よくよく考えると「透明」という言葉は不思議だ。目には見えないその何かにつけられた名前。
それは目に見えないけれど、知覚ができる不存在の存在のようなもので。本当のかたちを誰も知らない。でもそこにあるこ>>続きを読む
私たちには世界の片面しか見えてない。
片面しか見ることができない。
だから、言葉や記録に頼らざるを得なくって、それは個人の断片でしかなくて、不完全なものなのですけれど。
それでも、その人に触れるこ>>続きを読む
暇な時とかにですよ。自分にとって意味のあることってなんだろうなって考えることあると思うんですけど、ある種その答えが詰まっていたような気もする。
ような気もする程度に留めておきたいような気もする。うん
男兄弟特有の空気感が短い尺にぎっしり詰まっていたなと思う。
我が家は兄妹なので、想像することしかできないのだけど、それでもあの空気感は伝わった。
不器用だ。器用には生きられないから、釣りに行こうじ>>続きを読む
「大丈夫.......じゃないかも。だから書いてみた。」
桜、花火、枯葉、雪。
散っていくものの儚さ、美しさ。
生きること、愛することは与えられることじゃなくて、与えることだってふたりを見ていて>>続きを読む
「俺、絶対ハモれないもん。」
登場人物みんな面倒くさくて、みんな不器用で、みんな好きになった。
人と人、関係と関係との比較でしか、自分に占めるその人の位置であるとか、重さであるとかを把握できない人>>続きを読む
基本的にコーヒー飲んで、タバコをふかしながら緩やかにお喋りしてるだけなんですけど、
ふとした瞬間に会話の立ち位置が入れ替わったり、今まで見えてなかった部分が見えたりして、変な緊張感?が生まれるんです>>続きを読む
世にも奇妙な物語 タクシードライバー編みたいな雰囲気があってとても好みでした。
なぜか乗客が運転し始めたり、運転手が乗客相手に突然懺悔を始めたり(その内容がまた笑)とコミカルな部分もありつつ、
周>>続きを読む
真実は人の数だけあると、某漫画の主人公も言ってましたけど本当のその通りで。
そしてその数多ある真実のうち、どれを信じるかは自分次第。手前勝手なわけです。
(時として、権力やお金でその真実さえ別の真>>続きを読む
そこはユートピアか、ディストピアか。
植物が土に根を張り育つように、少しずつ少しずつ心を、身体を侵食してくる謎の不快感。
ただ、侵食してくるのは不快感だけではない。心に空いてしまった穴を埋めてくる>>続きを読む
地上波とかでやってるけど、ちゃんと観たことない映画ランキングがあればそこそこ上位になりそうなスパイダーマン一作目。
かく言う自分もちゃんと観るのは初めて。
割とアメリカって勧善懲悪!みたいな偏見が個>>続きを読む
大事なことは、愛に裏打ちされた自分への、相手へのリスペクトだということを思い出させてくれる映画。
ただ、監視員だけはまじで許せない(暴言)
映画館が料理屋じゃなくてよかった。
と、この映画を観終わった私は一息つきました。
だって高級食材を三ツ星シェフが調理してみました!って映画じゃないですかこれ。
もしも映画館が料理屋だったら、間違い>>続きを読む
田舎特有の閉塞感、息のつまる感覚。
一見まともそうに見えるあの人も、あの人もどこかで狂っていて、
でも、その狂いはセンセーショナルな話題であるとか平坦な日々の雑事に溶け込んでわからなくなる。
と>>続きを読む
人が人を好きになる気持ちをまるっと受け止めてくれる映画。
相手も自分も誰も望んでいないことだとわかってるのに、万引きしたり、殴っちゃったり、仕返しに浮気したり(愛なのにね)。
それでもそこには誰か>>続きを読む
時間も人も前にしか進まない。
後ろに戻ってはくれないし、渡せなかったプレゼントは渡せないまま。
でもずっと進み続けるのはちょっとしんどい。どこに行けばいいのかもわからない。どこかに行きたいとは思って>>続きを読む
平成生まれゆとり世代ど真ん中人間からすれば、「ワーカホリックは流行らないし、昭和の男の願望がすごい。」となってしまう。
