Uzurakohさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Uzurakoh

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完璧な他人(2018年製作の映画)

2.1

あわわ。オトモダチ祭。カゾク祭。反吐が出るその裏で、よくもまぁ、皆様ガス抜きして宜しくやってられる。両面ゴシップ記事的ストーリー。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.3

武田信玄に観て欲しい風林火山映画。神話的でタブーなんてなくて、喜怒哀楽ってボリウッドのための言葉。緻密なCG作ってる暇あるなら、話進める方が楽しいっていう、製作者達の高笑いが聞こえる。

告発の行方(1988年製作の映画)

2.5

数で虐げる・暴力で制圧する。その場に酔いしれて、その一端となることを悦ぶ虚しさや恥を描ける映画ってどこにあるの。恥の自覚ないまま裁判で裁かれたことで、スッキリせねばならないのか。

ファーザー(2020年製作の映画)

3.0

脳内のグルグル体験型。誰の会話とも噛み合わなくなって、肝心なところが読み解けなくなって、真実すら疑わしい。何たる孤独。その孤独へすらも迷い路。

お引越し(1993年製作の映画)

3.0

台風クラブの監督ですか…納得。大人の事情も子供の事情もどちらも切実だけれど、主人公の表現法がもっとも自由。
誰かの幸せを願うことを学んだような、そうでないような、フワフワしたエンディングが秀逸。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

2.6

原作読後、鑑賞パート2。出演者皆んな好きなのに、なのに。女たちはあんなに、軽々と連帯したのかしら。互いが違っても、尚、通ずるものを察知する賢さを、会話の端々から感じさせて欲しかった。。

罪の声(2020年製作の映画)

2.3

骨太原作読後、鑑賞。出演者は誰も好きな人たちなのに、なのに。画面の輝度よろしく登場人物の土臭さ汗臭さがかき消されて、川に流される。

生きちゃった(2020年製作の映画)

2.3

言えないだけ。脳内の言葉や感情を言葉に置き換えるのが、こんなに辛く重苦しいのは、暗黙のルールと空気感に押し込められているから。壊れさっても尚、自分の期待する世界に自分を押し込めて完結してしまう。

バッド・シード(2018年製作の映画)

2.9

主人公ほど、選べない出生と出会いの貴重さを実感している人はいなかった。
完璧な生い立ちと在り方でなくても、「誰といるか」を選ぶだけで、笑っていられる数が増えていく。

家族を想うとき(2019年製作の映画)

2.9

私たちは毎日毎日毎日毎日疲弊して。お金に翻弄されて、時間に束縛される。何にも捨てたり諦めることが許されず、どの瞬間も正しく生きることだけが求められる。

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

何者にもなる前の曖昧模糊とした存在。憧れたり、好きだったり、受け入れて欲しかったり。何にも決断したりしなくって良い存在。大人は分かっちゃくれない。

野球少女(2019年製作の映画)

2.8

外野からの「女だから」「女だけど」の語り口と切り口に飽きちゃって。そこまでの過程と努力を知る人に支えられて、本人やりたいことやって、それで充分。
親なんて、あーだこーだ言ったって、最後には手のひら返し
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

2.9

確固たる善悪の価値観を持てば、曖昧さを回避出来ず、ヤルカ・ヤラレルカの仁義の世界に真っしぐら。
シャバに繋ぎ止める言葉も「恩」であったから、善悪のグラデーションを知らぬまま、善の象徴持ったまま、消える
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彼女の権利、彼らの決断(2018年製作の映画)

2.5

三権分立のまさに、互いに独立しない微妙なせめぎ合いを映したドキュメンタリー。命か権利かみたいな議論は、そもそも政治的・社会的で設定された観点でしかない。
本来語られるべき、中絶をとりまく論点を知りたく
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シティ・オブ・ジョイ ~世界を変える真実の声~(2016年製作の映画)

3.0

「幸せ」とか、そういう運任せなものに身を任せず、自分達で声を上げて創る「喜び(=JOY)」の住処。

ガス人間第1号(1960年製作の映画)

2.9

SFに練り込まれた風刺。大義名分とお金さえあれば、社会的悪も許される。そこでガスにでもされちゃって、隠されちゃった彼に何が出来るのか。意思を持ち自己をコントロールすることで、闘える。

<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事(2019年製作の映画)

2.7

マニアの原作者とマニアの監督を支えるマニア達。いやはや出来上がった作品の清純さの想像をはるかに超えた緻密なマニアの結託作品じゃないか!(愛

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

2.6

「普通」の不自然さを逆手に取って楽しむ、普通じゃない2人の話。
…でも、「まとも」な人達ではあると思うんだよな〜…

ヨーゼフ・ボイスは挑発する(2017年製作の映画)

