行徳きなこさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

行徳きなこ

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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.7

子供の頃からずっとだったり一時的にかかわっただけの人も、その色々な人の期待と応援を背負って挑戦する姿に涙。その一人一人の顔がハッキリと浮かぶので余計に。奨励会退会後もそのまま見守った親の姿勢も凄い

教誨師(2018年製作の映画)

4.2

死刑囚に罪を考えさせ、悔い改めさせるのに意味があるのだろうか?そして生きることの意味は?ほとんどの場面が死刑囚と教誨師との対話。音楽の挿入もなし。じっくりと見たい作品。大杉漣さんの出演作もプロデュース>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

4.5

原作未読。試写会で。自分の子供が脳死判断されても子供の温かい身体に触れたら死と受け入れることはできない。という立場でずっと見てしまったので、この母親にかなり感情移入してしまう。途中までは。その途中まで>>続きを読む

マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

4.0

ロシアでは問題作とされているそうですが、列車事故、豪華な衣装や建物、セットなど最初から最後まで全てが見どころと言える映像を堪能しました。映画館で見たい映画です。

くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.0

ストーリーが何度も見たようなありきたり。くるみ割り以外の音楽がけっこう使われていたのも残念でしたが、現実の世界もあちら側の世界も美しい色彩の映像美。聖ワシリイ大聖堂っぽい建物など大好きなモスクワっぽい>>続きを読む

母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

3.6

こんな環境で育ったのにこんなに真っ直ぐな心根の大人に育つか?とか、友人達との関わりや善良さが不自然に思えてしまう部分が太賀君が演じることで説得力が出てくるのは流石です。

日日是好日(2018年製作の映画)

3.8

茶道の作法の意味を知らなくとも身体が覚えるまで繰り返す。人生の節々でもその動作を繰り返すことで無心になれる。自分の拠り所のようなもの。自分の軸、拠り所など考えさせられた。希林さんの遺作がこれで良かった>>続きを読む

マイル22(2018年製作の映画)

3.0

結末が読めるのと、登場人物の背景があまり描かれていないのとで頑張れ!という応援目線にはならなかったが、一ヵ所で戦う時間が短く、どんどん移動するスピード感が良い。よくある韓国スパイ物がこってり濃厚系なら>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

4.5

妻は文章で自己表現をしないと生きていけない、夫は作家としての地位を捨てられない。夫のスピーチの文言は二面的で妻の気持ちが一線を越えてしまったのがよく分かる。嫉妬とプライドで憎しみ合うように見えてお互い>>続きを読む

赤い雪 Red Snow(2019年製作の映画)

3.5

永瀬正敏、井浦新、佐藤浩市、夏川結衣出演とあれば見逃せない。好みの作風ではあるが、できれば上映後の舞台挨拶などで監督のお話を聞いてみたかった。初日だったのに見たのが舞台挨拶の次の回だったのが残念。

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.5

正しいことって何?ある人を救うために他の誰かを不幸にして犯罪を犯すことは?有りがちなテーマだし突っ込み所も多々あるが、地方都市の閉塞感やそこで生きるための諦め等が痛いほど伝わってきてなかなか良かった。>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

満席のスカラ座での観賞。売店も混雑していて、こんな光景初めてかも。でもスバル座やキネカ大森辺りで見るのがしっくりくるような映画でした。評判どおり面白い!けれども、そこまで斬新な発想や構成という訳でもな>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

主人公の朝子はあまり喋らず
何を考えているかよく分からない。大人しいのに頑固で気が強い。地味めだが多分異性からはモテる。積極的に友達になりたいタイプではない。ゆえに、映画序盤はヒロインに共感しにくい。
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ラブレス(2017年製作の映画)

4.0

離婚する両親が子供を押し付け合い、居場所がなくなった子供が行方不明に。家出か事故か、事件なのか?一時は心配するも、長期化するに従って日常に戻っていく怖さ。監督のティーチインなどはあったのだろうか?話を>>続きを読む

クレイジー・フォー・マウンテン(2017年製作の映画)

3.0

ストーリーはなく、映像美と音楽で人は何故山に魅せられるのかを描いていく。プラネットアースのような感じ。観覧車でも貧血起こしそうになるタイプなので、目眩がしそうなほどの迫力の映像が何度も

ボリショイ・バレエ 2人のスワン(2017年製作の映画)

3.8

バレエ映画に有りがちな、自分探しをしているうちにクラシックからコンテンポラリーへ。というのがなく、最後までクラシックを貫いたのがこの作品のまず好きな点。リハーサルで代役も並んで踊っている驚き。
ニコラ
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名前(2018年製作の映画)

