行徳きなこさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

行徳きなこ

行徳きなこ

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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

3.5

「友だちのパパが好き」の監督作品なのでずっと見たいと思っていた映画。huluにあったので観賞。めんどくさくて鬱陶しい人たちの会話劇。なかなか面白かった。

影裏(2020年製作の映画)

3.8

2月にTOHOシネマズ日比谷で観賞。また映画館で観賞できる日がくることを願って。
長身のはずなのに、うずくまった綾野剛がとても小さく弱々しく見える。一見弱々しいのだが、他人を信じることができる強さがあ
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霧の中の少女(2017年製作の映画)

4.0

「霧の中の少女」寂れた観光地で少女が行方不明に。閉ざされた環境の中、自己顕示欲の強い刑事やマスコミが自分の描いたストーリーに沿った事件に強引に落とし込んでいく。最早少女(被害者?)やその家族は蚊帳の外>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.2

気持ちよく笑えて、最後はスッキリ!ありえないー!ってことばかりなのに、どこかリアリティあって、チームの皆がキャラが立ってて愛らしい。これはパラサイト以上におすすめかも。

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.5

夫人達による権力争い、大奥的な物語を予想してましたが全く違って、むしろ助け合って生きている女達が様々な顔を見せる。男の顔は見えず。色々な問題提起がある作品ですが、蚕の里である土地の風景、色彩などの映像>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

結末はかなり悲惨凄惨なのにエンタメとしても成立している。設定もストーリーも過剰だが、メッセージは伝わってくる、いかにも韓国映画。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

2.8

エア・カナダ機内で観賞。邦画1本のみなのに、なぜこの作品が選ばれたのか?

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.9

原作未読。あちら側(天才)と天才とは言えないこちら側から見える景色の違いの描写がストンと府に落ちた。新人の鈴鹿央士さんは、彼はギフトなのか厄災なのかと言われる人物を体現したようなビジュアルで今後が楽し>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.3

伊坂幸太郎原作なので中村監督とばかり思ってましたが、違いました…
複数の話を一つのストーリーに落とし込んだ脚本が素晴らしく、登場人物の関係が違和感なく見ることができました。
登場人物皆のキャラクターが
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.8

評判悪いのも理解できますが、個人的見どころはいくつもありました。
まずは着物や洋服。特に最後のシーンの宮沢りえが着ている鮮やかな藍の紬(?)と染め帯。心情を表現するような爽やかに吹っ切れたものでした。
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.2

酷い暴力を振るう父親の元で生きることと、殺人者の子どもとして生きることとどちらが辛いものだっただろうか。
正解はないように思えるが、それでも母親に迷いはない。(少なくとも外からは迷いがないようにふるま
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

まず驚いたのは役者が一人も出ていないということ。似たような境遇の人を探してキャスティングしたとのこと。全ての役がピッタリ。主人公の少年ゼインはこんな育ち方をしたのにとても聡明で情が深い。そして生きる力>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.2

かなりの時間が絡みシーンなのに、それほどエロさはない。どうしても抗えない天災を前に、罪悪感に縛られるより身体の言い分に従って生きる道を選んだ二人。
概ね好きな作風ではあるが、秋田の田舎感はとても良いの
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よこがお(2019年製作の映画)

4.0

自分が何もしていないのにいつの間にか加害者にもなり、被害者にもなる。誰の身の上にも起こりうる怖さ。2度鑑賞、それぞれの同行者とかなり語り合ったけど、まだ足りない感じ。主人公の市子はよくいる普通の女性に>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.7

大戦中ナチス占領下にあったイギリスの島。初めて知った地ですが風景も島もとにかく美しい。主演女優も当時の服装も、戦後のロンドンの活気溢れる街やお店も魅力的。戦中の規制の中での読書会が人と人を繋ぎ未来の人>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.7

豪華キャストでどの場面の誰の演技も安心して見れるし、笑える場面もある。しかし、題名から風刺的な作品と思ってしまったのは間違いでした。むしろ政治家の好感度アップに繋がるような…。悪人設定の人もそれほどで>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.2

