ななしさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ななし

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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

3.6

「キミのせいじゃないよ。」って言ってくれる誰かが現れてくれることを祈る自分自身も、無関心な大人のひとりなんだなと気づいて悲しくなったよ。手を差しのべるって難しいね。

ある惑星の散文(2018年製作の映画)

3.4

忘れていくこと、忘れられていくことへの悲哀を感じるには、自分はまだ若く稚拙で豪胆なのだと思った。

某場面。芽衣子を通じてその場にいないルイを感じた瞬間が、他者を通じて世界と繋がる感触を得られたようで
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.9

あみ子を見ていると、歪さと純粋さっていうのは同じものなのかなと思えてくる。

純粋であればあるほど、傍から見れば歪に見えるのかもしれない。良いとか悪いとかじゃなくて。

きっと誰しもそういった純粋さは
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アルピニスト(2021年製作の映画)

4.0

人生山あり山あり。平坦な道はどこにもないけど、それでも自分に他人に正直に、自分なりの哲学を以て。

登っている姿が芸術のそれで魅力的。ずっと見てられるなあと思った。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

3.7

ゾンビ映画という観念が頭に存在しない状態で見てみたかった。

公開当時の人間が受けた衝撃を体感できないことが悔やまれる。

そして、しばらくフライドチキンは食べられそうにない。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

最悪でもいい。何者でなくてもいい。自分で選んで自分で生きる人生ならそれでいいし、それがいい。選んだ孤独はよい孤独。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

「生まれてきてくれて、ありがとう。」

行為への賛辞は日々受け取りあっているけれど、その陰に隠れた存在への賛辞ってつい忘れがちになるなあと。

側にいてもいなくても、血が繋がってても繋がってなくても、
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呪詛(2022年製作の映画)

3.6

呪いも集合体も虫も怖いけど、一番怖いのは人間の思い込みかもよ?って。

何となくオチは予想できちゃう感じですが、 謎の集落だったり、そこで祀られているものだったり終始不穏な空気が漂ってて好きでした。

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.7

肉パン肉もおいしい。

パン肉パンにこだわるのでなく、変化を受け入れていくこと、その変化を楽しむこと。

色々な食べ方を知って、最後の一口までおいしく食べきること。

そして一人で食べてもおいしいけど
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.1

季節の移ろいを夏服から秋服で表現したり、

うららの気持ちの変化をえりちゃんとの視線の合わせ方で表現したりと、

言葉にせずとも"メタモルフォーゼ"を感じさせる演出が随所に見られる。

好きなものを好
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9

鑑賞してから一週間くらい経つんですけど、未だにラストの田母神が脳裏にチラついてます。拾えよ!のとことかも。トラウマです。ええ

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.8

細かい考察などは他の方にお譲りするとして、フィニーがとってきた今までの行動のすべてが、1つの結果に昇華される怒涛のラストが最高にアツい。あと妹がチート。

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

死を選ばざるを得ないよう、巧妙に仕組まれている社会の怖さよ。

「寂しいだけが人生だ。」って

これを素直に、澱みなく言えるミチをつよい人だと思ったし、自分もその言葉が似合うよう、したたかに生きたい。
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冬薔薇(2022年製作の映画)

3.5

向き合うべきものに、向き合うべき時に向き合わないと、いつかそのツケがまわってくるのだなと。

終始まとわりつく薄暗さだとか、底冷えする作風が横須賀のロケーションと相まってよい感じ。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.8

※【注意】以下の感想はすべて賛辞です。

もう最初から最後まで胸糞が悪い(褒めてます)。

冒頭5分くらいで男側のクズっぷりと、女側のダメっぷりが遺憾無く発揮されている。

また、時系列の配置が二人の
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.7

どっちが怪物なのか、一体誰が怪物なのか、境界線がだんだんと曖昧になっていく様に惹き込まれる。

画面も音楽もおしゃれ(ホラー映画なのに!)。そして孫文パワーのパワーワード感がとても気に入りました。孫文
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

「考えるな、行動しろ。」

この金言の元、目の前でスマホを弄り出した輩を無事に撃墜(注意)することができました。

ありがとうマーヴェリック、ありがとうトップガン。

IMAXは戦闘機の振動がビリビリ
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三度目の、正直(2021年製作の映画)

3.6

見えてる?聞こえてる?って自他共ほんとそれ。
自分勝手を許容できるのは、結局自分勝手しかないのね。

トップガン(1986年製作の映画)

