oさんの映画レビュー・感想・評価

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ある男(2022年製作の映画)

3.6

面白いと思うが、原作が小説ということは結構取りこぼしがあるんだろうと思った。
特に、弁護士の描写が足りない。在日コリアン差別の取り扱いが断片的すぎるだろう。とはいえ、この手の映画としては丁寧に描かれて
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.5

中年女性の青春映画という感じ。悪くはないが、良くもない。白人女性の特権性が見え隠れするところが気になった。

クロス・ミッション(2024年製作の映画)

3.8

物語は特筆して何かあるわけではないが、相変わらずアクションのレベルが高い。

ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.5

素晴らしい新時代のパニック映画。あらゆるバランス感覚に優れている。女性主人公へのリスペクト、恋愛よりも物語の主題重視、キャスト陣の多様性など。

今までの映画だったら絶対にキスしそうなところでしない。
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.7

物語の筋は悪くない気がするのに単調に感じた。高揚感がない。ラストシーンは良かった。予習しなくても面白い!とも言われるが、少なくとも「ローガン」は必須では?

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

4.0

虐殺という残忍で非道な行いが目的であっても、「仕事」に誇りを持っているため、その目標を否定することはなく、ただ己の為すべき「仕事」であり、そしてそれは淡々と行われるというよりも、むしろ誇りを持って遂行>>続きを読む

Untold:ケイトリン・ジェンナーの金メダル(2021年製作の映画)

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ブルース・ジェンナーの偉業と、ケイトリン・ジェンナーの苦悩と勇気を讃える。

ブラック・バービー(2023年製作の映画)

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おもちゃにおける表象の問題。おもちゃが子どもたちの認識に与える影響。黒人のバービーを主人公に。

アウトスタンディング: コメディ・レボリューション(2024年製作の映画)

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クィアなコメディアンたちが切り開いてきた笑いと希望の道。先駆者として1920年代から存在していたことに驚いた。脈々と受け継がれつつ、革新されてきた。そして、今大きな焦点となるのがトランスジェンダー。嘲>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.6

前作のようなカタルシスはないが、あえてそのような作りになっているようだ。悪くないが、語るに足る物語なのかよくわからなかった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

思ったよりもずっといい映画だった。
なぜ日本での公開が遅れたのか。
冒頭からオッペンハイマーの罪と罰に焦点を当てた映画であると宣言されている。
仲間からの異様なほどの歓声が、広島と長崎の惨劇の声に聞こ
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ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.0

終始ザ・ハリウッド映画の調子。史実に対する味付けが濃すぎて、流し見なのに心からゲンナリした。2014年当時の評判はわからないが、少なくとも2024年現在において本作は全く評価できない。誰か同じテーマで>>続きを読む

バレリーナ(2023年製作の映画)

4.3

filmarksでの評価が低い理由がわからない。大変良かった。
ジョン・ウィックのような世界観はあくまでも作品全体の要素にすぎず、メインストーリーであるレイプ魔への復讐譚を最初から最後まで突き通す、寄
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.5

二人の人生が重なって、すれ違って、再び重なる。すべてのシーンが不可欠で、二人を模っていて。言葉にするのが難しい。エンドロールで涙が出てきて、静かに二人の人生に思いを馳せた。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

ガッツリ裁判劇だが、終始哀愁漂う性的な緊張感を醸し出す弁護士がいたからか、メロドラ要素もあった。正直、ストーリーにはあまり惹かれなかったが、演出や音楽は好みだった。

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.7

シーン毎に見れば面白いが、ストーリー全体はまとまりがないように感じられる。また、シーン毎のコンセプトが他の映画の切り取りのようで、思ったよりオリジナリティに欠ける。期待外れとまでは言わないが、面白いだ>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

4.8

リバイバル上映で鑑賞。映画館で観ることができて嬉しく、誇らしい。
緻密かつ自由な映画で、本作が2001年の作品であることに改めて驚く。
文字通り、目を見開いてかぶりつくようにして観た。私は映画を観なが
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

リアルとファンタジーの狭間にある青春映画。中学生の描写が特に良かった。

個人的には映画のテンポが合わなかったのだが、野木脚本とはどの作品もテンポが合わないからいつも通り。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

思ったより悪くない。冒頭の映像はかなり気合が入っていて見応えがある。アクションシーンもキレがあって良い。

ただ、改めて漫画の実写化は難しいなと思う部分もあった。原作に忠実に描こうとするとテンポが悪く
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キャンプ・カレッジ -勇気の先に輝くもの-(2023年製作の映画)

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戦争に翻弄されて傷つく子どもたちと、戦争の罪に苦しみながら償う兵士たち。たった30分のドキュメンタリーに戦争の生々しさが映し出されている。

ソフィア・ローレンだったなら(2021年製作の映画)

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イタリア系の女性とイタリアを代表する名女優の人生が交差する瞬間。知らない映画ばかりだったが、どれも観てみたいと思った。

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.2

様々な価値観の人びとが登場し、様々な言動をし、様々な事件が起きるのに、テンポが良くて話がまとまっていて、とても見やすい。複雑なテーマを扱っていながら、ディストピア映画として素晴らしい出来。

公式から
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Renaissance: A Film by Beyoncé(2023年製作の映画)

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私たちと同じ人間であることと、スーパーヒーローのようなパフォーマーであることは確かに両立する。とてつもない努力によって。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

こんなにも俳優たちの演技に絶望感を感じるとは思わなかった。終始、この俳優さんこんな演技する人だったっけ…?と思い、辛かった。

ストーリーも全く納得できない。戦後の復員兵たちのPTSDを中心に置いたの
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(2023年製作の映画)

4.5

面白い!とにかく見どころが多い。というのも主役級の俳優たちがひっきりなしに登場し、そんな彼らが作品の登場人物と同じように自らの出番を全力で演じているから。

本作がリドリー・スコット監督の映画『ナポレ
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父として(2023年製作の映画)

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一瞬のような映画だが、多くのことが語られている。

リタ・モレノ 私は進み続ける(2021年製作の映画)

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ラテン系女優の先駆的存在。表象することの重要さが彼女を通してよくわかる。

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.9

終始、滑稽さがあり、面白い。ただ、予告で面白いシーンを見せすぎている。初見で見たかったシーンがいくつかあった。