Uzurakohさんの映画レビュー・感想・評価

Uzurakoh

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映画(328)
ドラマ(1)

サラブレッド(2017年製作の映画)

2.9

サラブレッドのように、見た目は美しく手入れも行き届いているけれど。「生きている」意味、実感が伴わない貴女へ。真っ白な金ピカの家に響く重低音が異様に好き。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

1.8

純潔、絶対正義にまっすぐな信念のお涙頂戴の登場人物と突如現れる残虐演出の違和感。盲目であることや盲導犬のお飾り感。犯人との最後の死闘で、そのハンディが覆るかと思いきや、そこはなぜか現実的に携帯電話でラ>>続きを読む

武士の献立(2013年製作の映画)

1.9

本当は力があるけれど、妻の力でその才能を発揮した…という時代劇。夫はあくまでもその時代の寡黙な能ある鷹として描かれて、お義父さんが妻を見染めたという…(女は結婚と子作りで頭一杯)どこまでも続く果てしな>>続きを読む

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

2.9

ちょっと突き抜けた位じゃ叩かれて、思いっきり突き抜けたら褒められる。ファッションの世界にも同調圧力はあるようで…
「こうなりたい。」の憧れの感想は不十分で、内省し昇華するしか生き残る道はないようです。

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

1.7

驚愕の!大どんでん返さ「ない」映画!返すと見せかけて返さない、思わせぶり映画。見たまんま怪しきは怪しき、優しきは優しき。産まれた時からの貫かれた強固すぎるアイデンティティ。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.4

知的なミステリー。犯人探しや展開でワーワーいうより、その展開の意味や真意を味わう映画。各国の翻訳家のキャラクターや言葉遊び、キャスティングの妙。映画の醍醐味が堪能出来る映画。

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

2.5

昨今の同テーマの中では、希望の側面を取りあげた映画。不当な死刑の瀬戸際で人々を救う、ものすごい葛藤と事実をスマートに描いて、万人さらりと観やすい。
しかしなぜこの邦題なの。司法の闇と黒人差別で上手いこ
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

1.9

ウディ・アレンが好きになれない理由を探してしまう映画。
①台詞が終始台詞っぽいところ②女性が画一的な母性を発揮するところ③ジゴロが毎度出てくるところ。④周縁の(と言っても、ある程度守られた)人々をステ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.7

決して「育てられないなら、産むな」の自己責任論の映画では、断じてない。弱い者に負荷がのしかかる非情さを描きつつ、大人の弱さや理不尽さも丁寧に描かれている。ゼインは自分を「弱い者」にはしなかった。

Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.6

身体性の象徴のようなバレエでの成功を志す少女。ただでさえアンバランスな思春期の身体と心に翻弄され、ただでさえ言葉にならない苦しみの中で何とか言葉を尽くした後選び取った結末を、これも希望だと叫びたい。

EXIT(2019年製作の映画)

2.6

昨今の韓国映画教育の定着が感じられる映画。アクロバティックな演出、家族関係、性差の社会課題の描写、韓国らしさの象徴的メディアの登場など…綺麗に配置される。飽きずに観られるし、人にも薦めやすい…でも、何>>続きを読む

アトランティックス(2019年製作の映画)

3.0

抑制の効いたラブストーリー。人生の悲劇を幻想的な展開が担う。思春期の不確かさと固い決意の狭間が描かれ、確かめようのない「現実」はうまく置き去りにされていく。正しく、確かなことなんてあの頃、知りたくもな>>続きを読む

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

2.3

設定とタイトルと、キャスティングがこの映画のピーク。前半と後半の演出の落差がどうも違和感。描きたいこと、やりたいこと、使いたい人ががあり過ぎた感、拭えず。

残酷で異常(2014年製作の映画)

3.1

覚えのない殺人をめぐり、時を巡る。タイムループで学ぶタイプと学ばないタイプといるみたい。これ、ちょっとシリーズ化して欲しい。

ストロング・アイランド(2017年製作の映画)

3.0

射殺された兄と、その後の犯人不起訴の行く末にまつわる語り的ドキュメンタリー。犯人不起訴への恨み辛みで終始するのではなく、一種家族にまつわる自己の懺悔の要素も含まれる悲しい語り。

ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

2.1

終始男目線で描かれる女の退屈。彼女を囲む男たちは皆、自分の望む彼女というフィルター無しには彼女を捉えられない。女は(観客は)終始退屈したまま。

アメリカの息子(2019年製作の映画)