覚悟もなく起こしてしまった稚拙な犯罪。度胸もなく良心常識ある普通の人間がこうも引きずられて簡単に犯罪者になってしまったのは、誰もが他人事ではないが、一線を越えてしまうハードルは徐々に下がってるのだろう>>続きを読む

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

4.5

これほどまでに何か掻き立てられる映画を観たのは久しぶり。ここ数年のバレエ映画の中では一番。亡命するシーンは先を知っているのに物凄い緊張感。国を捨てても踊る自由を求めることに共感しやすいストーリーだが、>>続きを読む

カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.0

王宮を模したレストランや美術館のような装飾。そこで繰り広げられる顧客と従業員のエピソード。全てが豪華でスケールが大きい。

Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.3

父親が全面的に受け入れていること、名門のバレエ学校も門戸を開いているという点では同じ悩みを持つ人の中では一歩進んでいるのかもしれない。しかし、バレエは男女パート、役割が明確に分かれ、トウシューズで踊る>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

共感できるわけでもない、こんな人身近にいる、というわけでもないのにこんな会話したことあるような…と思わせる台詞がいくつも。上手く言えないけど色々刺さるものがありました。

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.3

ジャパンプレミア。登壇者も豪華な国際フォーラムでの華やかなイベント。映画はいかにも実花さんという色彩。藤原竜也に武田真治という身毒丸メンバー。テンション上がる要素がたくさん。

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.5

認知症を発症してから最期までの7年間の家族の姿。記憶や認知だけではなく、できることも徐々に減っていく。常に夫を介助している妻がブラウス着てたり小綺麗で、いつも穏やかで夫に敬語で接しているのはファンタジ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

人種を越えた友情、正反対のタイプの二人のロードムービーと奇をてらうことないオーソドックスな作品。ホテル内のトイレの利用を拒否され、憤りとやるせない感情を爆発させたスタインウェイで弾くジャズも、安い酒場>>続きを読む

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

4.2

ジュディデンチが最高。威厳、頑固さ、権力と可愛らしさ加減が絶妙。ファンタジーなんだけど老いらくの恋に溺れてるわけではなく、相手は出世の為と分かってる冷静さは失っていない。衣装、調度品、建物も素晴らしい

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.0

生々しい、エグい、グロい、女同士の権力争いそこまでやるのか!?ベッドの上にまで多数のウサギの放し飼いなど不衛生な感じが更に不快感を高める。そのウサギが象徴するのは…

サンセット(2018年製作の映画)

3.0

ミステリーなのか政治劇なのか…中盤過ぎてもよく分からず。試写後の解説によると、人間は効率よく理解しようとしてしまうものだが、理解しなくていいとのこと。難しい。

芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.8

脚本の良し悪しは別として、真っ直ぐでキラキラした青春時代が胸が痛くなるほど眩しい。美男美女、戦闘シーン、きちんとしたクラシックバレエを基礎として民族舞踊を融合したダンスシーンなど映像的な見所がたくさん>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.7

原作者の笑いのツボが合わないかなと思ったけど最初からエンドロールのご当地キティまで笑った笑った!宝塚風の衣装と台詞回し。二階堂ふみは何をやってもいい‼️

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.0

ポンジュノ監督の助監督をしていたとのことで、題材も作風も韓国映画っぽい。暴力シーンなど韓国映画ほど激しくないのに韓国映画より観るのがツラいのはより現実味が増すからだろうか。外国映画だと無意識のうちにど>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.0

予告ではコメディ?という感じでしたが、一般人の命が軽すぎて…。欲望のままの言動に滑稽さが見えてそこは笑えるかな。仕方ないけど、OMG~!など英語台詞なのが違和感。わりと史実に忠実なことも多いです

LBJ ケネディの意志を継いだ男(2016年製作の映画)

3.0

長年公民権に反対していたLBJが、ケネディ暗殺で大統領に昇格するとケネディが尽力した公民権成立に全力を尽くす。その情熱は自分の立場を守る為にケネディの意思を継ぐ以上の理由があるよう見えたのですが、その>>続きを読む