグは出来事の連動感含めて巧いと思う。
只、同じトーンでシリアスに人魚殺しを見せたりするのはやはり違和感。
でもさ、嫌いになれ
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.9

室内劇、会議映画なのに空間がしっかり活きてる。
「判断を仰ぐ」って台詞が出る度に腹が立つ!!
ヘレン・ミレンの立ち位置、立ち姿も映画的に格好良い。

ゴーストライター(2010年製作の映画)

4.0

チャイナタウン級のラストに震える。
サントラが格好良い上に画面が妙にフィンチャー調な辺りポランスキー爺の手数の多さだよなぁ。
後、大通りで始まり大通りで終わる。円環構造もかっちり出来てる。

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

3.8

1作目と同じくコレも最高に面白かった。
1作目がテカテカに彩られた美術とケレン味たっぷりの演出、オカルトな話運びだったのに対して、今回はナイトホークス風の美術にサイコの変奏曲のような話運びと結構手堅い
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イップ・マン 誕生(2010年製作の映画)

3.1

ドニー・イェンのと間違えた。
エピソードがブツ切り過ぎ。

SPL/狼よ静かに死ね(2005年製作の映画)

3.8

ドニー兄貴VSウー・ジンの対決が繰り広げられる裏路地の暗闘感たるや!!
スローの使い方もケレン味たっぷりだしサモハン・キンポーの泣き顔にグッとくる。
ウー・ジンに関してはベストアクト!
不敵な佇まいに
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.9

何て素敵で魔的で邪気(わる)い映画なんだろうか!
冒頭のおぞましい吊るされた死体からクライマックスまできっちり謎を引っ張れる上に、美術、演出はケレン味たっぷりという贅沢な映画。
後、モブキャストの絶妙
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

2.5

別に、作ってる方が満足してるならそれはそれで良いんだが、
正直テンションが上がるのはOPとキアヌが不穏に出現するシーンくらいだった。
レフンはあらためて「外し」の監督だなと感じる。ジャンル的な定形を外
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

ジーン・ハックマンが最高に可愛い。
マイベストクヴィネス・パルトロウ映画だ。ラストのスローも滅茶苦茶格好良い。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.5

劇中の端役さえも主人公達の乗る
「人生の列車、レール」に乗せてあげるウェスの優しさに感嘆。

ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

4.5

マジ神。
もうホントに最高だったよ。
格闘が凄まじいのはわかってたが、ドラマ部分が巧く演出されてたのはかなり好感度大。
すんごくご都合主義な「命の電話」であっさり落涙しちゃったし。
小さな儚い命が二人
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疾風スプリンター(2015年製作の映画)

1.9

凄まじく気の抜けたメロドラマ。
ロン・ハワードに作り直して欲しい。

ホワイト・バレット(2016年製作の映画)

3.7

新年早々滅茶苦茶シュールなジョニー・トー映画。
何はともあれ豪華な映画だよきっと。
尺は88分とタイトなのに病院に「異物として」混入(はい)る悪人、己の限界に悩む女医、善悪のボーダーを容易く無表情に越
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ザ・ミッション 非情の掟(1999年製作の映画)

3.6

中々珍しい人物導線によって異質なスリルを引き伸ばすジョニー・トー節炸裂。ジャスコ銃撃戦の舞踏感はこの映画最大の白眉。

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.9

発狂したダメ夫のジミーに当たる照明の凄まじさ、テンポの病的な速さとラストの切れ味に戦慄。
主人公達の計画は、この映画は淀みなく進んでいく。止まる時は?破滅の時さ‼

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.3

ウェス・アンダーソン作品の割には会話シーンでの切り返し顔アップが目立つ感じ。序盤の森探索シーンを自然に撮る手札の多さは信頼出来るけどやはり空間の面白さを期待してしまう。
只、子供を可愛い‼だけで終わら
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.5

マイベストウェス・アンダーソン
マイベストウィレム・デフォー
マイベストティルダ・スウィントン
マイベスト海映画。
兎に角最高だ。特に潜水服でワイルドバンチをキメてから仲間イズムを謳歌するエンドロール
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.8

西部劇風に転調するサントラ
後半スムーズかつダイナミックになっていくアツい展開、家族の融和にニヤリ。
何よりラストが最高。キツネは彼らのおこぼれをかっさらって、人間はキツネに小さな搾取をされ続ける(笑
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リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(2015年製作の映画)

3.4

楽しくて愉しい。
アッコがシャイニーに憧れたように俺らも虚構に憧れ、焦がれるのだ。
クライマックスの変身シーンからの駆け足な終わりとか意図的に余韻を削ぐ感じも好み。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.3

「終わってしまった男のそれでも続く人生の話」だと思う。
誰からも拒絶され、ひっそりと唄い、流離い、寒がる男は映画の最初と最後に殴られながらも「ゴミ溜めの街」を手に入れる。
終わったと思ってもチャンスは
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