4.5

あり得ない設定なのに、心情的には共感できるのでリアリティーあり。伏線は全て綺麗に回収されて希望のある結末。ネタバレできないけど超おすすめ映画です。津田さん筒井さん出演だと期待値上がるし、期待どおりでし>>続きを読む

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

4.3

人間関係も感情も熱い。濃い。こんな歴史があったのかと初めて知った。何があっても明日へ向かって希望を捨てない強さ。子供達夫婦を新天地に送り出すが、多分幸せな未来が来ないだろうことが予想されるのが悲しい。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

血の繋がりがないが絆がある擬似家族。と思いきや、その繋がりのきっかけは損得勘定から。しかし、同居を続けていくうちに情も生まれて…。少年はあのように育ったのに何故モラルが身に付いたんだろうか?とか、その>>続きを読む

海を駆ける(2018年製作の映画)

3.5

あまり馴染みのないアチェという場所が日本人と繋がりがあり、津波の被災地という共通点も。自然(=海=フジオカさん?)理不尽に命を奪うこともあり、奇跡的に生かすこともある。キャスト皆嵌まり役(特に若者4人>>続きを読む

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.3

登場人物全員が善人なのに嘘臭くなく入り込める。心が洗われるような作品。感動の涙…。年月と日々の努力の積み重ねが勝ったのも、受けたものを次に伝えていくのも良かった。きちんと終わらせたのにも好印象。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

2.6

付き合いで観たけれど、この世界観に全く付いて行かれず。テーマは分かったけれど…

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

事実を元に最大限エンタメに仕上げた感じ。1秒足りとも目を逸らさせない密度。分かっていても笑いと泣きのツボが刺激されまくり。本当に韓国映画らしい作品。突っ込み所もあるが、劇場中が大満足の空気。

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.5

才能あるトーニャの周囲がクズばかりで人生を狂わされたのには同情するが、何も悪くないのに五輪直前の選考会で怪我させられた選手の方に思いを馳せてしまう。この競技に魅せられて応援する選手がいるので尚更。とは>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

2.8

桃李君、よくこの役をやったなあという感想。彼女がその名を~の時も思ったけど比じゃなかった。欲望の形は人其々は分かるが、真飛さん母娘の関係は全く理解できない。いかにも元男役演技の異質感がこの役には合って>>続きを読む

ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.0

題名から社会の闇を描いた映画と思ってましたが、ハートウォーミングコメディでした。舞台挨拶ではかなりの不思議ちゃんだった池田エライザさんがはまり役で存在感もあって良かった。

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.0

トークイベントで、この作品を素晴らしいと思うか思わないかで一つの基準になるというようなお話が出ましたが、正にそんな映画だと思います。
こんな風に生きたいとも、こんな風には生きられないけど憧れる、とも思
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.8

当たり前のように人種差別やマイノリティへの差別意識を持っていても良心や家族への愛情も持ち合わせていて、意外な人間関係に発展する。娘への売り言葉に買い言葉。有りがちなことだが、後悔してもしきれない。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

ストーリーは単純ですが、ミュージカルはこれでいいと思います。明確なテーマはきちんとあります。とにかく見てて楽しい。観た後の充実感!

犬猿(2017年製作の映画)

3.5

吉田監督のヒメアノール、さんかく、馬車馬さんが大好きなので、それと比べてしまうと少し普通かな。姉妹の関係にはとても共感できます。兄弟の方はキャストはピッタリだけど、新井さんと窪田君、年齢無視すれば逆に>>続きを読む

北の桜守(2018年製作の映画)

2.5

堺さんファンなので観ましたが、これは小百合様の白い喪服姿が美しい。といった見方をすればいいのでしょうか…舞台劇を挟む演出も効果的とは思えない。トラウマになった記憶が実写と舞台劇を行き来して、悲惨さが伝>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

6人の殺人犯と言ってもその背景は様々。殺意のあり、なし。罪悪感のあり、なし。

前科者を受け入れる居場所がなければ前科者は更正できない。しかし、贖罪の意識を持ち、更正しようとする人間ばかりではない。見
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

2017年ベストかな。妄想と趣味に逃げていたのが、現実と向き合うことで幸せになれそうな。現実と向き合うのは辛いことも多いけど悪くないと思わせてくれる。まだ何事も成していない!とか、妄想に走りがちな人の>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.2

裁判で勝つためにどんな戦術を取るのか。感情に流されず、膨大な資料から相手の主張の矛盾点や差別思想を証明していくが、判決はどちらにでもなり得ることの証明にもなってしまう。裁判一つで歴史的事実が覆されるこ>>続きを読む