のむやん67さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

のむやん67

のむやん67

映画(273)
ドラマ(0)
アニメ(0)

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.1

諦めてたのに映画館で鑑賞できた!クソ判事に苛立ちつつも、最後に効いてくるんだからたまらない。テンポも台詞も良く、俳優さんたちも味のある人ばかり。映画を存分に楽しんだ一方、BLM他根深い差別は未だに、と>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.5

最後のロードショーを見納めに。ラストのたけしさんの切ない笑顔、ボウイの美しさは永遠。劇伴に「種を蒔く」という曲があった事を思い出す。教授目当てで映画を観に行った当時の中学生にも「心に実のなる種を蒔」か>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

自分の過去、未来について、何かしら思いをはせるのでは。(癌で逝った父を思い、自分の老後を思う。)車中泊やキャンプを楽しんでいるワタシでさえ、それが生活となると…。自分が選択したこと(それこそが自由!)>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.9

あまりボクシング映画は観ないのだけど、吉田監督が撮るなら、と。松ケンがハマり役。穏やかな笑顔に和み、一瞬だけ見せた本音に泣く。成功を掴むのがすべてではない、ただボクシングが好きな人たちの話。後味良し。

ゾッキ(2021年製作の映画)

3.8

クセのある役者さん達が多く出演、ゆるゆると繋がるオムニバス、それだけで楽しい。「伴くん」の話が一番好き。愛知県蒲郡市でロケ、と聞いたらやっぱ観ないと!で、星多めで。

夏時間(2019年製作の映画)

3.9

親戚宅に泊まる時の、あの落ち着かない感じが懐かしい。好みの画角、良い感じの光の加減。長女の呪縛、ティーンの悩みは、国を超える。時折り見せる祖父(本作がデビュー作!)の笑顔に和み、救われる。素敵な作品。

レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリーであることを忘れてしまいそうな、ドラマチックな展開。ヤン・シックス氏が好みでニヤける。何より嬉しいのは、レンブラントの絵を寄りで堪能できたことか。久々のクソ邦題案件。

天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.8

「パレスチナ」って聞くと、ちょっと緊張して身構えるのは、ワタシがそういう世代だからか。その印象から始まった話はシュールでシニカル、そしてとぼけた佇まいの監督。美しい画や構図を眺めつつ、軽く寝落ち。(寝>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

終始ドキドキ、祈るような気持ちで三上を見守る。役所さんの様々な表情たるや!周りの役者さんもまた素晴らしい。(お気に入りは六角さんと緑子さん)昨今の多様な問題に思いを巡らせつつ、泣き笑い。余韻は哀しくも>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

綾野剛の哀しみを湛えた瞳と、舘さんの渋さ。磯村くんはじめ、脇が皆さま素晴らしい。ヤクザの置かれる昨今の状況まで描いててちょっと驚き。今怖いのは市井の人々か。かつてヤクザを生業にしていた人たちの、家族の>>続きを読む

銀魂 THE FINAL(2021年製作の映画)

4.1

原作を読み、アニメを一緒に見ていた子供たちもすっかり卒業したので、私が見届ける…とかそういう言い訳はもうしない。このバカバカしい話が大好物、銀さんが好きでした。うちでゴロゴロしながら(そのくらいが丁度>>続きを読む

パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.9

不器用で、どこまでも優しい。配管を伝わって聞こえてくる歌、拾われた白猫、ご近所の食料品店。二人が出会うのを待ってたけど、抱える葛藤や軋轢にそれなりに落としまえをつけるのは、いつか出会うための準備か。タ>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

画の美しさ、音(音楽)の際立たせかたが素晴らしい。島の女達の歌は鳥肌モノ。この時代の女性の不自由さと、愛する心の自由さを思う。もう一度映画館で観たい。

ばるぼら(2019年製作の映画)

3.3

原作既読。賞賛に値する主演の二人の熱演。クリストファー・ドイルの撮るふみちゃんは美しかったけど、新宿の街とか残念な感じ。渡辺えりさんハマった。雰囲気は良かったけど感動はなく。期待のハードル勝手に上げち>>続きを読む

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

4.0

アイヌ民族の方々が本名で多数出演。主演のカント君の目力が凄い。ファンタジックな演出には少々違和感があるものの、ラストには心震えた。音楽、唄、踊りに民族衣装、観光産業頼りの現状、アイヌ民族に心を寄せて。

ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.5

原作未読。『百円の恋』の武正晴監督!と勝手にハードルを上げてしまった。舞台のラブホが活かしきれてないようで、やや不完全燃焼。でも波瑠さんはじめ、役者さんが素晴らしい。私的には松ケンがツボ。この映画の良>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

3.9

ただ家に戻りたい、その道の険しすぎること。酷いシーンが連続する中、ハーヴェイ・カイテルにホッとし、ジュリアン・サンズにはショックを受ける。一番恐ろしいのは市井の人々か。人間の底知れぬ、生き抜くチカラ。>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.1

音楽を聴くだけで呼び起こされる記憶。作曲家の名前の横に出てくる代表作名だけで、またさらにワクワク。素晴らしい仕事っぷりに、ただひたすら敬意を表す。ETのシーンは何回観ても泣いちゃう。映画館で観られなか>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

