このレビューはネタバレを含みます
いやあ、あまりに胸糞。事前情報本当になしで(pvも見ていない)状態で行ったため、無事撃沈。一週間は余裕で引きずりそう。まあ何はともあれいつもみたいに感想を書いていく。
一つ目に語りたいのが音響だ。まあ凝っている。終止不気味な音楽なのに時々長調を挟んでくるところなど、鬱映画としてポイントが高い。本当に幸せそうなシーンでもジャンピングホラーでしかかけないようなおどろおどろしい音響のため途中からこれは監督による「お前ら覚悟しとけよ」っていうメッセージかと思えば案の定。めっちゃ最後きれいな音楽だし。まあとはいえ、こだわりすぎて逆にといった部分も散見され遠近感がバグっていることもしばしば。でもそうは行っても音響へのこだわりはよかったと思う。
二つ目がダンスシーンだ。ここの何が良いと感じたか。それはパトリックの用いている言語である。数字を数える際、最初は英語で「ワンツースリーフォー」と数えていたパトリックがコップを投げた瞬間から豹変しオランダ語で数え始めると言うのが自分のフィールドに入ったといった感じで非常に丁寧な脚本だと感じた。(本当にオランダ語かはわからないが、大学で習っているドイツ語と似ているため、ゲルマン繋がりでそうでないかと推測)まあ、全体的にパトリック夫妻のオランダ語会話には字幕がないため、二人で何を話しているかわからないのはビャアン夫妻と重なって没入できた。非常に良い演出だと感じた。
全体的に脚本の構成が上手だと感じた「胸騒ぎ」。是非友達など、誰かと行くことをおすすめする。ちなみに自分は1人で行って心折られ、このどうしようもない感情をここに書きなぐっている最中だ。