NGさんの映画レビュー・感想・評価

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

良い映画を観ると静かに余韻に浸りたくなる
これを観た後は1時間歩いて噛み締めた

あの時もしこうだったら。ああしていれば。
生きる時間が長くなればなるほど、そんなことを考える機会が増える

縁や運命と
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.3

何というか、思っていたのと違った

情報量の多さと、ストーリーの進む速さと、登場人物の多さについて行くだけで必死だったとは言え、いつものノーランらしい複雑さは余りなく

ノーランらしいところというと、
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

2.5

不幸に不幸が重なる丼もの
明るい未来が描けないほど悪い方へ走っていく
カタルシスさえ起こらないからひたすら我慢大会

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

2.5

日に日に変わりゆく父親、振り回し続ける恋人、淡々と過ぎゆく日常
凄く良いこともどん底に悪いことも無い超リアルな人生の描写
邦題がこの映画の全てを物語っている

クリスマスのシーンが良い

アラバマ物語(1962年製作の映画)

2.8

人種差別が激しい時代に難しい弁護を引き受ける父親の姿を
子供の目線から描いていく、その手法が良かった

世の中の理不尽さが少し分かる歳になってきた兄と、まだまだ純真無垢な妹の観点の違いが面白い

本筋
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

2.8

暗いテーマが霞むくらいのクスクス系ブラックユーモアたっぷり
クライマックスに向けて色々こんがらがってドタバタな展開が、最後は文字通り「サクッ」と終わる様も良い

横山ホットブラザーズと並ぶノコギリの名
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

色んな描写は結構激しめなので苦手な人には苦手かもしれないけど
話の本筋は考えさせられることの多い、とても興味深いものだった

ゴッドも含めた個々のキャラクターがいちいち愛らしいし
ファンタジー要素の混
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.8

劇中劇と現実が行ったり来たりする構成が面白い
現実の史実とリンクしているストーリー設定が面白い

総じて面白い作品だったけど
有名な俳優さんが沢山出ていて
いつもよりウェスっぽくない印象だった

ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.8

「退屈を耐えるのは疲れる」と言う冒頭の台詞のように、淡々と進んでいくストーリーにどれだけ耐久できるか2時間試されているような作品だった

フィンチャー作品では緻密な計画を建てて目的を遂行することに生き
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カポーティ(2005年製作の映画)

3.2

登場した瞬間から観ている人を魅了するフィリップ・シーモア・ホフマンはやはり凄く良い役者さんだなと感じさせられた

ストーリーが進むに連れて現実にのまれ落ち込んでゆく主人公の様子が、表情や振る舞いから伝
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

1.5

つくづく自分は前衛的なものを楽しめないなと気付かされた
作品にストーリー性とか展開の理由とかをいちいち欲しがってしまうから、芸術肌ではないんだと思う
股間がギュインギュインなってるとこでギャグ漫画かよ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

いいところで寝落ち…間が抜け落ちたので想像でしかないけど、けっこう理解するのが難しそうな感じでした

警官の血(2022年製作の映画)

2.8

ラストの着地点は何となく読めるストーリーとはいえ、そこに行き着く最後の最後まで先が読めない展開でのめり込めた

欲を言えば、もうちょっとキャラクターの作り込みとかカメラワークにこだわってほしかったな、
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TAR/ター(2022年製作の映画)

2.8

ひたすらリディアを中心に、その演技だけでストーリーを伝え続ける、ケイト・ブランシェットの一人芝居

適役だから、と言われればそれまでだけど、ケイトのように演技力が高い俳優だからこそ成立する演出・展開

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

良い意味で期待を裏切る展開だった

最後『助けて』と懇願する霊は自業自得なんだが
この後に及んでまだ保身かい

結局訳わかんない幻よりヒトコワだよなぁ…って思う

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

AIと人間の頭脳の戦いで
人間にある最大の弱点は感情
それを上手く利用したこの心理戦は見応えがある
セリフやシーンにおいて無駄がなく、それもまたAIモチーフの作品であることを際立たせる要素になっている
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

