けんいちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

けんいち

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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.6

大味なスラッシャームービー。だがそこがいい🤣
繊細な味付けのスラッシャーはスラッシャーじゃないと言わんばかりにウスターソースとケチャップかけときゃ全部旨いんだよ精神の豪快な映画です。

陽キャでパリピ
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.4

う〜ん、イマイチ🤔
「ビバリウム」と同じくらいイマイチ😅

雰囲気重視の絵作りは良いんですが驚きも恐怖も感じなかったですね残念ながら😔
かなり早い段階で「ビバリウム」と同じく搾取の構図がテーマなのが分
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

ラストは100点満点です❗

戦中を生き延びた者のルサンチマンと戦後日本のエートスとの錯綜を伝奇ロマンの筋立てに溶け込ませた展開は見事ですし、物語の構成にワクワクしました✨

怪奇の道具立てを揃え過ぎ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.6

激渋のユーモアに縁取られた小さな希望の物語…に見せかけたお洒落な映画です🙂

美術は主張を抑えた控えめながら目に楽しい色彩が作品中の家具や小物や装いを穏やかに彩る。
登場人物に失礼ながら美男美女は一人
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.2

みんなで一緒にレットユーイン!
というわけでめっちゃ面白かったです😆
これが長編デビュー作とは思えない完成度で、映画作るの上手かよ🤩

アリ・アスター「ヘレディタリー継承」やジョーダン・ピール「ゲット
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東京暮色 4Kデジタル修復版(1957年製作の映画)

4.5

初鑑賞。
この作品の白いマスクを着けた原節子の姿は周防正行監督「変態家族 兄貴の嫁さん」でオマージュされているのですが、大井武蔵野館で周防作品を観てから30年経ってオリジナルの白いマスクの原節子を観る
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

2.9

私には理解が難しい作品でした。
面白いかどうかで言えば面白くはなかったです😔
老夫婦の閉塞した日常をスプリットスクリーンで淡々と、でも粘っこく執拗に追っていく。ドキュメンタリーだと言われたら信じてしま
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市子(2023年製作の映画)

3.9

物語が動き出したら一瞬も目が離せない。
面白かった❗山田洋次監督「霧の旗」で倍賞千恵子が演じた桐子を思い出しました、市子さんの佇まいに(話は全然違いますが)

冒頭、杉咲花と若葉竜也が会話するシーンの
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.9

何かに憑かれた男を演じさせたら今や世界一のホアキン・フェニックスがパラノイアックに演じるナポレオンの生涯。

戦争に取り憑かれ権力に取り憑かれジョゼフィーヌに取り憑かれ、望んだすべてを手に入れやがて失
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

4.0

期待してなかったせいもありますが、めっちゃ面白かったし怖かったし最終的には感動してしまった🥲

怪作すれすれでコーナーを突いた快作という印象です。12月の映画の日で千円だからという理由で観たんですが嬉
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

4.8

32歳でこれを撮ったのか。スゴいなあと素直に思います😳

ゴダールは美女を撮る天才です✨
ゴダール映画としては異例の高額出演料だったという本作のブリジット・バルドーも例外ではなく、腐る直前の南国の果実
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.0

かなりダメな映画だと思いますが、祝祭的なノリがあって安易に批判すると作品のヴァイブスに乗っかってしまう気がして癪に触るので、逆にこのダメ映画の良いところを思いつく限り書いてみます。

○ルイ・アームス
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.5

ソーラ・バーチとスカヨハがオシャレに普段着を着こなして街をぶらつくからポップな映画に見えるが、実はとても暗いお話です。

やさぐれた女の子二人組が他人の悪口をボソボソ呟きながら街なかを漂流していく映画
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アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

4.0

不器用で遠回りなラブレターを送りつづける孤独な恋人たちのキュートなメルヘン。
独りぼっちで映画館の椅子に座ってる私のような人間の為のお伽噺です。

分類すれば恋愛コメディなんでしょうが、私は単純にいい
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(2023年製作の映画)

3.6

おっさんだらけのBL映画。
おっさんが怒鳴り合いおっさんが殺し合いおっさんが血を噴き出しておっさんが死ぬ。
観てる私もおっさんというおっさん天国(あるいは地獄)である。

生首なんかに価値を見いだす権
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.0

〈午前十時の映画祭13〉にて鑑賞
世界よ、俺の才能に瞠目せよ!
弱冠29歳のベルナルド・ベルトルッチ監督が世界中の映画ファンに向かってイキリ倒してみせた瑞々しい傑作。

何度観てもその若々しく生意気な
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.7

楽しいけど薄味。最初から大傑作を作ろうとしていない奥床しさが好ましい佳作です。

好色な映画界の大物プロデューサー(モデルは誰かしら🤔)の殺人事件を巡る軽薄にして不道徳にして切実で欲望と名誉が錯綜する
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