でも、なぜか嫌いになれないのは、スクリーンから血の通いを感じるからで。うん。>>続きを読む
特別じゃない毎日の淡々とした連続。
例えば、どら焼きをみんなで食べたとか、おにぎりを二人で食べたとか、水を二人で飲んだとか。
そういう小さな交わりの積み重ねで生きることが繋がってゆくのだなとわかる>>続きを読む
「お前のゆりかごを飛び出せ」
生まれてこの方、四半世紀を地元で過ごしています。
別に何か都合が悪い訳では無い。
むしろ過ごしやすい場所だとも思う。うん
でも、とてもモヤモヤするのです最近。
等速直>>続きを読む
どこに行くかではなく、誰と行くか。
子どもの頃からの癖で、大人って特別ですごいものだとずっと思っている。20代を折り返した今でも。
だから自分も特別ですごくならなきゃいけないと思い続けてきているよ>>続きを読む
私が私という役割を捨てたなら、何者になるのだろうか。きっと何者でもない私がそこにいるのだと思う。痛い。
ただそれと同時に何者でもない私への自由も感じる。だから私は名付けようのない私を抱えてこの砂漠を>>続きを読む
何が現実なのかと考えるのさえ途中から野暮に思えてきたので思考を放棄(おい)。
結果として人が時間の中を動くのでなく、人は動かず時間が通り過ぎるが身にしみた。
解説見るぞ〜。
この映画におけるただ一つの真理は、猫ちゃんはかわいいということ。
困った時はにゃーんとでも言っておきなさい。それで生きていればそれでよし。
偏見や差別で苦しむ方も、偏見や差別に染められてしまった方も、どちらも被害者なのかもなと思うとやり切れないです。
誰がこんな世の中にしてしまったのか。
「ありがとう。でも、ごめんなさい。」
でも、終わらないんだな。続いていくんだなって。
志田彩良の「ファイト」が響いた。
ただ一番好きなシーンは、ともさかりえ夫婦と田中圭のコミカルなやり取りでもあっ>>続きを読む
出会いも別れも人との繋がりは全て偶然。
その繋がりから生まれるつらいこと、うれしいことも元をたどれば偶然で。
今はなにもなくても、わからなくても、また偶然が見つかる未来を過去を今を想像する。
ハ>>続きを読む
ちょっとモヤモヤしている時に観ると、めちゃくちゃスカッとしておすすめ。井口の方のさとる派ですがしっかり楽しみました。
「私のものになってよ」の身勝手さと切実さ。
でもきっと誰しもが通る道だとも思ってて、
そこから卒業できるかできないか、ひらけるかひらけないか。
自分の目は暗くなっていないか気をつけたいなと思いま>>続きを読む
匿名でいるのは得意だけれど、楽じゃない。
震えるエヴァンハンセンを何度も抱きしめたくなる映画。
自分の弱さと向き合うこと、弱い自分も認めること。弱い自分を抱えて他人と向き合うこと。
つながりで付い>>続きを読む
してやられた感がすごい。
過去は死なず、過ぎ去りもしないってそういうことねって。
テーマや伝えたいことはきっちり前面に出しつつも、話の構成がおもしろい。
映画が持つ娯楽としての側面を殺さずに、社会>>続きを読む
「恋愛モノの連ドラをワンクール見ました!」くらいの充実感と満足感がこの"たった3時間"に詰まっている。すごい
1945年ってもう70年以上前なんですけど、その頃から(多分、古典文学とかはさらに前から>>続きを読む
人は朝起きて、歯を磨くみたいにサッと死ねる。そこに理由はなくても。ただただ、誰とも繋がらず、自己不在の感覚が茫漠と広がっている感じ。
気づかれないように、見えないようにしている傷や痛みに気づけるよう>>続きを読む
正直、あの母親の独断専行はいかがなものかとは思う。主人公の意思を尋ねるシーンは見られないし、観ている側への説得力に欠ける。
ただ、自分は映画を通してあの家族が過ごしてきた年月のごく一部を垣間見たにす>>続きを読む
相変わらず登場人物同士の間のとり方が心地よい今泉監督映画。
人と人との間に生まれてくるもの、目に見えない繋がりが感じられて温かいミルクティーのようにほっとするわけです。実 家 の よ う >>続きを読む