2.8

テンポもテーマもノリも程よく軽くて
超有名キャストで客寄せしてる感じもなく
気楽に楽しめました

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

壮大な世界観とシンプルなテーマに、色々な映画へのオマージュを込めて、新しい見せ方で楽しませてくれる映画だった
タイトル通りの出来事が目の前で繰り広げられる新感覚さは、日本だと漫画で表現される世界だと思
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

2.8

設定も面白いしオチも良かったけど、長く感じて中弛みしてしまった…もっとキャラ一人一人を深掘りしてテンポよくしてくれたら面白さも倍増したのにな、という感想

映画を通して社会問題に対する風刺が見え隠れし
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.3

トラウマの種になっている出来事と
田舎での不可解な出来事がバラバラなまま話が進んでいった先に
ようやく2つが繋がって自分なりの解釈が出来るのは面白いんだけど
グロいシーンがてんこ盛りすぎて途中で白けて
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

2.8

自分に与えられている物事
毎日毎日の時間
当たり前だと思わずに大切にしなきゃなぁと思わされる映画でした

メモリバンクの描写が宇宙みたいで幻想的なのに
容量不足でデータ開けないとか・コマンドが違って進
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

2.5

説明じみた台詞合戦が永遠に続いて、山場らしい山場がなかなかやってこない
渋さはある、でもそれだけ
鼻が詰まっていて頭がボーッとしてたから余計に何度も寝落ちしそうだった

良い役者さんが揃っていて期待値
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

チンパンジーとのトラウマは本筋とは関係ありません

あの牧場エリアは、さしずめ食事して排泄する場所ってとこでしょうか

相変わらずこの監督は、真相がハッキリしない不穏な状態を保つのが上手

ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

2.0

ウェスアンダーソンを彷彿させるショットの連続
だからこそ余計に「違い」が際立ってしまっていた

まるで高解像度デジカメで撮ったような映像が、本来暗いはずの背景も明るく映しだしてしまい
映画というよりM
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

あまり色々言えない言いたくない

ただ一つ、漫画読んで相関図理解してから観た方がいいのは確実

エモいとはこういうことか、と思った

カモン カモン(2021年製作の映画)

2.8

ぎこちない間柄の叔父と甥っ子が
腹を割ったコミュニケーションで隙間を埋めていく

スタートとラストでの2人の物理的距離は同じでも
精神的距離が全く違っているのが、ジェシーの表情で見て取れるのが良い
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アムステルダム(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーも展開も面白いのにBGMも含め中途半端にユルいのでダラダラ続いている印象だった
もっと緩急つければ緩いところも平和なシーンも際立つ気がするのになぁ…
グロいシーンは必要以上にグロく、食後には
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.0

う〜ん…何というか無駄が多いなぁという印象
榛村が犯す殺人の理由に重点を置くなら、あんなぐちゃぐちゃ伏線散らばさなくて良いし
心理的にコントロールされる様を描くなら中学時代の同級生女子とのエピソードは
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ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

2.8

差別問題を扱う映画は、ややもすればお互いを理解し結束したところをハッピーエンドに持っていきがちだけど
本来であれば、どちらかの側の人間が逆サイドに寝返ったなら、元の側はすんなり受け入れて納得するはずも
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

2.5

不可思議さで捉えたら、この映画はとってもデル・トロらしい
でも映画のジャンルは?と問われたら答えられない
何故ならブランシェット前とブランシェット後では、話の毛色も展開も全然違うから
あんな寡黙で謎だ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.5

ストップモーションで作り上げたという事実ながらも、世界観の作り込みが凄くて、そこに入り込むとコマ撮りしていることを忘れる

映画よりドラマとして、長いスパンかけてちょっとずつ展開を追いたい
どこまでも
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