今年度ベスト候補。
ベルリンの深夜から早朝までの140分間 ヴィクトリアと4人の青年の悪夢をリアルタイムに描く。舞台劇かと思われそうだが今作は間違いなく劇映画だ。
インディペンデント映画らしい撮影中>>続きを読む
あまりに登場ヒーローが多いものだから、いくらルッソ兄弟でも『アベンジャーズ』の二の舞にしかならないだろうと思ったら理想的なお祭り映画に。
組織分裂も目的の相違を明確にしているから違和感なく入り込める。>>続きを読む
ポスターのイメージだと超悪徳保安官のケヴィン・ベーコンがガキに盗まれたパトカーを取り戻すべく全力で追いかけてくる『ヒッチャー』や『激突!』に通ずる 殺気迫るスリラーかと思いきや、パトカーを盗られて終始>>続きを読む
青木ヶ原の樹海に迷い込んだノーランファミリー。
アカデミー男優の演技は伊達じゃなく、ブラックリスト入りにもなった素晴らしい脚本と幻想的な音楽で非常にエモーショナルに。
脚本執筆段階ではホラー仕立てにと>>続きを読む
『アイアムアヒーロー』は紛れもないゾンビパニック映画で、バイオレンス度もそこらの洋画以上に攻めてきている。
<ひとりでは危険です>とカップル層を狙ったようなコピーを真面目に受け入れて観に行けば、あまり>>続きを読む
今年度暫定1位。これほど本気度の高い作品を観られるとは思わなかった。
156分全編に渡って繰り広げられる視覚的で美しい語り口に改めて映画の力強さを知る。
元々記されている情報の少ないヒュー・グラスの>>続きを読む
フィクションとは思えぬ程にエモーショナルな物語。
内側の世界に連れ込まれた母親と 外側の世界を知らない息子の異なる価値観から育まれる愛、母性に涙する。
この映画の面白い所は‘‘部屋’’から出たあとの>>続きを読む
オープニングのバットマンパートが大変引き込まれる映像美で、ベン・アフレックもキャリア史上最大のハマり具合。
そこまでは良かったのだが中盤からは笑ってしまう程に物語とスケールの大きさが馬鹿馬鹿しくて付い>>続きを読む
いやはや、今作もとにかくひどい(超褒め言葉)。
西部劇でありながら密室劇を描くという矛盾。しかしながら、70mmのパナビジョンで興味を引く奥行きを映し出し、密室劇らしい張り詰めたキャラクター性を演出>>続きを読む
ポスターや予告編のあまりのクールさにAAA級の熱いアクション映画かと疑わずに鑑賞したが 久々にハズレを引いた。
『ハートブルー』という優秀な原作映画があるにも関わらず貧弱な脚本で映像に付いて行けず。ウ>>続きを読む
さすがアーロン・ソーキン。上映時間たっぷりと贅沢に使った密度の高い会話劇の脚本は素晴らしい。
クズとして描くというよりは ‘‘より人間的’’に。舞台裏だけに焦点を当てた三幕構成は挑戦的で かつ上手い。>>続きを読む
同性愛を扱った映画作品は多い。今作はこれまでにあったような 障害を乗り越えて生まれた愛ではなく、故に純粋な、あたかも当たり前な人間の愛を描いている。
演じるケイト・ブランシェットとルーニー・マーラーが>>続きを読む
ここまでスーパーポジティブな宇宙(火星)映画があっただろうか。
ボーン新作の撮影と被ったのか、ジェイソン・ボーンの肉体美をそのまま持ってきたマット・デイモンに既に「おかえり」と言いたい気分は抑えよう>>続きを読む
強烈なるFBIとギャングの‘‘淵’’を生々しく描く。
役作りを徹底したジョニー・デップは見事にバルジャーを作り上げている。個人的には今作のジョニーが一番お気に入り。
実話にかなり忠実なのか、フィクシ>>続きを読む
総合格闘技映画でありながら、試合一つひとつをクライマックスへと盛り上げる濃厚なドラマに唸らされる。「白鯨」の引用も上手い。
格闘技として少しおかしな点があったが、ドラマを熱くするエンターテイメントとし>>続きを読む
映画とは 観客に観られて初めて存在が確立するエンターテイメントであり、無論、そのためには演出上やって良い事と悪いがある。
『アーリャマーン』はやって悪い事を某スペースオペラ映画のオマージュの塊と共に>>続きを読む
日本で公開される前から大好きになった映画。P.O.Vの作品の中では間違いなく最高傑作。
家庭でも高校でも孤立しているアンドリュー・デトマーと従兄弟のマットとその友人のスティーヴの3人があるパーティー>>続きを読む
予告編の雰囲気とは打って変わり ゼメキス色の強いエンタメ映画で好印象。
『ジャージーボーイズ』であったキャラクターが直接観客に語りかける独特な演出から始まる。
「なぜ綱渡りするのか?」の問いに『‘>>続きを読む
『インセプション』は、特殊な方法で相手を精神上、意のままに導くことのできる企業スパイのドム・コブの物語だ。
ドリームマシンという、他者と潜在意識を共有することのできる機器を扱い、ターゲットの奥底に存>>続きを読む
青春タイムトラベルP.O.V映画。
当時7歳時の誕生日パーティーの様子を撮影した映像の中から、現在高校生である自分が通りがかった場面を見つけてしまうことから物語は始まる。
亡くした父親がタイムマシ>>続きを読む
ボビー・フィッシャーの、歴史を変える6局のチェス対決が欠落していて何とも評価しずらい。
ボビー・フィッシャーの人物像を描いた映画として観ればそれなりだが、わりと知られている事実で、ドラマとしてもチェス>>続きを読む
ホラー映画はどうも怖がらない自分には合わないジャンルだったが、これは理想というか、自分がいつしか映画化しようと思ってた悪夢がそのまま出てきたような、そんな映画である。
一歩間違えればシュールなギャグ>>続きを読む
デル・トロ流のありえない程美しい美術に、IMAXでもないのにIMAXかと思うほど驚愕。
ゴシック・ホラーというように宣伝されているが、実際鑑賞して「ゴシック・ロマンスじゃん」と思ったら、パンフレットで>>続きを読む
構成的には『ライフ・オブ・パイ』に近く、ドキュメンタリーとエンタメの融合。
邦題に騙されそうになるが、白鯨撃退がメインではなく、航海に出た男達の危機的状況を描いたサバイバル。つまり人間の物語。
そこに>>続きを読む
噂通りの大傑作。
今作はロッキーの宿敵であり親友であったアポロ・クリードの息子にバトンタッチ。外伝でもリブートでもなく、紛れもない続編である。
今まで出しゃばっていたスタローンが、年老いたロッキー>>続きを読む