3.7

警察署の待合、ほぼワンシチュエーション映画。母親、父親、新人の警察官、ベテランの警察官が息子の一晩の行方不明をきっかけに出会う。
この映画に明確な悪者や差別主義者もいない。のに、個人的な見解や経験とは
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.4

こりゃウマイB 級だ。南極の僻地で出会したXは、人の猜疑心や傲慢さを炙り出して殺し合わせる。彼等は何と戦っているのか…

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

2.9

子ども目線でナチスドイツが描かれるLife is beautiful(伊)と比較しても…悲劇と喜劇の落差もそれほどなく、大人達があまりにも皆、楽観的。幾度となく描かれたテーマだからこそ、映画に個性が必>>続きを読む

悪のクロニクル(2015年製作の映画)

2.8

毒を制するには、毒しかないとな。ただし、ちょっとキレイめに、ちょっと格好良さげに…のPOP臭がして揺さぶられはしない。

ドリームハウス(2011年製作の映画)

2.6

キャスティングによって、結末というか敵仲間がそこそこ想定出来てしまう脆弱さ。韓国映画とかでリメイクされないかな…

見栄を張る(2016年製作の映画)

2.7

演技することを通して、泣くことの意味を知る。

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

2.6

分かりやすい怪しさと、畳み掛ける展開。なーんにも考えず驚いてみること。なーんにも考えずに泣いてみること。

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.1

ISの侵略から、街の奪還、復興まで、ラジオを通して人に寄り添う少女達。現実の恐ろしい暗闇を断ち切るために、次世代に向けて、まだ見ぬ未来へ渡すものを、私たちは選べるはずだ。

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.2

衝撃。今起こっている事は、個人的な差別的思想の問題ではなく、歴史的、経済的、政治的な課題だったんじゃないか‼︎‼︎根深く哀しく…でも、反応し続ける事が必要だった。
1人でも多くの人がこのドキュメンタリ
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黒い家(1999年製作の映画)

3.1

演出の力技よ。不安定なカメラワークに効果音、散在する不気味な小物達。出演者の誰もが正しい場所に配置されていて素晴らしい違和感の調和。

Guava Island(2019年製作の映画)

3.1

エンターテイメントの裏で起こり続ける理不尽な現実。私達は何に熱狂しているのか。今の私にはまだ、喧騒の中の銃声は聴き分けられない。

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.1

ヒーローなんて生温いもんじゃない。自分と自分に関わる全ての人の命をかけて。その使命感の尊さと、時折見せる普通の喜び。グローバルな感覚も重要だけど、違う価値観を持つ第三者が世界に存在していることも、彼等>>続きを読む

マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年(2016年製作の映画)

2.7

世界が認めてしまった靴職人の話。本人は靴にまつわる美しさを追い求める内、周囲が求め、評価し、名を与えたタイプの人。

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

2.8

映画と音楽の共謀。幾つもの口ずさめる音楽達が感情を揺さぶる。
…その背後の作曲家達の思想と理論。新しいものを作るという一種取り憑かれた理想。色んなものに突き動かされて出来た作品は、何十年も残るに相応し
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日日是好日(2018年製作の映画)

2.9

変化が速く、見落とし見失い続ける生活の中で、何百年と変わらず粛々と続けられてきた茶道。一種瞑想のようなこの営みは、この雑然とした社会に、確かに存在している。

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.7

私たちは愛を知らないから、誰かの言葉を借りて愛を語る(それはいつか自分の言葉へと変換される)。ピンポンのように言葉を打ち返す(じれったい位の思いやりで互いの事を少しずつ知る)。高校生の時、知るべき真理>>続きを読む

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.1

娘には母親の愛を餌に、母親にはお金を餌に、「芸術」という隠れ蓑を纏って、少女が脱ぐ。それを悦び、得をし、消費するのが誰なのか。これが「芸術的美しさ」なら、芸術 も 美しさ も クソくらえ。

ブルー・マインド(2017年製作の映画)

3.2

変えられる自己と、変えられない自己。さらに、その狭間の選び取れない自己。盲目的に蒼い時期。Transformationが、痛みを伴う時期。

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.6

男と女の逆転劇を眺める事で、こんなにも下品で一方的な眼差しを受けていたのかと、空恐ろしくなる。笑えていた筈の、あのジョークも、あの視線も、あの言い回しも、確固たる屈辱に変わる。男性だけでなく、女性にも>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.2

場面転換など映像の作り込み方が好き。寄せては返す不確かな何か(誰か)が、あなたを追ってくる。鑑賞後、人と解釈を語り合いたい映画。私は「罪の意識」なんだけど…

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