kumamurakamiさんの映画レビュー・感想・評価

kumamurakami

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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

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決してイノセントな恋愛が全てって相米慎二は思ってなさそうなことも含めて、ヘンテコから始まって凄い人間讃歌に辿り着いたなって思った。

オシャレすぎるけど全然鼻につかない、むしろすごく可愛さがあるのは長
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台風クラブ(1985年製作の映画)

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以前見た時は突き抜けるように終わって面白さだけが残ったけど、今見ると三上が死ぬ時にキュッと別ベクトルの力学が働いて最後変な気持ちになって終わるんだっていうのを思った。
子供と大人の単純比較ではなく、身
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

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めちゃくちゃヘンテコリンな映画。退屈といえば退屈なんだけど、おお〜ってカットやすごい芝居やらが濁流のように押し寄せてくる そして露悪的にも露悪的。

ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

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どのカットを比べても衝撃的。なんなら毎回凄みを更新していく。どう頑張っても辿り着くことのできない極地のようなものすら宿ってる

笑うし感動するものが大体ある。

ラブホテル(1985年製作の映画)

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ラストシーンが凄すぎて、途中出てきた中川梨絵で爆笑したのすら吹き飛んでしまう。村木と名美の関係性をメタにせず、所詮人どうし、されど人どうし。そういう小さなドラマをすごいエモーショナルにしてしまった。

夜汽車の女(1972年製作の映画)

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凄すぎるかも 
男が一見姉妹丼イェイみたいなテンションのバカだけれども、実は姉妹に男が所有されていて、その所有の主が物語の節々でスリリングに交差し、姉妹がお互いの痛みによって一つになってしまうことで、
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陪審員2番(2024年製作の映画)

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罪はずっとついて回るというよりも、罪があったらじゃあどうしろっていうんだ、というその次の段階の議論がなかった。
それがないのはあまりに酷というか、本当に暗い海の中に放り出されたような気分になった
どう
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女番長 野良猫ロック(1970年製作の映画)

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今の和田アキ子におまかせ!できるところはあまりないものの、この時代の和田アキ子にあらゆるものがおまかせ!させられていたのは素晴らしいと思った。日本渾身のソウル歌手が歩道橋や地下鉄をバイクで爆走する。

ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

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心臓をひと突き!のところが本当に教科書通りのくすぐったさで感動する フラッシュダンスよりも爆笑度合いは高いのに当たり前のように映画がうまくてなおのこと笑ってしまう
劇伴は曲の引用とかは全くなく、完全に
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

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ブランドンのことはかなり好きで、今回もとんでもなく好きだった。実存主義的な命題からスタートしながら、あらゆる可能性を捨てずに迂回を繰り返しきちんとサスペンスホラーの新しい面を見せようとしてくる、そうい>>続きを読む

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

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アメリカでこんなにしぶとく生きたいと思えるって、皮肉ではなく一つの結実した幸せなんじゃないかと思った。ウォルターやマイクやガスは死ぬしかなかった訳なので、何もかも大切なものをアメリカという体質に殺され>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

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やはり河合優実が背負わされている時代に興味はないものの、めちゃくちゃエンターテイメントとして面白かった。内省のジョン・ウィックだ。

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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意外と、河合優実が背負わされてる"時代"ってこの程度かよと思うと全く興味がないことがわかり、無傷で見ることができた もっと適当に劇場で見ておけば良かった
命が戦争と遠すぎるだろ もっと頑張れ

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

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ラス殺陣でお竜がピストルでバンバンやりまくるところが、リング0バースデイの田中好子がワルサーP38で貞子を殺そうするところと重なってかなりじわじわきてしまう しかし藤純子はめちゃくちゃかっこいい。

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

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この作品に述べられるあらゆる怒りに完全に一致するのだけど、そこに対しての掘り下げという意味ではあまりだった しかし昔の時代にしてはかなりオーパーツのようなものだと思った

AMON デビルマン黙示録(2000年製作の映画)

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今なお、というよりも今すぐに必要なメッセージってこういうことだなと思った

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

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今のこの不穏な時代はこの作品でいうミンメイの歌のようなものを延々と待ち続けているようなものだなと思ったが、その実現のためには①巨大な喪失をどう解釈するわけでもなくただ共有すること②自分たちが何者である>>続きを読む

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

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アニメ界きっての肉体派、鶴巻和哉がなかなかなことをやってくれそうなbeginningだった。
スマートフォンを割り、ニュータイプに目覚める、即ち、共感の時代から共振の時代へ移行する方法論をこれから見せ
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全身犯罪者(2020年製作の映画)

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まつちずのモノマネが上手いのはすごくわかるんだが、佐川のモノマネが何でこんなに上手いんだ

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

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どこからどのように見てもこの映画面白すぎてヤバい

シャアとアムロの命が戦争を終わらせるほどの希望の光になり得たかに思っていたけど、やはりハサウェイ然り長い長い戦争の火種というのは消えそうで消えないと
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劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲(2003年製作の映画)

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運命に従わなきゃいけないなら大人になれないよーっ!みたいなエヴァ的な煩悶からまた一つ飛び出して、あなたや私の中にある思い出や人との繋がりの記憶の一つ一つが、あなたを子供でいても良いと許してくれるみたい>>続きを読む

コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

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『亡国のアキト』の評価が低く、この作品の評価がそこそこ高いのが全く理解できない。この作品こそやっちゃダメだろってことをやりまくっててヤバい。

『亡国のアキト』はしっとりめに母性が欠落し父性に怯えるエ
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コードギアス 亡国のアキト/最終章 愛シキモノタチヘ(2016年製作の映画)

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コードギアスシリーズでは評価が低いようだけど、全然その意味がよくわからずだった。

ルルーシュの方では、ギアスという巨大な力に対して物語話法的な無視をし続けてきたわけで、人と人のことわりの中に発生する
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コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう)(2017年製作の映画)

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見返すために見たけど、ルルーシュもスザクも子供だな、と思ったし、それによって自分が歳を少しとったと感じさせられてしまうのも怖い。

運命に導かれて、そうした子供たちが"戦争"と心中する話だと改めて感じ
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

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大きく、複雑に、描きづらくなった社会をなるほどこういう角度で切り取ってくるのねと思った。

ラストシーンの菅田将暉の『地獄の入り口か』というセリフにてやはりと思ったけど、日本に蔓延っているクズに銃を持
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破局(1961年製作の映画)

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マジでこういうときよくあるし、銃出てきた時に普通に自殺がよぎったが通り過ぎ、そのまま普通に死ぬのは流石だなと

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

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フェイスハガーがいっぱいいる部屋絶対入りたくないなと

各エイリアンが各1人必ず殺していくようになってるのはなかなかなサービス精神だったが、そう言う精神が生真面目なオタクすぎて何か重要なメッセージを一
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KUSO(2017年製作の映画)

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こういう作品は作り手も観客も双方のセラピーの要素があるものの、具象として取り出したえぐみを『カオスで草』といったふうにそのまま受容・消費してしまうことは園子温を産んでしまいかねないので、こういう作品は>>続きを読む

生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1985年製作の映画)

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映画ってこれほどフランクにペラペラ政治的で良いんだと初めて知った。ちゃんとメチャクチャ良い。
多分その条件としては人がそこに生きておって、それがきちんと描かれているというものすごく映画的な地固がしっか
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