のむやん67さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

のむやん67

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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

好き勝手に楽しんで撮ってるようにしか見えないんだから、もうメッセージもどきを捻り込まなくてもいいのに。時折フフッと笑えたから、もう良しかなぁ。(劇場でほぼ全作見届けてる、贔屓の監督なんで星甘めで)

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

王道の冒険譚。テンポ良く少ない情報で伝えきる、演出が秀逸。この美しい配色のシンプルな絵柄で、自然の厳しさ美しさ(北極の氷の描写が素敵!)だけでなく、極限状態の人間の醜さにも触れるのにはちょっと驚いた。>>続きを読む

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

3.9

久々の映画館!コロナに翻弄される人間をよそに、季節は移ろい自然の営みの確かさを思う。さらっとテンポが良すぎて、その裏の苦労を思うとキレイすぎやしないかとも思うが、楽しませてもらう。映像の美しさは折紙付>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.9

同意してもらえると、信じる心もより強く支えられるような気がして。一見まどろっこしい、インタビューに回想しながら応える形式も納得。映画館入り口でもらったポストカードの、滲んだ緑色のサインペンの文字の訳が>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

バットトリップ映画。癒されてんのは、監督だけなんじゃ…。美術さんの素晴らしい仕事に凍りつつ、後半の某場面には思わず吹き出す。えらく疲れた。ヒグチユウコ氏制作のアートポスターは、めちゃ好み。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

戦地に放り込まれたごと没入感が半端ない。緊張の続く中、赤ちゃんに一瞬和み、焼け落ちる街に美しさを見。戦時下の兵士たちにも、そんな瞬間があったんだろうな、と。しかしベテラン俳優の登場には、映画でした的な>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

VSフェラーリというよりは、VSフォード内上層部保守派か。男の友情の域は、入っていけない女からは余計に眩しく羨ましい。主演の二人はもちろん、CGに頼らない画と音もイイ!久々に「アメリカ映画」を堪能。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

笑える前半、怒涛の後半。衝撃の展開に感服。隠しきれない「臭い」をついてくるとは。幾層にもなった物語に引き込まれた。ラストのダラダラ長い感じが、韓国映画らしい。

カツベン!(2019年製作の映画)

3.6

周防監督の映画愛に、ほっこり。成田くん、好演。池松くん、好きなんだけど不思議に浮いてて残念。奥田民生の力の抜けた歌を聞きながらエンドロールを眺めてたら、気付けなかった出演者名に愕然…。お気楽に見すぎた>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

アダム・ドライバーはいい仕事をしたと思う。名前を尋ねられたレイには、血は争えないけど私はワタシよ、と名乗って欲しい気もしたが、サブタイトルがタイトルなだけに、さすがに無理か…。本当に長きに渡って楽しみ>>続きを読む

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

4.0

予想以上に良かった。冒頭数分は脚本に不安を感じたけど(いや、むしろ攻めてたのか?)そこを乗り越えると、グイグイ引き込まれる。素晴らしい群像劇。映画愛に溢れたちびネタ、台詞、カメオ出演などがたまらない。>>続きを読む

NO SMOKING(2019年製作の映画)

4.5

細野サンが力抜いて楽しんでる様子は、眺めててホントに幸せ。気さくでお茶目なのも、サービス精神旺盛なのも変わらず。教授が飛び入りしてYMOの3人が揃ったセッションには、感無量。自由なことといったら、タバ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

10年以上思い続けてもらえるほどのヤツに見えない主人公。リリー・ジェームズが可愛い!某氏の登場を素直に喜ぶ。落としどころは嫌いじゃない。思ったよりラブコメなわけだ、脚本がリチャード・カーティス。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

原作既読。映像化しようとする、その心意気に拍手を。しかもその画の美しいこと。(月あかりの下の連弾シーンなど)表情ひとつで持っていく松岡茉優さんはじめ、キャストが素晴らしい。それぞれの個性に合わせた、ピ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

アーサーの哀しみや怒りに一瞬でも共感し、ジョーカーの誕生した瞬間に高揚感を覚え。そんな自分に戸惑い、なかなかレビューを書けず。ホアキン・フェニックスが怪演、音楽がベタで好み。良くも悪くも記憶に残る一作>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.8

原作既読。人との出会いや関わりって、思わぬ方向に人生転がり始めちゃうから、面白い。そして何年か経って、悪くないよなって思えたら、もう上出来か。ほっこり優しい映画。観終えて、多部ちゃんの結婚報道にビック>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

まんまと引っかかって、ニヤリ。レオ様もブラピも、いい感じに歳をとってて嬉しい。映画好きなら、いろいろたまらないシーンがいっぱいで、監督の映画オタク愛をヒシと感じる。でもバイオレンスは控えめ、テンポもユ>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.8

自分の周りしか見えなくて、一途で青臭くてなんぼの少年。ここまでやりゃ、いっそ清々しいか(目線は須賀サン寄り)。RADのMVを脱して、映像と音楽がイイ匙加減。美しい画が圧巻、映画館で観て良かった。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.8