3.7

カフェのマスターが丁度ジュークボックスと被ってて、曲かけた人が誰なのか観客に見せない配置めちゃめちゃ好き。

朝が来る(2020年製作の映画)

3.9

なかったことにしないで。

他人からなかったことにされるのも悲しいけど、自分でなかったことにするのはもっと悲しい。

まだ仄かな光が差し込んでるくらいの、薄暗い夜明けかもしれないけれど、それでも朝は来
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HOMESTAY(2022年製作の映画)

3.6

兄貴の「甘ったれんな!」のタイミングが絶妙。小気味よい。

色んな色が重なって自分の色になってるんだねって思たよ。

長尾謙杜のまつ毛に転生したい。あわよくば顎のほくろに転生したい。管理人頼んだ。

流浪の月(2022年製作の映画)

4.1

人は自分が見たいようにしか見ない。

みんなそう。僕もそう。

だから誰かと同じものが同じように見えた時、僕たちはその繋がりに嬉しくなって、

他者に理解されない、その美しさを思って少しだけ悲しくなる
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

群れを構築して生きていくこと、その中で他者を信じること、絶対的な力でさえ時として絶対的ではなく、自らの力や他者の力が必要となること。

色々書いたけど、スタジオカラーのロゴが出てきた時の来たぞ我らの感
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

映画観終わった後、近くにいた茶髪のねーちゃんが、「夢に出てきそう〜サダヲが。」って言ってて「それな〜」と思った。サダヲ最高。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

平凡なものを、不滅にすること。

人生の大半は平凡だ。
なのに、平凡は蔑ろにされがちで。

そこにある温かさだったり、うつくしさだったりは、気づけば遥か後方になんてこともざらである。

故に、その温か
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.6

パッと見の印象は、たぬきしゃん♡なのに、中身はゴリゴリの社会風刺で刺さりまくり。

とりあえず道徳の授業で流せばいいと思ったし、「ぽんぽこ?大人が観るもんじゃないね!」と思っている人こそ観て欲しいと思
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.5

「分数の割り算がすんなりできた人は、そのあとの人生もすんなりいくらしいのよ。」

タエ子と同じ27歳を目前に控えた今、劇場で観られる機会もそうないと思い、早稲田松竹にて観劇。

経済的に自立し、社会人
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.9

灯消しライターくんとの再開に号泣。

そして、全貌を知った今もう一度みたくなっている。

KAN曰く、「信じることさ、必ず最後に愛は勝つ」です。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

ニュートラルだったニュートがニュートラルでなくなる展開がアツい。

血とか家とか人種とかを魔法界ってファンタジーに包みながら表現してくれるから、ハリーポッターの世界観はやっぱり好き。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.8

ニフラーがかわいすぎるので、何かふわふわとしたぬいぐるみや毛布などを撫でながら鑑賞するとよい。

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.7

人間模様の要素とホラー要素のバランスが絶妙で、ただただ「おもしろかった!」と嘴から感想が飛び出る。

万国共通、毒親はダメだってはっきりわかんだね。

ツユクサ(2022年製作の映画)

3.7

何歳になっても人間関係なんてすれ違いや不器用の連続だってわかる。

酒は泣きたい時に笑えるから飲むし、虫歯は痛みだけを取り除いて、騙し騙し明日から頑張るしかない。

隕石には当たらないかもしれないけど
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

スタイリッシュな映像と音楽に、どぎつい内容がぶち込まれていて変に頭に残る。酩酊感すごい。

神話だとか宗教だとか勉強しといた方がより楽しめそうだなって毎度おなじみの反省。

ただ、不勉強でも先行きの見
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.5

好きな人といるために選んだ選択が、好きな人と離れるきっかけになったりだとか、

傍らでずっと望んでいたことが、自分の手元からスッと離れた時に叶ったりだとか、

人生思うようにいかないなあって。

それ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

人生は空振り三振の連続。

それでも僕らはバットを振り続けなければならないし、 腹から声を出し続けないといけない。

いつかきっと届けばいいと思う。届くと信じていることが、届くことに繋がると思う。
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.1

正しいことと、最善のことは違う。

ある事実に直面した時、天秤にかけられる正しい選択と最善の選択。その二者択一の中で加工されていく事実。

加工された事実を見抜く術が存在しないのなら、我々にできること
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