正直ちょっと舐めてました。ごめんなさい🙏
面白かった!泣いた!あぁー俺は今、怪獣映画を観てる!とアガるシーンが少なくとも6ヶ所あった。
バトルシーンを観るためにもう一度鑑賞したいです。

前半はやっぱ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.2

困った。。。私にはグダグダな作品にしか観えなかったです。
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」より体感上映時間が長く感じました😰

映画作家を目指す若い女性の話とその女性の壊れた家族が再生する話がリ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.3

ザ・スミスを愛聴する殺し屋のデスパレートなミッションをクールな映像でひたすら追い掛けていくカッコいい映画。面白かった。

殺し屋のライフハックがいろいろ登場するので、殺し屋を目指している人には役立つ情
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.7

なかなかの怪作です🤣
1990年制作の日本のSFアニメを内容そのままでハリウッドリメイクした映画です、と説明されても信じてしまいそうな懐かしいサイバーパンク感とディスカバーアジアな感じがヘンテコで魅力
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

20世紀アメリカの闇を暴くというテーマよりも、レオナルド・ディカプリオの小物っぷり小悪党っぷり演技をひたすら堪能する3時間半でした。
ディカプリオ演じるアーネストはデ・ニーロ演じる叔父貴の使いっ走りと
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.5

うーん、強烈❗❗❗
映画作家という連中はこんなに悲しくて残酷な話を思いついて平気な顔で映像に出来るんですね。まったく恐ろしい奴らだ。

平凡な映画ファンでしかない私は震えながら観るだけです。
〈ラース
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

う〜ん、面白いんだけどガイ・リッチー監督作品としては期待外れという印象です。

ミッションインポッシブルのパロディみたいな内容ですが、様々な思惑が入り乱れてケミストリーするガイ・リッチー節を観たい勢か
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

絶対に泣くだろうなと思いながら30年ぶりに鑑賞しましたが、予想以上に涙と鼻水でぐちゃぐちゃになってしまい、恥ずかしいので俯きながら映画館を出ました。

本当に良い映画です❗
まだ10代のレオナルド・デ
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.5

「イノセンツ」に次ぐ北欧からの刺客…を期待したが少し的を外したような作品。

スノビズムの塊のような女性が承認欲求が由来の虚言癖を拗らせまくって酷いコトになる話だが、観客はそんなの自業自得じゃん😰とし
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.2

今は無き三軒茶屋の2番館で何の予備知識もなしにコレを観た時の衝撃は忘れられない。

オレが面白いと思うモノをオレの好きな順番で並べてみたと言わんばかりの自由闊達な語り口で描かれるヤクザとギャングとボン
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.9

面白かった。
スリラーとしてきちんと出来てるし、イケてない系青春映画(大量血糊のオマケ付き)としても好かったです。
ポスターのビジュアルが色物というか出落ち感があるのであまり期待してなかったんですが嬉
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.5

グレース・ケリーがジェームス・スチュワートに覆い被さるようにキスする「裏窓」の有名なシーンで、キスする瞬間に画面がコマ伸ばし(コマ落としの逆)になる。
知らないと気付かないくらい一瞬のショットですが、
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.7

傷を負い鄙びた港町に流れ着いた男。
町の人々は優しく親切で、男は忘れかけていた安らぎを見いだす。
しかし、その町は極悪非道な悪党どもに牛耳られていた❗男の怒りが爆発する💥

という筋立ては王道娯楽アク
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.4

とても不真面目な感じで人間が惨殺されるオフビートコメディな動物パニックスリラー😆

最後までニヤニヤ笑いながら観れた映画で面白かったんですが、もっと突き抜けたバカバカしさを期待していたんで、緩〜い構成
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

因果と宿命がガタガタと騒々しく廻る犯罪オペラ。西成ノワール。面白かったです😆

コーヒーに入れた砂糖が溶け切るまでスプーンをクルクル廻したりする余計な細部や多すぎるキャラや不必要なカット割りといった邪
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.7

ヒューマンな好いお話で、優しく穏やかな気持ちで映画館を後にするタイプの作品のはずなんですが…ケイト・ブランシェットが全てを浚っていく!
彼女の顔面力と口吻とオーラがスゴすぎて作品の空気を制圧してしまう
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

前作までと同様に本作も体技によるアクションは相変わらずの見事さで、アクションというより破壊的で繊細な群舞のようで目を奪われます。

格闘シーンで入り乱れる演者達の細かな動きに込められた情報量が圧倒的で
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.4

これは雑食性の高いもう少しでバカ映画になりそうな作品です(バカ映画に振り切っても好かったかも🦆)

ジュゼフ・ロージー「エヴァの匂い」やニコラス・ローグ「赤い影」といったヴェニスを舞台にした傑作サスペ
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.7

マイク・ミルズ監督「カモン カモン」で神懸り的な演技を見せた天才子役ウッディー・ノーマンくんが本作でも抜群の存在感です。
この子はスターになりそう。可愛いし❤️

タイムラインで評判良かったので観たん
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