kumamurakamiさんの映画レビュー・感想・評価

kumamurakami

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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

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大きく、複雑に、描きづらくなった社会をなるほどこういう角度で切り取ってくるのねと思った。

ラストシーンの菅田将暉の『地獄の入り口か』というセリフにてやはりと思ったけど、日本に蔓延っているクズに銃を持
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破局(1961年製作の映画)

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マジでこういうときよくあるし、銃出てきた時に普通に自殺がよぎったが通り過ぎ、そのまま普通に死ぬのは流石だなと

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

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フェイスハガーがいっぱいいる部屋絶対入りたくないなと

各エイリアンが各1人必ず殺していくようになってるのはなかなかなサービス精神だったが、そう言う精神が生真面目なオタクすぎて何か重要なメッセージを一
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KUSO(2017年製作の映画)

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こういう作品は作り手も観客も双方のセラピーの要素があるものの、具象として取り出したえぐみを『カオスで草』といったふうにそのまま受容・消費してしまうことは園子温を産んでしまいかねないので、こういう作品は>>続きを読む

生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1985年製作の映画)

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映画ってこれほどフランクにペラペラ政治的で良いんだと初めて知った。ちゃんとメチャクチャ良い。
多分その条件としては人がそこに生きておって、それがきちんと描かれているというものすごく映画的な地固がしっか
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LOVE GOD(1997年製作の映画)

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このテンション一本でちゃんと80分くらい駆け抜けたの凄すぎる、そして面白すぎる。

最後のエクスタシーに至るまで全てちゃんと面白く、練られている。
ロックをしつこいくらいに劇伴で使うが、テイストとタイ
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PORNOSTAR ポルノスター(1998年製作の映画)

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衝動的なものを固めて映画にしたようなものだけど、意図的に置いてけぼりにされる部分に居心地良さを覚えることができなくて残念だった。
でも、「お前はいらん」と言って刺したくなる気持ちはものすごくわかる。

ナイン・ソウルズ(2003年製作の映画)

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魂の彷徨いのロードムービーとして、理解ではなくバイブスで良いと言わせてくれるし、教科書にしたいような凄みもある。なぜこんなに見られていないのかが不思議になるくらいなものだ。

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

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病との付き合い方としてものすごく分かる。この目から見える全てが自分だ。

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

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面白さでも日本映画最高峰なのに、戦争という病理を派手ながら的確に可視化できていて、奇跡すぎる

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

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坂本龍一が三島由紀夫をやりにいき、左翼ばかりの絶妙な居心地の戦争映画。全然面白くないけど、ロマンスだけがそこにあるという絶対的な対地が洒落せえなという思いがある。

大島渚の性の置き方は荒井晴彦や神代
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Chime(2024年製作の映画)

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人間を蝕む大きな社会をそのまま雰囲気として可視化してしまいながら難しくならず、かなり見やすく、それでいてとんでもなく面白くてヤバかった

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

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ウルヴァリンの遺骨で敵を殺すところまでは良かったが、色々な反省のためにデッドプールをMCUに入れるのは結構な間違いになってしまっているのではないかと上映中ずっと思っていた

1番めちゃくちゃ遊びようが
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ルックバック(2024年製作の映画)

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めちゃくちゃ泣いたからよくわからなかった

ただ、何年かかったとしてもどんな障壁があろうとも京都アニメーションが作るべき作品だったことは揺るがない

バビ・ヤール(2021年製作の映画)

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公開当時見た気がするけど、その当時はウクライナにロシアが侵攻し始めの次期で、ウクライナに逃げたユダヤ人かわいそう〜と言うよりも今現在進行形でユダヤ人がまさにこれを加害者としてしちゃっているところにココ>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

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「帰ってくるところ」についてずっと考えていたのですが、このくらいフランクな接地面で帰ってくるところが描かれると良いよね

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

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石川忠という天才がいなかったらこの映画はまず成り立っていない、聴く映画であり音の映画だ
前まではこの作品を見るたび、こういう意味で知性から脱却し、時代が作り出し消えていくことを分かりながら新時代の野性
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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めちゃくちゃ大好き
タイムリープアレルギーはあるのですが、これは特別に好きです。
引きこもり経験者必見です。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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人によってバランスが崩壊し暴力装置のスイッチが押される、自然を描きながら人為の爆発の中に飲まれる、色々な意味で黒沢清「カリスマ」のカバーに期せずしてなってしまっているところが興味深い。

権力に争い俺
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異人たち(2023年製作の映画)

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大林作品のそれはかなり呪術的なやり方だなあと思っていたが、その生死のシームレスさとは別角度の作品であったような気がする。
「人は死にゆく故」というよりも「人は孤独故」という立脚点から物語っていて、今こ
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竜二(1983年製作の映画)

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この映画見るたびに有害なんて言うんじゃねえよ必死に生きてんだよと思う

茶の味(2003年製作の映画)

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全部すごい、これが成立してしまっていることの奇跡を改めて最近思った。

オフビートであり、ずっとおかしいことが起き続けていながら、90年代からゼロ年代カルチャーへと流れていく「アニメーション」というも
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鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)

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無駄話のところ長回しで使ってアクションをひたすらに省略するの見ていて心地良いな

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

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どのガンダムよりもガンダムしているタルコフスキー作品という印象

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年製作の映画)

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先生に教えてもらって鑑賞。
冷静に考えて最初からヤバすぎる。面白すぎるでしょ…。

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

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良い映画は人を描けてる映画だと思ってるけど、この映画はまさにそういう感じ。家族全員のキャラクターが本当に最高。ほっこりした。

Wの悲劇(1984年製作の映画)

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こういうものを作りたいという気持ちがずっとある。最高の娯楽映画。

今では考えられないくらいに露悪的でありながら、そこをエンターテイメントとして消費してしまっている我々にも気がつけば刃が向いている。ど
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いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

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最初のショーケンと石橋蓮司と千葉真一が振り向いて銃をバンバン!ってやるところで脳のシフトレバーが六速に切り替わって「そういう映画を楽しむ脳」になったため、めちゃくちゃ楽しめて見れた。最高のバカ映画。

白い娼婦 花芯のたかまり(1974年製作の映画)

3.6

毎度話は全く面白くないけど男性女性のエロスを撮るに至っては天才の小沼勝。
相米慎二のお引越しとめちゃくちゃ似てるカットがあったよなと見返してもそんなカット見当たらず、あれはどこに行ったのでしょうか。
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

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金と権力を持ち、やっぱり最強の千葉真一と、暴力によって組織の鉄砲玉として目覚めてしまった北大路欣也の、タイトルそのまんまの「死闘」になり、これは前作に比べて圧倒的に見やすくて圧倒的に面白い。
戦中・戦
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

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大きくなっていく日本と組織と経済があって、それと浮かばれない日本に生きる人々の文学的な対置関係が美しい。
そこの歪みには、戦争というファクターがその奥に潜んでいる。
というかなり難しい仕組みになってい
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怪談(1965年製作の映画)

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かなり好きすぎる 話のデカさと画のスケールが決して真似できるものではない。
小泉八雲の怪談と同様に、ドラマティックでありながら当時の人に対する分析的な目線も同居させていて、そういう意味で非常に映画IQ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

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日本で言えば世良公則なザ・スミスを愛聴する殺し屋の話だが、

なんか既視感あるなと思ったら坂本慎太郎が歌う類のアホだということに気がつきました。