1951thursdayさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

象は静かに座っている(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

思春期の神経むき出しみたいな時期に観てたら感化されてうっかり死んでしまってたんじゃないかというくらいの危うさがあった。死へのハードルが低くなってる人が作ったものという感じ

金属バットとラストシーンが
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

苛烈で美しく残酷な長恨歌
圧倒された

ラストエンペラーの溥儀役のジョンロンが京劇に捨てられて年齢がわからないままと言っていたのを思い出す

シンプルメン(1992年製作の映画)

3.7

ラストが良い
田舎の静けさにブチギレるシーンも良い
ダンスシーンださすぎて声上げて笑った

荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

3.6

汗と砂と血にまみれた映画
出てくるすべてのビールが温そう
酩酊しているようなカットバックがかっこいい
一人くらいカンガルーに蹴り殺されてバランスとってくれ

グレタ GRETA(2018年製作の映画)

2.5

試写会にて
ジェットコースター映画
友だちがめちゃくちゃいい奴
つっこみどころ満載なので人と観たら楽しいのかもしれないけど病人を恐怖の対象として描く映画は嫌い

アメリカの影(1959年製作の映画)

4.8

人に踏みにじられ、踏みにじられた自分を無かったことにするために関係のない人を虐げてしまうレリア

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.0

ジョンルーリーのサックスが主人公にまとわりつく現実や孤独そのもののようだった。それらから逃げるように沈鬱とした町をさまよい続ける主人公。身動きが取れなくなった人々。狂ってしまった親。挫折するためだけに>>続きを読む

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

4.9

イデオロギー関係なく、閉じた集団では言葉が現実から乖離するとどんどん言葉が先走りし暴走する。言葉だけが重みを増し人の命は軽くなる。人間が死んでも言葉は死なない。旧日本軍でも連合赤軍でもオウムでも。

スモーク(1995年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

タバコの煙の重さはどれくらいか?

腕を失う話と雪山で死に凍った父を父の年齢を上回ってから見つける話とクリスマスの話が好き

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

3.9

膨大な引用と暴力的な編集・音響処理で迫るこの世界への怒りと愛。
すべてをぶっ壊して台無しにしたところから何かが立ち上がってくる感じ。眠っている人の頭の中を覗き見ているような感じ。

コード・アンノウン(2000年製作の映画)

4.7

コミュニケーションの不在
全員が誰かに踏みにじられ同時に誰かを踏みにじっていた

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ゴードンがバットマンの正体に気付くとこ泣いちゃうね

肉弾(1968年製作の映画)

5.0

21歳6ヶ月。青年の透明な清心さを通して見る戦争の実相。軽妙洒脱な描写が戦時に満ちていた狂気と馬鹿馬鹿しさと哀しさを際立たせていた。どこまで軽んじられてもきらめく命。面白く観たけど観終わってしばらくし>>続きを読む

フーガ(1999年製作の映画)

4.8

まじで一生観ていられる
頭の中どうなってるんだ

ひとよ(2019年製作の映画)

2.2

試写会にて
家族の絆は絶対的という妄執に囚われ、それを押し付けあう人々の物語
舞台の熱量を映画にそのまま持ってくるとこんなにうすら寒くなってしまうのか

簡単に懐柔される子供、意地になり退行する親、こ
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

演出がめちゃくちゃめちゃくちゃに良い
押井守やりたい放題だな

好きな人を好きでいるために、その人から自由でいたいのさ←本当にそうですね

このマンガはお前の脳をダメにする(2008年製作の映画)

4.0

音楽もかっこいい
監督が今春亡くなったのを最近知った 残念だ

飼育(1961年製作の映画)

4.6

ムラ社会の醜悪さを描くことへの執念がすごい 引き込まれた
少年が少年でなくなるまでの物語として記憶していたので、原作とは全くの別物に感じた
これだけ良くできた映画なのに、土っぽさやむせ返るような人間の
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アイアンマン(2008年製作の映画)

3.9

面白かった 先にアベンジャーズを観てしまった後悔がすごい
グウィネスパルトロー美しい
MCU作品、鑑賞後の余韻が皆無なので仕事の合間に観るとめちゃくちゃ捗る

誰がための日々(2016年製作の映画)

4.2

ああこれは自分の話だと思いながら観ていた。病んでいる人との生活がどれだけ精神をすり減らしどのように人を変えてしまうか、それでも暮らし続けることに矜持を見出してしまい全員がボロボロになっていくむごさを、>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.5

映画だと陣治という人間を形成した過去が全て省かれてるので狂人に見える
登場人物それぞれの弱さみっともなさ狡さ鈍感さが自分に重なってゲチョゲチョに泣いた

天気の子(2019年製作の映画)

2.2

利権ご都合主義映画 バカ長いCM 商品の表側が全部こっち向いてた
新海誠の描く東京ってなんでこんなに田舎臭いんだ 理屈が通らず感情第一な人間しか出てこないのが地方の公立中学っぽいからかな
嫌いだけど、
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

台詞も画面もキレキレで音楽映画としてはめちゃくちゃ良かったけどなんかな
カウンター的な部分も響かず
出てくるすべての車がゴリゴリにかわいい