sakuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

永遠が通り過ぎていく(2022年製作の映画)

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いつから映画を見る時に、自分の過去の感情や記憶を追憶するようになったんだろう。わたしも口が硬いママのように、自分の過去を鍵がのかかった宝箱のような場所にしまってもう誰にも話さなくなるのかな。知ってる、>>続きを読む

あした、授業参観いくから。(2021年製作の映画)

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私はどの母親よりも先生からいつかの母を感じ、すぐに会って抱きしめたくなった。

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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音が印象的で、心地よかった。
大切なものを置いて、希望を求めて西部へ向かう。一人の詩人の言葉を思い出す。命のもとは 水なのは確か という始まりの詩。人々の切羽詰まっている表現や次々に起こる揉めごとはリ
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水魚の交わり(2021年製作の映画)

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永遠に続くと思っていた教室の揺れるカーテンや、午後にうつ伏せになって聞くトラックから流れる軽快な音楽を思い出しました。切り取られた風景はきっと、誰かがふいに美しいと感じた瞬間で、それが永遠に残る押し花>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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「ケーキ我慢するぐらい、楽しかったんでしょ」の台詞。私にもそんなことがあった気がする。大切な友達と観に行ったこの映画、彼女と一緒に笑いながら帰った雨上がりの夜の街も、不意にかけてくれたお守りみたいな大>>続きを読む

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

帰ってすぐにキャンディーを舐めた。
なんだか特別な体験をした今日のことを、覚えていられる気がして。

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

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セピア色の雲、海。
バスの後ろ、ぶら下がる星型のライト。
ときめいて悲しかった
「生きろとは言わん、死ぬな」は、坂元裕二の「生きなくたっていいじゃない、暮らせば」の言葉に似て、誰かを救う言葉だった

勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

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懐かしくてびっくり。子どもの頃に出会った父の友達の絵描きのおじさんは、この映画に影響を受けてると思った。

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

5.0

ハッとなり気付く、この世界にもずっといれるわけじゃないんだって。私も感じたことがあったから、あの頃を思い出せる大切な作品だった。夜に歌うシーンが好き。

若草物語(1994年製作の映画)

5.0

子どもの頃に、似た台詞を母にかけられたことがあるのを思い出した。昔、図書館で借りて読んだ本のように、この映画は懐かしい。

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の中で伊藤くんも相原さんも吉田くんも松尾リカも、みんなみんな生きていた。生きていて、良かった。いつかのやりきれない過去も、理解できなかった衝動も、欲望も全部大丈夫。きみがやさしいことを知っている。

お引越し(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんでだろう。この感情も、この揺らぎも、夢遊しているような感覚も知ってる。全部、経験してきたような気がする。海の中で燃えあがる炎に向かって手を振るところ、最高だった。ずっと忘れない、おめでとうございま>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人が撃たれてエンドロールも無く終わって、人が死んだのに観客は席を立ち上がって帰るしかないこの感じ。怖かった。みんな、死んだの見たでしょうって思うのに、私も席を立ち上がることしかできなかった。映画の中で>>続きを読む

マイ・シークレット・ワールド(2014年製作の映画)

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美しい言葉やその精神は電流が走ったように私を震わせた。あまりにも清く、美しい。もう体験できない彼らの時間を、こうして残してくれてありがとうと思う。忘れられない記憶や、忘れたくない出来事を、わたしも持っ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

動脈と静脈のような高速道路は、夜の光を持って絡み合い、また人々も激しさの渦と静寂の粒の前で居座っていた。わたしは監督や村上春樹のロマンは理解できなかった。美しいと思えるのは、ただ光のみで苦しかった。で>>続きを読む

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

正しいと思っていること、それに伴う行動は奇想天外なやり方にみえたけど 彼は自分のために また自分自身である隣人のために、あなたのために闘うということが、勇ましかった。哲学がある人が世界を変えていく、そ>>続きを読む

リトル・ガール(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人の目から直接撮った映画を観ているようだった。距離が近くて、見える表情が多くて。母親があなたは悪くないと言われるシーン、声が出そうになるくらい泣いてしまった。あなたは悪くない 誰も悪くない どうか自分>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

5.0

高熱の時に見る悪い夢みたいだった。すごくいい意味で。だって、ほんとうに冷や汗かいたから私は映画に吸い込まれたんだと思う

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

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好きってだけでいうとこぼれそうで大学の先生にたくさん話すと、きみはトーベヤンソンという憧れの人に出会えたんだねって言ってくれた。擦り切れるくらいのダンスを踊る あの人を愛する。

ティーンエイジ・スーパースターズ(2017年製作の映画)

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気持ちの良い音が重なり合う。それに合わせて歌を歌う。きっと彼らの大切な思い出。憧れを超えた音楽を見た。

ハム・オン・ライ(2019年製作の映画)

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瞬間、瞬間が人を作るのだと映画の作り方からわかった気がした。いつか見たアニメを思い出す。高校生の頃の自分と、今の自分が乖離するって話。いつかの自分はこの世では死んで、どこかで生きてる。あの光は、わたし>>続きを読む

魚の目(2021年製作の映画)

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映画にいくつかの正解を求めてしまうよりも、スクリーンに映る、美しさを見つめる方が幸せだと気付いた

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いつか観たことを忘れていて、そういえば昔お勧めしてもらった音楽がこの映画のサウンドトラックだったことをふいに思い出して、夜中眠れずで観た。知っているシーンでドキッとして夢で見たのかと思ったけど、いつか>>続きを読む

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

5.0

ボブが出てくるたび愛くるしすぎて、頬が上がっていたのか見終わった後も頬っぺたがずっと痛い。本当に良い映画だった。薬の怖さを改めて学んで、生きているこの世界で起きている問題について、私たちは目を背けずに>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

5.0

昔から無性に釘付けになってしまうものが給水塔で、私のロマンで、それに惹かれて選んで観た。新しい生活が上手く運ばない中で、お風呂に浸かりながら久々に、集中して観ることができた映画だったのを覚えてる。色褪>>続きを読む