東京に原発を誘致したらどうなる?というシチュエーション・コメディ。題材が題材だけに、かなり政治色は強い。賛成・反対派双方を茶化しつつ、結論としては予想通り反原発に導いていくが、小ネタの連続で笑わせてく>>続きを読む
面白い映画かと問われると少々口ごもるが、観る価値を有した映画ではある。少なくとも、世界的に有名な村上春樹作品の映像化としては、相当に健闘したと言えるだろう(ビートルズのNorwegian wood、よ>>続きを読む
おっ、いつもの"メタファー”っすね~~~と揶揄したくなる向きが無いではないが、結論としてはそこそこ愉快で楽しめるホラー映画。85分と短いのもマル。観たあとは各自で解釈よろしくって感じだけど、まあ本作は>>続きを読む
普通ならスルーしそうな感じのC級映画だが、よく見ると脚本がジェームズ・ガンだったので鑑賞。ビルに閉じ込めた社畜を殺し合わせるというまぁタイトル通りのお話で、良く言えば手堅い、悪く言えばさほど新味はない>>続きを読む
(画面が)暗いよ!!!市政刷新とかの前にまず照明つけろよゴッサムシティ!!!!!!!
それはさておき、100億かけた大作。上映時間3時間。画作りは重厚。でもなんか脚本が異様にペラい。これ本当に2022>>続きを読む
これまで映画化されたバイオハザードシリーズのなかでは、もっとも好ましい。ラクーンシティからの脱出というゴールに向け、原作から抽出した要素とオリジナル展開が上質にブレンドされながらリレーのごとくストーリ>>続きを読む
連続爆破事件を軸に、高木と佐藤の恋、安室のピンチ、警察学校組の過去といった各要素がバランス良く腹八分目に、かつそれぞれが有機的に繋がるよう配置され、ほどよい満足感が味わえる作品。ゲストを含めた各キャラ>>続きを読む
「続編であること」それ自体をメタ化してしまう映画など今日では珍しくないが、その先駆けにして最高の成功例のひとつ。大まかな展開は前作を踏襲しながらも、ケヴィン・ウィリアムソンの脚本とウェス・クレイヴンの>>続きを読む
図らずも、世界情勢と怖いくらいにシンクロしてしまった、ある種の問題作。政治的な分脈抜きに語ることが困難であり、ドラ映画史の中でも後年、特異な位置を占めることになるだろう。
映画としての出来は素晴らしい>>続きを読む
結婚式当日に巻き起こるトラブルを描くドタバタ群像劇。客席から大きな笑い声が響く楽しい作品だが、過剰に説明的なナレーションと終盤のテンポの悪さが、せっかくの魅力を目減りさせている。もっとも、いわゆるテレ>>続きを読む
ウワー!なにこれ面白い!!ベイのくせに!!!!
冗談みたいな過剰&過剰&過剰カメラワーク、ギラギラテカテカな配色、特に意味もなく破壊されまくる車、車、車。もう隅から隅まで"画面が静止していると死んでし>>続きを読む
映画を観終えても、なぜ姉妹が世界チャンピオンになれたのかはさっぱり分からないのだが、それはこの映画の主題ではない。主人公は一歩間違えれば、というか間違えなくても明らかに毒親なのだが、妻の存在(ウィル・>>続きを読む
もはや脱出要素がゼロになった3作目。予算も明らかにジリ貧。刑務所っていうかチンピラがウロウロしてるだけの廃墟じゃねえかこれ!めっちゃ簡単に下水道から侵入できてるし、どのへんが難攻不落の要塞なんでしょう>>続きを読む
ガールズ版ジョン・ウィック。アホみたいな世界観とワクワクするギミックのてんこ盛りがたいへん愉快。男の子ならぬ、女の子だってこういうのが好きでしょう?このジャンル、まだまだ料理しだいでいくらでもフレッシ>>続きを読む
名画を盗んじゃったわんぱく爺様とその周囲の人びとを巡るほんわかジジババ映画。偏屈老人vs NHKみたいな話をハートフルコメディとしてまとめ上げてしまう品の良さ、手際の鮮やかさよ。これ美談か?という疑問>>続きを読む
「穴だらけ」な映画。それは必ずしも疵瑕ではない。なぜなら、「穴」すなわち観客が想像で補わねばならない部分こそが、この映画の要諦であるからだ。「描く」のではなく、「描かない」ことによって何かを伝えようと>>続きを読む
信長暗殺後の後継問題を争った清州会議を、日本史における「武」から「文」への転換点と位置づけ、その後に柴田勝家が辿る悲運をも含め、喜劇めいたパワーゲームとして描いてしまう。その着眼点はなるほどと思わせる>>続きを読む
推しがキャッキャするのを楽しむ映画。それ以上でも以下でもない。ファンムービーだしそれでいい。雑な脚本もご愛嬌。ただ、「華」がない。せっかく劇場で観るのだからもっとハッタリというか、ケレン味が欲しいとこ>>続きを読む
