Uzurakohさんの映画レビュー・感想・評価

Uzurakoh

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フラッシュバックメモリーズ(2012年製作の映画)

3.0

時間に取り残されて、存在に軽んじられて、地に足つけるためのディジュリドゥ。そこに居るだけじゃ足りないと感じてしまう不安さは、身体に染み付いた演奏が掬い上げてくれる。

ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

1.5

女対女に回収してくれるな。そこまで追い詰めてるのは、出産と子育てにまつわるアレコレだと、もう少しでいいから描いておくれ。

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

2.5

サメと闘う心技体。時に支え合う仲間ありです。何事も運には任せないタイプの美人です。多分結婚しないタイプの美人です。

極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

3.2

国に社会に医療に管理される出産を、個人的行為として実践して、女は支配下から解放されて、「私」になった。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.5

戦争の反省を突き詰めたとき、国にその責任を持たせず、自己の行いそのものに立ち返った時。めちくちゃな誠実さはもはや異常にもみえる。
この時代を共に生きた人達にとっては、彼の行動もまた許容範囲とでもいう振
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ライトハウス(2019年製作の映画)

2.4

大規模モチーフ祭。男根的な生の象徴と死を彷彿とさせる白黒の画面…いや、御託御託。正直、着地点の見つからない浮遊感で、船酔い気味です。

ノマドランド(2020年製作の映画)

2.4

意図的に離脱する。社会の外には社会があって、どこまでいっても見えない糸で人と人は結ばれてしまっている。
気付いてふり解くか、その心地良さに委ねてみるか。

MOTHERS(2020年製作の映画)

2.5

これぞドキュメンタリーの浸透圧。現実の重みが、均された幸福にジワジワと押し寄せる。慣れた安定を求める観客を、最後まで放してはくれない。

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

2.6

大それた政治ゲームに、利用された人達が今日も笑っていて欲しい。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.1

シスターフッドが凝縮された初めての青の物語。色彩で感情が脳に届く。音で静寂と理性が伝わる。煽らずにそこで見守っている海鳥のよう。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.1

12年間の仲間と自身を撮ったドキュメンタリー。明快な成長でもなく、苦悩だけの停滞でもなく、道なき道を跳んだり転んだりしながら、空をきる生き様。自分たちの足元を照らすための映画。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.4

子どもにとっては、隣町に行くだけで大冒険で、知らない人に1人出会うだけで人生が変わる。大人にとって取るに足らない漫然と過ごす今日が、こんなに悩ましく、理知に富んでいる。

(ハル)(1996年製作の映画)

2.4

懐かしいツーツー音と隠れ家的ネット時代。タイピングする度に、少し解放的になるのは、今も昔も同じ。

共犯者たち(2017年製作の映画)

3.0

声を挙げること=孤立じゃなくて、仲間を生む社会や文化は羨ましい。ジャーナリズムを内側から変えたいと動いた人達が団結して、不正を曝け出した力が、海を超えて欲しい。

ジャケット(2005年製作の映画)

2.4

君は誰、私は誰、時間って何、狂気って何、真実って何、、
どれにも答えないまんま、この映画は終わっていく。答えないまんま、幸せそう。

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

2.9

結末はさておき。殺したい輩に見つかってしまった訳ありカップル。人の歪みに、一瞬の油断に、隙間風が連れ去ってしまう。犯罪の真理みたいな映画。

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

2.9

青春期を退屈で埋め尽くす、この余りある時間のステキな過ごし方。
いつの間にか余白を失った大人・子どもたちの、何にも起こらないという充足感。

ザ・プレイス 運命の交差点(2017年製作の映画)

2.7

主観と客観の交わるそこを、西田幾多郎的な場(=the place)と解釈するには無理があるでしょうか…

シングルス(1992年製作の映画)

3.1

Singlesである時って、意外と外野なんて気にせず、揚々とその道を彷徨ってるもんだった。人に魅せながら自分への愛を高らかに宣言できる感性なんて、失うにはマトモすぎる。

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.0

ドラマティックな環境に反して、主人公の淡々とした始まりから引き際まで、華麗。消し去ったつもりの後火を残して行くのも、この映画を好きでいたい理由。

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.1

「子ども」のこの暴力性と混沌と生々しさが、眩い。台風という祝祭の体をなした一瞬の治外法権。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

2.8

どこにも染まりきれず、純度の高い自分でしかありえない。
鈍で幸せ、それを知って幸せ。

ルームメイト(1992年製作の映画)

2.7

独身女は、独身であるが故に何か問題や闇がありそうで怖いっていうタイトルのサスペンス。
予想を遥かに超える潔い殺しっぷりで、タイトルより面白かったのよ。ほほほ。

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

2.3

アイ・ウェイウェイだけは信用できる(し、できないともいえる)
愚問なのよ。

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

2.9

私たちは、あるべき家族像に足を掬われる。元から私たちは、そんなものにはなれない筈なのに、違和感を口に出した思春期の長女が、そこから離れることが許される話で良かった。本当に良かった。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

2.7

お伽話。ファンタジー。
細かいところを問うてはいけないんだと思いながら、優しい目で、優しい人達を見守る映画。映画鑑賞推奨年齢、15歳!

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.0

人間界って、こんなに幅広い多様性に富んでいたのか。社会で目を向けられる人達のなんと一辺倒で退屈な様相よ。

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

3.1

ファッションが消費の中に埋もれゆく行為になった社会で、彼は新しきを紡ぎ産み出す物語で文化であろうとする背中。
地に足つけて、留まろうとする根拠の映画。

Groovy(2017年製作の映画)

1.7

正直に正直に言います。わからない。
死と性と狂気に触れないと、我にかえれないほど、私は苦しんではいないから。
愛おしくて堪らない人生の浅瀬で生きていますから。

2/デュオ(1997年製作の映画)

3.1

2人だけで成立する世界と言葉から、たった1つの気紛れな変容予告で、簡単に崩れ去り、足場を失う。
若くて、苦くて、Tシャツに自転車が何より似合う。

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.6

馬の不安さと哀しみを共に背負うことで、折り合う彼は、人と、自分との関係もやっぱりそうで。
善人でも悪人でもない、この混沌とした人生の乗りこなし方をライダーと呼ぶのなら、最大の敬意を彼等に贈ろう。

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

この監督、女性の存在が怖くて怖くて堪らないんだろうな。狂おしく可憐で悩ましくて守りたいとすら思うのに、思ったが最後食って取り憑かれてしまうほどに。
それは自分の罪深さなのか、女性の魔術的な部分なのか。
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.3

「右翼」を背負った三島と「左翼」を背負った全共闘の対立ではなく限りなく共闘に近い知的闘争の場。
三島を好きな人たちよりも、彼を敵として構えた人たちの方が、よっぽど彼の言わんとする事を理解し向き合ってい
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

2.4

誰よりも雄弁にみえて、誰よりも何も語らなかった男。空虚を解釈しても、翻って自己分析にしか行きつかない。

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

2.7

世の中の全女性が女性の味方であって欲しいと願う娯楽映画。

失踪(2014年製作の映画)

2.2

罪悪感と同情心を植え付けてしまえば、後は人の善意につけ込んで好き勝手するだけ。何でも自分で支配出来ると勘違いしたこの男の末路を、描き切って欲しかった。

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