mmsanさんの映画レビュー・感想・評価

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

鬼太郎誕生までの物語は壮大は愛の物語だったのか。
呪われた一族に戦争の愚かさや戦後の高度経済成長期に突き進んでいく日本を絡め、人間の醜悪さも、妖怪の哀しさもたっぷり描かれていて、見応え十分。禁域の島や
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ファイナルコールが聞こえる前に(2023年製作の映画)

3.5

こういうラブロマンスの見せ方もあるんだなー色々と分かったあとで会話とかを思い返すとそういうことねとなり面白い。
ガラッと一転の後半展開が妙にリアルな空気感と思っていたら、皆様のレビューを拝読してみると
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.0

これはなかなかの見つけ物作品。物語の前半は銃座という密室で登場人物はクロエ・グレース・モレッツしか映らないという何とも大胆な構成。それでいて荷物の中身やクロエ演じるギャレットが戦闘機に乗り込んだ目的や>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.5

原作もアニメも詳しくはないけど、最初から最後まで冴羽獠のイメージそのものの鈴木亮平のパフォーマンス素晴らしかった!服の上からの胸板にかけてのシルエットが、冴羽獠ってこんな感じだったなーっていう姿で、原>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.0

ゴジラとコングとその他怪獣たちがメガトン級のパンチを繰り出してゴロンゴロンとそこら中を転げ回るっていうイメージの究極根アカ怪獣映画。
ゴジラとコングがわっさわっさと走るビジュアルどうなんと思ってたけど
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

何この心温まる作品、最高!ヤクザの狂児が中学生の聡実に歌を教えてもらうという荒唐無稽な話に見えて、歌を通して聡実の心の解放を描くという等身大の青春映画になっているのに感動。「紅」の関西弁の和訳がジワジ>>続きを読む

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

4.0

前半は仲間集めがあまりの速さで進んでいって、今回はそれと同じ速さで登場人物たちの過去が語られていって、ひとつひとつのエピソードが面白そうなので、もっと掘り下げてほしい気はするものの、ドラマじゃないから>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

4.0

14歳でエルヴィスみたいな大スターに見初められて、世界が一変して、ただその華やいだ時間は長くは続かず、待つことを強いられるプリシラ。エルヴィスの薬や女性問題で常に心に孤独感を抱えて、ファッションやメイ>>続きを読む

ティアメイカー(2024年製作の映画)

3.5

暗い過去に縛られているニカとリゲルがどうしようもなく惹かれ合って、お互いを解き放っていく様が、湿度高めな質感で描かれている。孤児院での経験が二人の関係に大きな影響を与えているので、その部分の描きこみに>>続きを読む

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.5

妻ルースが洗濯物を干すのを眺めるコルトン・ブリッグス。短いシーンだけど、コルトンがルースを深く愛しているのがひしひし伝わる。眼差しや佇まいで魅せるニコラス・ケイジ。
娘ブルックを連れて妻殺しの犯人を追
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エルヴィス(2022年製作の映画)

5.0

何かもう最高に良かった!!「プリシラ」のいくつかのレビューで本作とセットで観ることをおすすめとあったので観てみたらめちゃくちゃ感動。もしエルヴィス・プレスリーの時代に生きていたら絶対に発狂してる自信あ>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

5.0

熱すぎる‼グランツーリスモのプレイヤーから本物のレーサーにって、傍から聞いたらちょっと鼻で笑ってしまいそうになるくらい信じられないことを成し遂げたとかすごすぎる!!
実話なので向かう先は分かっているけ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オッペンハイマーという人物を描き切るという意味で、映画体験として、圧巻だった。
異なる時間軸はいずれも誰かに何かに追い詰められるオッペンハイマーを映し出し、オッペンハイマーの心中に去来した戦慄、恐怖、
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愛しい人から最後の手紙(2021年製作の映画)

4.0

愛のない結婚、理解し合える男性、記憶喪失、すれ違いとザ・王道展開だけど、手紙の文面の美しさや、登場人物たちの魅力でじんわりと沁みるラブストーリーに仕上がっていて入り込めた。
アンソニーの離婚理由が不誠
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルの名作は今の今まで観たことないというキセキで物語を全く知らず。対立しているグループ同士の許されない恋の話、とそんなに深く考えずに見ていたらとんでもなかった。いや知らないって怖い。でも今このス>>続きを読む

スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

4.0

善と悪を養成する学校という設定が面白いし、その中にソフィーとアガサの友情が入り込んで揺さぶられていく展開も上手い。
不本意にも悪側に分けられてしまうソフィーが善側のアガサに対する嫉妬や疑心から徐々に悪
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

4.0

清霞の人物像良い。ものすごい冷淡な出だしだったのが、美世の心の美しさに気づいてからは戸惑いながらもわりかしストレートに自分の気持ち表現したりして、冷血なんじゃなく不器用なんだなっていう清霞を目黒蓮が魅>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

4.0

単純明快なストーリーに本格的ファイトシーン満載で何も考えずにスッキリ楽しく面白く観れる!好き!
ジェイク・ギレンホールのバキバキに仕上げられた肉体にただただ見惚れるし、パンチが早い重い!めちゃめちゃタ
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

