プーの映画日記さんの映画レビュー・感想・評価

プーの映画日記

プーの映画日記

映画(368)
ドラマ(49)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

フライトプラン(2005年製作の映画)

3.5

ジャンボ旅客機内で娘が失踪する母親の孤独な戦いを描いたサスペンス・アクションである。監督はロベルト・シュヴェンケ、脚本はピーター・A・ダウリングとビリー・レイが担当。主演にはジョディ・フォスターが抜擢>>続きを読む

アイランド(2005年製作の映画)

4.0

マイケル・ベイ監督によるSFアクション映画である。臓器供給のために生み出されたクローン人間が、自らの運命を知り逃亡する物語を描く。以下、作品の完成度、監督、脚本、俳優陣の演技、美術衣装、編集、音楽とい>>続きを読む

いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

4.6

市川拓司のベストセラー小説を基にした作品であり、土井裕泰監督による初の映画演出が注目された。以下、作品の完成度や各要素について専門的に分析する。岡田惠和による脚本は、原作の持つ繊細な感情描写を忠実に再>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.5

クリント・イーストウッドが監督・主演を務め、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマンらが出演する2004年公開のアメリカ映画。アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞した本作は、ボク>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.5

幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、斬られ役として奮闘する姿を描いた異色の時代劇コメディ。自主制作映画ながら、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞し、話題作として一躍注目を集めた。本作は「>>続きを読む

BRAVE HEARTS 海猿(2012年製作の映画)

4.2

羽住英一郎監督による海上保安庁の特殊救難隊を描いたシリーズ第4作であり、エンターテイメント性と感動を兼ね備えた作品として高く評価されている。以下、各要素を踏まえた批評を再構築する。本作は、シリーズの集>>続きを読む

THE LAST MESSAGE 海猿(2010年製作の映画)

3.6

羽住英一郎監督が手掛けた「海猿」シリーズ第3作目であり、シリーズの中でも最大規模のスケールを誇る作品。天然ガスプラント「レガリア」の事故を舞台に、主人公仙崎大輔(伊藤英明)の成長や仲間との絆、家族愛が>>続きを読む

LIMIT OF LOVE 海猿(2005年製作の映画)

4.2

観客の感情を揺さぶり、スリルと感動を同時に提供することを目的とした作品である。フェリー座礁事故という非日常的な舞台設定は、パニック映画としての緊張感を生み出しつつ、主人公たちの人間ドラマを際立たせてい>>続きを読む

海猿 ウミザル(2004年製作の映画)

4.2

海上保安庁の潜水士を題材にしたエンターテインメント性と感動を兼ね備えた作品。羽住英一郎監督の巧みな演出と福田靖の脚本が融合し、観客を引き込む力強い物語に仕上がっている。福田靖による脚本は、主人公仙崎大>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.5

リチャード・リンクレイター監督による「ビフォア」三部作の第二作であり、前作『ビフォア・サンライズ』から9年後を描く。パリを舞台にした80分間の会話劇は、脚本、演技、映像美、音楽など多方面で高い完成度を>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

4.6

藤井道人監督が染井為人の小説を映画化したサスペンスドラマ。冤罪をテーマにした社会的メッセージ性と逃亡劇としての緊張感が融合した完成度の高い作品。以下、脚本と役者陣の演技を中心に詳細に考察する。脚本は小>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.1

社会的に埋もれた現実を掘り起こし、観客に鋭い問いを投げかける力強い作品である。監督の入江悠が手掛けた脚本と演出は、キャラクターの内面と社会的背景を緻密に描き出し、俳優陣の卓越した演技がそれを支えている>>続きを読む

笑の大学(2004年製作の映画)

4.7

三谷幸喜の舞台作品を基にしたコメディ映画であり、検閲官と喜劇作家の言葉の応酬を通じて「笑い」の本質に迫る物語。監督は星護、脚本は三谷自身が手掛けた。主演には役所広司(向坂役)と稲垣吾郎(椿役)が起用さ>>続きを読む

リクルート(2003年製作の映画)

3.8

CIAの新人採用と訓練をテーマにしたサスペンス映画であり、スパイの世界における心理戦や裏切りが描かれる。監督はロジャー・ドナルドソン、主演はコリン・ファレルとアル・パチーノ。脚本はロバート・タウン、カ>>続きを読む

コール(2002年製作の映画)

3.8

グレッグ・アイルズの小説『24時間』を基にしたサスペンス・スリラー映画です。誘拐事件を通じて、家族の絆や命の価値を描く一方で、ストーリーの無理な展開が物語全体のバランスを崩すとの批判もあります。監督の>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.0

ショーン・ベイカー監督による現代的なアンチ・シンデレラストーリー。第97回アカデミー賞で5部門を受賞し、批評家から絶賛される一方で、一部には疑問の声もある。脚本はショーン・ベイカー自身が執筆。ニューヨ>>続きを読む

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.1

ボブ・ディランの若き日々を描いた音楽伝記映画であり、ジェームズ・マンゴールド監督が手掛けた傑作。1960年代初頭のニューヨークを舞台に、無名のフォークシンガーだったディランがスターダムを駆け上がり、エ>>続きを読む

破線のマリス(2000年製作の映画)

4.0

『破線のマリス』は、野沢尚の同名小説を原作とし、井坂聡が監督を務めた2000年公開の日本映画。テレビ報道の裏側とメディアの影響力を鋭く描いたサスペンス作品である。本作は、メディアの持つ力とその危険性を>>続きを読む