3.0

戦後の議論し尽くすされたドイツに、言葉無しで新しい観点を表現した人。
周りがその作品に説明を求めれば求めるほど、その曖昧さで支持されていた中身が、批判可能になり、難解になり、人が離れていった。
言葉の
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

2.3

他人の立場を、他人の人生を、知らずして、知った気になるな。
騒音おばさん…幼心に怖くてそして興味深々だったな。描かれる実態との乖離こそが、人間の闇だ。
良い小説書けて良かったね、に留まる感じが邦画の弱
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虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

2.3

あなたを愛するが故の距離。
私が守るための距離。
よく考えたら、家族なんて社会システムの歴史は浅く、人間の暴力の歴史は深い。

あの頃。(2021年製作の映画)

2.1

愛おしい人へ向けた言葉の選び方が嫌いだ。それが仲間だからと許され愛の表現だと受け入れる人しか受け入れないこの体制が嫌いだ。嫌いだから観たけど、嫌いだった〜

間違えられた男(1956年製作の映画)

2.0

この事実に怒り、映画にしとくわ!って製作された感。科学捜査もそこそこの時代に捕まるって、恐怖でしかないよ。

ヘッドハンター(2012年製作の映画)

2.7

案外、素直にタイトルが、ネタバレ気味だったなんて。
いや、こんな人間関係しか構築できてないなんて辛過ぎる。最後までダイアナドンデン返しを期待した私は、多分性悪。

ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

2.5

歳を重ねてもロック魂の、反抗的な、理想に燃えた彼女が、嫌いじゃない。のに、周囲の人が(描き方が?)、あんまり好きじゃない。
「彼女は、好きなことしてるんです〜(ニヤニヤ)」みたいな、「あの人がやらない
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ホームワーク(1989年製作の映画)

3.2

大人の実現出来なかった理想を、罰と共に子ども達に背負わせて。その重みで、壊れそうな子ども達がいる。この映画で描かれる「宿題」とは学校のそれであり、社会のそれでもあるんだろうな。

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

3.0

なんて健全な映画。思春期の少年達が大人になるその過渡期を、その抵抗を、その歓びを存分に振り撒いている。

葡萄畑に帰ろう(2017年製作の映画)

2.8

皮肉よ皮肉。椅子しかみてない要人達に、あなたのルーツはなんですか?と問いただしたいのよ。主人公のふるまいにも欺瞞を覚えるけどね。

ブレグジット EU離脱(2019年製作の映画)

3.2

主導権を取り戻すための権利は、操作されたお金の土壌で発現したものだった。分からない事や見えないものへの想像性を失って、今や民主主義ほど独裁制を下支えする思想はないね。
どこの国も民主主義にアップロード
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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

2.9

タイトル通り。毎日に輝きみたいなもの求めて出会いに期待したり、事件にウンザリしたりしながら、誰もが生きている。
それでも、退屈で普通な時間は止め処なく流れて、私たちを明日に押し流してしまう。

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.0

「何でもない」って奇妙な言葉。「何かはあるけど伝え(る必要が)ない」を伝える。受け取り手に甘える言葉。
甘えられるって良いね。

草原の実験(2014年製作の映画)

2.9

失うには一瞬。大人達が積み重ねてきたものが、何だったのか。
映像や音響の美しさや、主人公の顔の美しさに惑われて、広大な地上の果てで繰り広げられるどす黒いマグマに気付けなかった。
今の私たちの立つ此処に
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.1

赦し得ない罪を赦し得るのか。神聖を貫き卑俗は知らず、聖俗の二元論に胡座をかいたままでは、赦しを知ることなく、赦すを足ることも出来なかった。
神を信じる人には、なんて皮肉な物語なの。

冬の小鳥(2009年製作の映画)

3.0

非力さに押し込められて、死ぬこと以外に自由になる方法は知らないが、彼女はよっぽど複雑で狡猾な世界で生きている。
あぁ私達は寂しいだの、嬉しいだの、いつの間にか日々感情を単純な言葉で見積もるようになって
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ミュージックボックス(1989年製作の映画)

2.9

これからの世代のために!…なんて宣う輩は大体が過去に何か背負ってらっしゃる。綺麗事と家族愛の押し付けの切れ味が良くて、多量の出血に気付かないまま、最後まで観たよ。

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

2.9

個人的な贅沢な悩みは、社会的な善良な課題と足元で繋がっている。自分が幸せで誰かと繋がっていられれば、社会的な重荷にも、少し寛容でいられると、彼は信じているし願ってるんだと思うよ。

そう、彼のこれまで
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