君が裸でいても何もできない、冗談めかして言っていてもそこに全てが潜んでいるように思った
このハリソン・フォードは良い。あらゆるハリソン・フォードのなかでもとりわけ良い。
金持ちも長生きもフォークも坊やも機械も異星の遺児も、今までいろいろと失ったけど、みんな何かをゲットしたよね
と思って感極まりました。
タトゥーを背負ったピアス穴だらけの天才ハッカーがラストでちらりと女の子の顔をする
見た目はおどろおどろしくても必死に何かを伝えようとしてくれるゴースト、良いです。
「いい人生を」 なんてずるい別れの挨拶だろうと思った。
映画って楽しい!!と無言で叫びました。
この作品は面白くって、美しい、爽快で豪快、だけどそう、なんといっても楽しい。
加えて、それぞれの過去を踏まえた細やかな描写ひとつひとつが効いている。
ただの>>続きを読む
心から愛する男が離婚してまで迎えにくるなんて、ヒロインにとってはこの上なくドラマチックなハッピーエンドかもしれないけれど…
虚栄心が服を着たような男たち、人種差別に性差別、ポルノ、虐待…とてつもない嫌悪感を抱いてしまうのだけれど、色々と倒錯しきった主人公がどこか愉快に思えて見入ってしまう。
ほんとうに、それはそれはぐっち>>続きを読む
映像の断面を愛おしんでいるとでもいうのか、どのシーンも視覚芸術として考えこまれた構図や色使いになっていて 突拍子もないハイテク未来像を押し付けられるより、ずっと魅力的な未来だと思えた。
散りばめられた>>続きを読む
ありがちな大どんでん返しもなく、だからこそ妙にリアルだった。
というよりも、邦題で「裏切り」とついているから次々と裏切り裏切られる欺瞞の世界を想像してしまっただけで、
実際この映画の核にあるのは裏切り>>続きを読む
「バレエ団に長い」くらいの年齢の女性がまるでおもちゃ箱に閉じ込めるように生かされている。
この映画はホラーと言い切れないけれど、もしもどこが怖いかと聞かれたらそこが一番怖いと思う。
新しい扉の先にいてほしい人、
今の扉が閉じる前の世界を共に過ごしたに違いない人、
そういう人が自分にもいて、きっとあの人だと思えた。
直線状でない時間の考え方、これは案外はるか未来のものでも地球外のものでもなくて、数百年前の地球にもあったように思う。
ノンフィクションだからこそ、途中で何度もいらついてしまった
なぜでしょう、これまでレビューを書かなかったのは。というくらい当たり前に好きだった。
マーガレットの花びらが、男子トイレの扉が、そこで起こった殺人を知らせる。
そういう映像が好きだ。
機械の部品に無駄なものはない、この世界がもし1つの機械なら自分にも意味がある。
夢を追うことも、夢を見せることも、きっと誰かの存在の意味だ。
これは本当に「愛の強さ」「受け入れる愛」の問題なのだろうか、などと思った。
好奇心と後悔と所有欲と忍耐が折り重なったものを愛として括ってはいないか。
何かを病的に求めている人間ばかり出てくる。
やつれきった女優たちの陰鬱で湿っぽい美しさよ。
ダイナモ作戦を3つの面で切り出している。状況描写に重きをおき、極力「ストーリー作ってます感」を取り去っているのだけれども、3つがクロスオーバーするタイミングが大変ドラマチックで素晴らしい。
生命に責任>>続きを読む
上司にしろ同僚にしろ友人にしろ恋人にしろ、きちんと評価する、してくれる人 がいかに魅力的かを思い知る
当人でさえ取りこぼしてしまうような細やかなことをこんなにも丁寧に、愛情をもって描いた映画だったとは。やりきれない思いをごまかすのに道化になってしまうこと、人から向けられた感情に気づいてしまうこと、それ>>続きを読む
どう転んでもみんなワルなんだけど、性根が腐ってないと思えるから嫌悪感がない。
恋愛要素を盛り込みつつも無駄にセクシャルなことはなくってあくまでもクリーン。すき。
愛は支えということもあるけれど、時には愛に支えが必要なことがあると思う。何を信じて何を愛するかとか、to be human is to love とか なるほど美しいね と思いながら拍手でした。が、や>>続きを読む
噛み応えのあるホラー。
あの衣装はなんだったの?、あの言葉は誰のもの?、あの人との関係は? 掘り下げようと思えばいくらでも掘り下げられるし、カジュアルにホラーとして楽しむこともできる
こういう映画はあまり好みではないのだけど、鼻水が垂れるほど泣きはらしながらまくし立てるヴィオラデイヴィスが忘れられない。