原作の再現ではなく、世界観を借りた二次創作と割り切れる観客にとっては、旧シリーズの少なくともこの1作目(および2作目)は、この上なく愉快な映画体験となるだろう。「ゾンビ」「ウイルス」「トラップだらけの>>続きを読む
気の抜けたビールみたいなミステリ。脚本はとっ散らかってるし、役者は精彩を欠いている。ひたすらつまらない謎解きと、気が利いているわけでもない寒い会話劇が繰り広げられるだけ。日本のテレビドラマみたいに薄っ>>続きを読む
クソ映画。ただ、愛され映画でもある。仲間と酒を飲みながら観る作品として、本作以上のものを見つけるのはなかなか難しかろう。20秒に一度はツッコミどころが登場するので飽きないし、「俺デーモンになっちゃった>>続きを読む
前作『オリエント急行』に引き続き、ケネス・ブラナーが監督&主演をつとめる。そもそも原作パワーが桁違いの前作(あのオチが一世紀近く前に書かれたって信じられるか?)と比較するのは分が悪いというハンデはある>>続きを読む
ファッション業界版ゴッドファーザーみたいな作品を予想してたら、意外と下世話な話でした。起きてる事態の深刻さとは対照的なコメディ感は『アイ、トーニャ』に近い。いかにも最近のリドリー・スコット的な題材と重>>続きを読む
ギャハハハハ!なんやねんこれ(笑)。中盤まではオーソドックスなB級ホラーといった塩梅だが、ラスト30分ですべてが明後日の彼方へと吹き飛ばされる。そのデタラメなカタルシス、破壊的なインパクトこそが本作の>>続きを読む
原作未履修!でも問題なし!なぜならすげえ楽しかったから!冒頭からバンバン繰り出される血湧き肉踊る冒険活劇。湿っぽい過去話や仲間同士の諍いといったテンションが下がるシークエンスはササッと流すその潔さ、俺>>続きを読む
序盤こそ「あれ…今回はあのノリじゃないんだ…?」と違和感プンプンだが、話が進むにつれて加速度的にオリジナルの楽しさや面白さが再現されていき、観終えたあとは「なるほど、たしかにこれは『ゴーストバスターズ>>続きを読む
推し俳優に冷たくあしらわれたキモオタが狂っちゃう話。なんか煮え切らない作品である。ホラーともコメディとも分類できない中途半端な作風もあるが、面白いとかつまらない以前に共感性羞恥の辛さばかりが先行すると>>続きを読む
思いっきり『ポセイドン・アドベンチャー』じゃねえか!ってツッコミはもっともだし、ていうかスタローンかよ!という脱力感も分かる。ただ、実際観てみると案外捨てたものではなく、パニック映画としての骨子はしっ>>続きを読む
ポスタービジュアルからして『ファーゴ』っぽいし、実際そんな雰囲気の映画。もっとも、タイトルに反して、事件らしい事件はなかなか起こらない。閉塞感と鬱屈がじわじわと映画全体をストレスフルに侵食していく中、>>続きを読む
将校に偽装した死体にニセ機密文書を持たせてナチスを欺くという、実際に行われた諜報作戦を描く。史実を元にしているだけあって内容は濃いはずなのだが、なぜだか物足りなく、散漫な印象を受ける。仲間同士の三角関>>続きを読む
ド直球の和製スタンド・バイ・ミー。少年たちが冒険に出かけるきっかけがめちゃくちゃ強引だが、まあ原作からして目的が死体探しだったことを考えると、それよりはまともか。主人公たちがちっとも非リアっぽくない(>>続きを読む
ウェス・アンダーソン久々の新作は、架空の雑誌に掲載された記事という体裁のオムニバス。それ自体は(キュートではあるが)毒にも薬にもならないエピソードが、最終的に繋ぎ合わされるでもなく、バラバラのまま放置>>続きを読む
やってることは前作とだいたい同じ。観ている間はそれなりに楽しいが、観終えると急速に記憶が薄れていくのも前作通り。でもなんとなくテンションは低下気味。それは、この映画が公開された1989年という時代が、>>続きを読む
暗いマッチョではない。グラントリノでもない。クライ・マッチョである。いかにもイーストウッド的な役柄と筋書きだが、さほど大きな事件や波乱もなく、終始ほのぼのしている。手練れが短時間でサラッと仕上げたよう>>続きを読む
ラクーンシティ過疎りすぎワロタ。住民100人くらいしかいないんじゃなかろうか。予算のほうも過疎っていたようで、なんだかこぢんまりしている。途中から何が何やら分からなくなったミラジョボ版からは一転、泥臭>>続きを読む
昨年に引き続き制作されたフェイクドキュメンタリー。キャストもほぼ同じ(サミュエルが出てないくらい)。これ毎年恒例になっていくのかな。全方位をコケにしていくスタンスはいいが、やってることが同じなので早く>>続きを読む