脚本を手掛けたお二人のせいか、監督色がやや薄いのかなとも思ったが、後からあの薄暗い画がやっぱりフラッシュバックしてくる。蒼井優は時代を感じさせつつ繊細でもって怪演、高橋一生もまた素晴らしく。棒読みが功>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

最近の三十路の男はえらい子供っぽいなぁ、と思ったけど、あれは単に幼馴染み同士だからそうなのか。印象的な美しい画がいくつか。寄りはカンベンだけどカメラワークも好き。ラスト、エンドロールに入る直前も良き。>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.8

中国系移民は今や世界中に、世代も変わって外から見る中国あるあるのよう。(マレーシア人の知人から似たような話を聞かされた。)最後の「オチ」のせいでワタシは余韻に浸れなかった派😭オークワフィナ地味に好演。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

卒業式の前日になって、楽しんでこなかった高校生活を取り戻そうとする、エイミーとモリー。若さと勢いで突っ走る二人が、危なっかしくも可愛い。なんならどの登場人物も愛しい。何があろうが知らないフリをする、母>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

最初は振り落とされまいと食らいついていたものの、途中それを諦めて、単純に逆行してるモノたちの動きを楽しんでると、不意に腑に落ちたりするもんだから、頭の中の忙しいこと限り無し。次回鑑賞を楽しみに。重低音>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.9

成田くん目当てで鑑賞。ワイン貰った時の顔、無邪気、したたか、信じきれなくて崩れる。期待以上のいろんな顔。今後も楽しみ。好みの画がいくつか。海辺のシーンが好き。追い詰めるオンナに慄く。思ってたより、ホン>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.0

久々の、イロモノではない、ジョニー。軽薄さが軽やかでイイ。絶望の淵から還ってきての「言いたいこと」特に学生に向けての言葉が素敵。これほど娘を総て受け入れ励ませるか?と自問。羨ましい限りの友人の存在。死>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.0

IMAX・MX4Dで再び。初MX4Dでアトラクションっぽさを堪能。大スクリーンで観る楽しみのある映画なら、リバイバル大歓迎。(監督新作の「TENET」の宣伝とはいえ、ホンマ予告編見飽きた…。)

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.8

台詞が刺さる。同僚は(悪いことはしていないが)「正しいこともしなかった。」と言い、主人公は自分の仕事を「現政権にではなく国民に仕える仕事」と。戦争で失われた人々の命の多さを思う。出演のキーラ・ナイトレ>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.6

監督の遺作。映画愛と反戦への思い。敬意は表するが絶賛もできず、自分の中に落とし込むのが難しい。幸宏氏が地元の方言を操るのをみて妙な気分。チョイ満島真之介がいい。ナンチャンを見つけられず。上映時間を長く>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.7

原作未読。掟破りのアマプラで観てバチが当たる。あの仕掛けは「劇場」で観るべきだったが、もう一度永田のあのクズっぷりを観るのはしんどい。古傷が疼く。画で語れるのなら、独白もっと少なめでも良いような。

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.0

学生当時UKロックならポリスというワタシに、弟のゴリ押しで無理矢理聴かされた懐かしい曲が次々と。ブレないボスと音楽の底ヂカラに脱帽。歌にのせて口説かれるのは勘弁だけど、温かい気持ちになる映画。Born>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

若い主演の二人が、キラキラ。雨のニューヨークと音楽が最高。ジュード・ロウがカッコ悪すぎ。軽いラブコメでも、ぶっこまずにはいられない母の告白。昨今の様々な問題もあり、日本では観れるだけでも良かったと思い>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

監督の自伝的映画。監督を演じたA.バンデラスが、もはや分身。鮮やかな色づかいの画面も変わらず、ギア入れ直した監督に拍手。ごく個人的な主題なのだけど、振り返る人生がそこそこある中高年には刺さるのでは。良>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.1

原作既読(子供の頃のお気に入り)。今回はキャスト最高、衣装最高の、超眼福映画に!回想シーンと行きつ戻りつの構成も、付け加えられたいくつかのシーンも愛おしい。でも今の自分が心を寄せて観るのは、もうジョー>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

好き勝手に楽しんで撮ってるようにしか見えないんだから、もうメッセージもどきを捻り込まなくてもいいのに。時折フフッと笑えたから、もう良しかなぁ。(劇場でほぼ全作見届けてる、贔屓の監督なんで星甘めで)

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

王道の冒険譚。テンポ良く少ない情報で伝えきる、演出が秀逸。この美しい配色のシンプルな絵柄で、自然の厳しさ美しさ(北極の氷の描写が素敵!)だけでなく、極限状態の人間の醜さにも触れるのにはちょっと驚いた。>>続きを読む

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

3.9

久々の映画館!コロナに翻弄される人間をよそに、季節は移ろい自然の営みの確かさを思う。さらっとテンポが良すぎて、その裏の苦労を思うとキレイすぎやしないかとも思うが、楽しませてもらう。映像の美しさは折紙付>>続きを読む