ずっとこの時間が続けばいいのにながぎゅっと詰まった映画でした。
花火と一緒でね、いつか終わるから美しいってこともね、一応わかってるんだけども。
ありがたいことに?地獄のアディショナルタイムを過ごし>>続きを読む
全体を通じて無常を感じる映画だった。
一番は映画館を出た後、劇中に出てきたHidemi suginoが既に閉店している店であることを知った時だった。
もうあの山に登ることはできないんだなあ。
映画館を出た後、耳に飛び込んでくる音の解像度が上がったような感覚を覚えた。
観客側の感覚も研ぎ澄まされるこの映画の没入感はとても心地よい。映画館での鑑賞を大いに勧める。
岸井ゆきののミット打ちは一>>続きを読む
バレエ教室の先生がナギサのことを不意に、「お母さん」って呼んだ後の空気感というか温度感がすごく好きだった。
やるせないけど、一人だけど、独りじゃないね。
下手なスプラッター見るよりずっと心臓に悪いです(褒めてます)
原作にある緊迫感だったり、切迫感だったりがそのままそこにあって、展開を知っている身なのに変な汗をかいてしまった。
特に印象的だったのが>>続きを読む
心や距離が離れていく人たちに背を向けて
ひとり歩いていく彼女の背中の連綿が、
最後の最後、進み始めた彼女を正面から捉えるカメラワークに収斂されていく展開にカタルシスを感じる。
この映画自体が、どこ>>続きを読む
途中から出てくる安田顕に感情の操縦桿を握られてしまった。
安田顕が嬉しそうだと嬉しくなって、安田顕が悲しそうだと悲しくなって、もうこれは恋なんじゃなかろうか(え?)。
そんな安田顕から始まる終盤の>>続きを読む
情けは人の為ならず。
繰り返しの日々から抜け出すにはそれ相応に努力が必要なのだとわかるラブロマンス教訓映画。
ビル・マーレイのコーヒーピッチャー直飲み発祥の地。コーヒー&シガレッツもっかい見よ。
同じ制服を着ていても、向いている方向だったり、考えていることだったりってのは思いのほか違っていて。
ちょっと寂しくなって、泣きたくなることもあるにはあるのですけど、それでも自分の好きを信じてハァハァ>>続きを読む
いやあ〜
(常識の範囲内で)声出して笑った。
はじめてカメ止めを劇場で見た時と同じくらい笑ったね多分。
(こんなご時世でなかったらみんなで大声出して笑えてたのかなと思うと少し切ない)
自分のや>>続きを読む
恋する惑星で、
「いやいや。好きな人の家で自分以外だれもいなかったら絶対に、間違いなく実行する例のアレあるやろ。」
って思ってたらちゃんとやってくれたので大満足。
いつか消えてしまうものばかり。>>続きを読む
ある日の放課後の話。その日はテスト期間中で部活もなく午前中で下校。
普段一緒に帰らないクラスメイトとふたりで理由もないのに10km、日が暮れるまで歩いた。
歩きながら話したことはもう覚えていない。>>続きを読む
ザリガニ出てこないからザリガニ苦手な人も安心して見て欲しい法廷純愛ミステリー映画。
冒頭がスタンド・バイ・ミーみたいで好きだよ。
「え?大丈夫そ?」と思いながら見に行った。
というのも、周りの反応がすごく微妙だったから。
結論から言うと
おもしろかった。
扉の向こうからやってくる災い、それを鎮める閉じ師の存在っていうオカル>>続きを読む
口にすれば嘘になり、書いてしまえば過去になるものばかり。だからこそ、そこかしこに溢れる無駄を大切に。ただの石ころを、ただの光の屈折を。
手放したもの、手に入らなかったものでぼくたちはできている。
ど>>続きを読む
目に見える痣、見えない痣を抱えながら、明けない夜を飛び続けているみんなみんなに夜明けが訪れるといいなって思う。僕にも。
登場人物みんな自分勝手。