4.0

ジェニファー・ローレンス最高!ビーチでのファイトシーンの振りきり具合とかもう無敵。マディを破茶滅茶な人物と見せておいて、その奥の傷つきやすさ、生来の温かさ、きちんとハートを感じさせる魅力的なマディ像が>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

広大な自然の中でひとり黙々と金塊を掘り当てるコルピに詩的なものを感じて、静かに影みたいに敵を倒していくのかと思いきや、行く手を阻むナチスに対してこれまで培ってきた戦闘スキル全開にしてガッツリ泥まみれ血>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.0

パク・ソダムのウナかっこよすぎ!ドリンク片手に身体の一部みたいなドライビングテクニックで涼しい顔してオン・タイムで"依頼品"を送り届ける姿に惚れ惚れした。
主人公と男児が、敵の追跡をかわす中で次第に心
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

圧倒的な映像美と身体を揺らすような音響とさらに深く濃くなっていく魅力的なストーリーとキャラクター、堪能した。砂虫が迫ってくる時の内臓まで振動するような轟音と臨場感はちょっと怖いほどで、それを操れた時の>>続きを読む

ラン・スイートハート・ラン(2019年製作の映画)

4.0

すごい斬新!こういう変化球もあるんだなーと楽しめた!RUN!ってアイデアの面白さ。えっ?何が始まった?と画面に釘付けになる。ボルテージ上がった。ハラハラ・ドキドキいつ追いつかれるか、迎えに来てくれた元>>続きを読む

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

4.0

面白い!ドラゴンの生贄という絶望の淵から這い上がる生命力溢れるヒロインをミリー・ボビー・ブラウンが好演していて心の中で頑張れ連呼。ドラゴンの巣窟に落とされるという容赦無い無慈悲な展開にびっくり、ドラゴ>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

オープニングの赤ちゃん救出の高速アクションシーン(見せ方が面白い)、バリー・アレン=フラッシュの優しくてユーモラスなキャラクターが一気に好きになる。全体的に明るくて陽気な雰囲気に包まれているけど、根底>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

やっぱりティモシー・シャラメ良いなー見飽きない。影や憂いを含んだ表情がこんなに似合う人いる?っていうくらい全ての表情が様になって、広大な砂漠の惑星デューン、さらには全宇宙を背負って立つ迫力が細い身体に>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の安藤サクラ演じる里枝と窪田正孝演じる大祐が出会う場面の自然な感じ、そこからずっと引き込まれた。成りすましと聞くと、登場人物のひとりと同じような反応をしてしまいそうだけど、こちらの想像力の欠如とい>>続きを読む

観察者(2021年製作の映画)

4.0

ひねりの効いたサスペンス!なかなかにオエッとなる展開だった。始点と終点でこうも違うか。お見事。ピッパの言動にはないないとか思ってたけど、振り返ってみると「覗き見」とか「正義」とか色々と今の時代を反映し>>続きを読む

ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

4.5

女戦士たちの熱い戦い痺れる!王国を守るために欲望も何もかも捨てて自らを鍛え上げて鼓舞させる躍動感と傷ついた心を抱えながらそれでも戦に向かっていく強靭さと、登場人物が皆魅力的。繁栄の為の奴隷狩りや、奴隷>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

これは予告を作りにくかっただろうなあと。全く想像した作品と違う方向に行って、虚構と現実を行ったり来たり上手い具合に落とし込んでミックスして騙し騙され敵か味方か振り回されて爽快だった。言いたいことはある>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

4.0

サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムの掛け合い最高!予告にも出てきてたヒルに血を吸われる場面には声出して笑った。崖登りのシーンでチャニング・テイタムの頭で絶妙な位置で押し上げてもらうところとか、際>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.0

ほんのり謎解きのような要素もあったりして、エンタメとのバランスが取れたエクソシズム映画で楽しめた。ラッセル・クロウ演じるアモルト神父のいかにも頼りになる安心感抜群のユーモラスなキャラクター像の魅力も大>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.5

まずダコタ・ジョンソンが可愛いのでそれだけで満足。未来が見えるというそんなに画面映えしないような能力で話持つんだろうかと不安になったし、序盤はテンポも良いとはいえなかったけど、ジュリア、アーニャ、マテ>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から軽快な手話での会話がバンバン飛び交って楽しい。ユーモアいっぱいで下ネタも結構入ったりして、すぐに陽気なロッシ家族が大好きになった。ただ家族で唯一の聴者であるルビーに依存してしまっているのは明白>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最高。朝起きて空を見上げて自動販売機でコーヒーを買って車に乗り込んでお気に入りのカセットをかけてトイレ掃除をして神社で木漏れ日に目を細めながらお昼を食べて銭湯に行って馴染の居酒屋で少量の食事とお酒を嗜>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

面白い!そして近い未来に起こりそうな話でそのリアルさが不気味。依存がひとつのテーマになっていたけど、ミーガンみたいな、ずっとそばにいて話を聞いてくれて、笑わせてくれて、時に慰めたりしてくれるお人形がい>>続きを読む

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