R・レッドフォード引退作。学生の時、名画座で2本立てで観た「スティング」が最初かぁ、とこちらも感無量。キャリア集大成、出演作へのオマージュが散りばめられていて楽しい。S・スペイセクがキュート!皺が刻ま>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.7

シリーズはやっぱり綺麗に終わった3までかな、と思う、複雑なスピンオフ。それにしても再会したボーのイキイキしていることといったら!少なからず影響を受け、心の声に従って決めた、ウッディの選択を尊重したい。>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

「この国の民主主義は形だけでいい」って、ホンマに言われてそうで、ゾッとする。松坂くん目当てで観に行くにはちょっと重そうだなぁ、なんて思ってたことを恥じる。自分の手で書いて入れる一票は、誰にも操作されな>>続きを読む

エリカ38(2018年製作の映画)

3.0

故樹木希林さんが企画、というので観たけど失敗。可愛がってらした浅田さん主役の映画が撮りたかったんだな、と。実際のニュースもよく覚えているけど、本人のインパクトが相当なのに、物語の浅さにガックリ。他の映>>続きを読む

僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦後の東ドイツ(ベルリンの壁ができる5年前)が舞台。そんな時代を背景にすると、若者のふとした思いつきの行動に対して払う代償の、なんと大きなことか。体制に追い詰められてゆく様子は、観ていてず>>続きを読む

ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

3.7

忖度なしでIRAとか新IRAとかとても言えない時期だったのか?遅い公開。笑わないジャッキーの抑えた演技と変わらずのアクションが流石!ピアース・ブロスナンも渋いだけじゃなくて、イイ。香港映画の雰囲気がな>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.0

いろんなことを考えてしまった。所詮寓話と簡単に片付けられなくて。「音楽が去る」エピソードとオオカミの出てくるシーンがお気に入り。ラザロ役の彼、澄んだ瞳と涙、あの佇まいがはまり役。味わい深い映画でした。

居眠り磐音(2019年製作の映画)

3.8

原作未読。王道だけどガッチガチすぎない時代劇。松坂くんが色気も強さも哀しさもあって、良い。脇も若手からベテランまで素晴らしい。雑魚がちょっとチンピラ(死語)過ぎて萎える。ふんわり回収してない伏線は、次>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

程度の差こそあれ、皆、いつかの誰かの何かに思い当たるフシがあるんじゃなかろうかと。仲原くんが良かった。彼の思う「幸せ」になって欲しいっスね。すみれさんもイイ。みそ煮込みうどん、体調悪い時には名古屋のヒ>>続きを読む

ねことじいちゃん(2019年製作の映画)

3.6

原作未読。岩合さんの「世界ネコ歩き」シリーズをほぼ見ているのだが、あのスタイルの方が岩合さんらしいように思う。小林薫さんが良い。ああ、でも。大きなスクリーンでネコのサービスカットを眺められる、シアワセ>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.9

子育て期間をちょっと端折りすぎ感あるが、見応えあり。本人の努力と熱意には本当に頭が下がるが、何よりダンナが素敵すぎる!この時代にホントにこんな人がいたのか、ってなくらい!アーミー・ハマー好演。クソ邦題>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.8

若造相手に軽口を叩き、運転席から携帯を投げ捨てるグラサン爺にかつての姿を重ねる。シンプルな筋立てと毒の無さ。そして犯罪描いてこの軽やかさ。法廷のシーンで不覚にも涙。監督はともかく、主演映画はもう終わり>>続きを読む

デッドエンドの思い出(2018年製作の映画)

3.6

原作既読。名古屋のご当地映画笑。お気に入りの花屋さんが出てて単純に喜ぶ(星甘め)。西山くんの取り巻きが多過ぎるのはどうかと思ったが、原作の持つゆる優しい雰囲気はちゃんと。桜に癒されるのは誰しも、か。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

コントラストの強い、美しいモノクロの映像。繊細で計算され尽くされた画。遅ればせながら映画館で観ることができて良かった。健気で純粋なクレオに涙。辛い出来事もあったけど、ラストの画に希望を感じた。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.1

後からじわじわとくる良さのある映画。手紙とフライドチキンのエピソードが特にお気に入り。しかし字幕が戸田奈津子さんで、まだ現役でいらっしゃったとは。肝心なところでの微妙な訳がホントに残念。

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.6

ナニーって死語?などと思いつつエミリー・ブラントのメリーポピンズを。カートゥーンとのシーンは流石のディズニー!前作へのオマージュ小ネタを挟むなら、唄も1曲くらい欲しかった。印象に残る曲がなくて残念。「>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.9

「シックスセンス」以来、期待をしては裏切られつつ(たまに当たり)作品を観て早20年。随分前の作品とからめて3部作ってホンマかいな、と思ったけど、息子の成長に驚き、変幻自在のマカヴォイを再び、最後まで楽>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.7

監督もキャストも違うし前作とは別モノ、サスペンスじゃなくてアクション映画だと思えば、結構楽しめた。しかしハッキングも遠隔援護もサクサク、なんだこの爽快感。もう少しだけ、陰鬱とした重さが欲しくなるかも。