この人には自分がいないとダメなんだ、早く子ども作らなきゃ、選んじゃダメな中古もある、本当の孫が抱きたい。
勝手に期待して、裏切られた気になって、自己嫌悪に陥ってわからない>>続きを読む
マリコの死によって、「私には正直、あんたしかいなかった」シイノが、外の世界(それはマキオだったり、女子高生だったり)と繋がっていくのは皮肉でもあるし、哀しくもあるんですけど、やっぱりそれは彼女にとって>>続きを読む
「男も女も、老いも若きも、素直で繊細だ。」
手の内の柔らかさ温かさを知ってしまったら、明かさずにはいられなくって。互いに互いを、大事に包み込みたくなるのだけれど。
その分、手のひらを返された時の傷>>続きを読む
"今度"はないの。
わたしが悲しいのは、わたしのせい。
8歳のマリオンがネリーに連れられて、母が死んだ後の殺風景な家に来たところでこう胸がキューっとなった。
悲しみは悲しみを知る物同士で分かち合>>続きを読む
ヒツジ(?)だってがんばってるんだよォ。
って映画です。目には目を歯には歯を。
途中からシルバーブルーメの悪夢が脳裏をチラつき出す映画。エンドロールの背景色が移り変わってくのちょっと好き。
明るい店内でビール瓶に囲まれたファイが、レコーダー片手に静かに涙するところでしんどさピークだった。
と思ったら、結局ファイの部屋でずっと彼を待ち続けるウィンでさらにボディブローを喰らって瀕死。
情>>続きを読む
パイナップルドカ食いしたり、勝手に部屋に入り込んだり。恋って感情にひたすら突き動かされていく登場人物の様子がとても愛おしいなって。
色鮮やかでありながら粒状感のある画作り、フレームレートを下げて(ス>>続きを読む
この映画を見ていると、いつも思い出すのは高校時代の後夜祭で。
後夜祭にはフォークダンスがあって、そこで使われていたのが劇中でも流れるLollipopとStand by me.だったんですよ。
映画>>続きを読む
クォーターライフクライシス真っ只中の27歳独身男。おジャ魔女カーニバルで目から魔法玉が止まらない。
見るのもう三回目とかなんですけど、やっぱりただドンパチするだけじゃなくて、生徒それぞれの生き方とか思想とかが人間模様として描かれているから好きだよねえ。
街を飾るクリスマスのイルミネーションたちが、一夜を境に自らを監視する無数の目のように見えてくる不思議。
小さな夜の小さな出会いは、夜空に浮かぶ遠い遠い星のように、小さいけれどきらきらとキレイに光っていて。
その光に気づけるか気づけないか、手を伸ばすのか伸ばさないのかは、結局自分次第みたいなところはあ>>続きを読む
「見えないね。」
この一言に尽きる。
何も見えない。希望も、絶望も、何もかも。
映画全体の湿度だったり、温度感も相まって暗くて深い海の底にいる気分になった。
電気が止まってからの場面転換だった>>続きを読む
最臭兵器の世にも奇妙感がすごくて好き。
世にも奇妙感はありつつも、実写では表現できないスケール感を伴っている点でとても好き。
ノーラン版胡蝶の夢(?)。
夢が多重構造になっていて、それぞれの階層で時間の流れが違うという設定を活かした終盤の畳み掛けが爽快。
バラバラだったり、誰かに任せっきりだったりしていたメンバーが最終的に一致団結してぬらりひょんを倒す展開がアツい。何のために闘おうとも動機は愛がいい。
祈りも呪いも心の表出。両者がぶつかったら最後の最後は心の強い方が勝つってそういう。
タイ版エクソシストと呼ばれているだけあって(?)、王道の悪魔祓い系ホラーな構成に(一周まわって)安心して見てられま>>続きを読む
肉体が交換可能な代替物となり、記憶も第三者によって置き換えられてしまう世界で、自分って一体なんなんだろうな、どこにあるんだろうなっていう。
ちなみにタチコマは出ません。悲しい。