ホワイトアウト(2000年製作の映画)

3.9

『ホワイトアウト』は、真保裕一の同名小説を原作とし、日本映画としては珍しい本格的なアクション・サスペンスに挑戦した作品。監督の若松節朗は、これまでテレビドラマの演出で評価を受けてきたが、本作が映画監督>>続きを読む

モンタナの風に抱かれて(1998年製作の映画)

4.1

1998年に公開されたアメリカ映画。監督・主演はロバート・レッドフォード。ニコラス・エヴァンズの同名小説を原作とし、トム・ブックが脚本を担当。馬と少女の再生の物語を軸に、人間関係の機微を丁寧に描いたヒ>>続きを読む

大いなる遺産(1998年製作の映画)

4.6

アルフォンソ・キュアロン監督による1998年版『大いなる遺産』(Great Expectations)は、チャールズ・ディケンズの古典小説をモダンにアレンジしたロマンティック・ドラマ。ディケンズの物語>>続きを読む

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

3.7

『リービング・ラスベガス』(1995)は、マイク・フィギス監督によるアルコール依存症の男と娼婦の破滅的な愛を描いた作品。ジョン・オブライエンの同名小説を原作に、実際に作家自身が自殺したことも相まって、>>続きを読む

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

4.6

2004年公開の『世界の中心で、愛をさけぶ』は、片山恭一の小説を原作に、行定勲が監督を務めたラブストーリー。高校時代の初恋と死別という普遍的なテーマを扱いながら、過去と現在を交錯させる構成、繊細な演出>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.8

恋愛映画の中でも特に感傷的なトーンが強調された作品のひとつ。観客の涙を誘うことを最優先にした構成が特徴的であり、ドラマティックな演出が随所にちりばめられている。しかし、その一方で、物語の構造自体は陳腐>>続きを読む

コラテラル(2004年製作の映画)

4.0

マイケル・マン監督による2004年のクライム・スリラー。ロサンゼルスの夜を舞台に、タクシードライバーと殺し屋の一夜の攻防を描く。都会の孤独、運命の皮肉、個人の選択というテーマを軸に、演出・脚本・映像・>>続きを読む

テイキング・ライブス(2004年製作の映画)

3.9

D・J・カルーソー監督による2004年のサイコスリラー『テイキング・ライブス』は、カナダを舞台にした連続殺人事件を描く。主演のアンジェリーナ・ジョリーをはじめ、イーサン・ホーク、キーファー・サザーラン>>続きを読む

クラッシュ(2004年製作の映画)

4.5

ポール・ハギス監督が手がけた2004年の作品で、アカデミー賞で作品賞を受賞したことで広く知られている。この映画は、ロサンゼルスを舞台に人種間の対立や偏見を描いた群像劇であり、そのテーマは今日においても>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.8

デヴィッド・R・エリス監督によるアクションスリラーで、偶然繋がった携帯電話を通じて誘拐事件に巻き込まれる青年の奮闘を描いた作品。『セルラー』は、95分という短い上映時間ながら、緊張感とスピード感に満ち>>続きを読む

トロイ(2004年製作の映画)

4.2

2004年に公開されたウォルフガング・ペーターゼン監督による歴史ドラマで、ホメロスの叙事詩『イリアス』を基にしている。この作品は、壮大な戦争と人間の葛藤を描いており、視覚的にも非常に魅力的。
『トロイ
>>続きを読む

ニューオーリンズ・トライアル(2003年製作の映画)

4.0

ジョン・グリシャムの法廷スリラー小説を原作とした2003年公開の『ニューオリンズ・トライアル』は、陪審操作というセンセーショナルなテーマを描いた法廷ドラマ。ゲイリー・フレダー監督の手腕による堅実な演出>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

3.6

エンターテインメントとして楽しめる作品。監督のゴア・ヴァービンスキーは娯楽映画としてのテンポとビジュアルに注力していますが、全体的に物語が表層的で、キャラクターの心理的深みが不足している。ジャック・ス>>続きを読む

21グラム(2003年製作の映画)

4.4

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督による『21グラム』は、愛、罪、贖罪をテーマにした深遠な人間ドラマ。その完成度は非常に高く、物語の骨組みと感情のダイナミズムを緻密に計算した構成が際立つ。複雑>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.5

2003年に公開されたロマンチックコメディの傑作。リチャード・カーティスが監督・脚本を手がけ、クリスマスという特別な季節を背景に、愛の様々な形を描いた群像劇。その感情豊かで多層的なストーリーテリング、>>続きを読む

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

4.0

死刑制度という非常にシリアスなテーマを取り上げながらも、緻密なストーリーテリングと演技で観客を引き込む社会派サスペンス。本作の最大の特徴は、死刑制度への強烈な問題提起をエンターテインメントとして描き出>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.8

2003年公開の心理サスペンススリラーで、ジェームズ・マンゴールドが監督を務めている。この作品は、テンポの良い編集や多層的な脚本で評価され、ジャンルの枠を超えた独創的な魅力を持つ一作。本作は、スリラー>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.5

クリント・イーストウッド監督が手がけた『ミスティック・リバー』(2003年)は、友情、罪、贖罪、そして家族の絆を描いた重厚な人間ドラマであり、犯罪映画としても際立った完成度を誇る。デニス・ルヘインの同>>続きを読む