miyoyoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

5.0

なに!このすごいエネルギー!
熱量半端ない!

冒頭、19歳のスティービー・ワンダーのドラムで、もぅ一気にテンション上がる
グラディス・ナイト&ザ・ピップス、バックコーラスのキレッキレダンス
アレサの
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

時間軸が行ったり来たりするの苦手で、あの場面はこの場面に繋がるのか、、とか考えてたらカイザー・ソゼが誰なのか?
を考える余裕が全くなかった。
いや〜これは最初からおさらいしたい。
もう一回観なきゃ

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.7

ひと夏の恋はえてしてこういうものなんだろう。惹かれ合うのも温度差が広がるのも速く、ほろ苦い思い出になるのはあっという間だ。
それでも一途なアレクシの純粋な目やダヴィドとの約束を果たそうとする抑えきれな
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.2

正義を振りかざしていられるのは自分に直接関わりのない他者のことだから。自分が当事者になった時、いとも簡単に正義は崩れる。
良心の呵責に耐えられず家族を巻き込みどん底に落ちていくか、
墓場まで持っていく
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.5

アカデミックな油絵は芸術で、イラストやアニメは芸術じゃない、との固定観念は真に観る目を邪魔する。
トーベの油絵は正直言っていまいち、それに対してムーミンは多くの人を魅了する感性にあふれていた。
人たら
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.2

タバコの火をあげるだけで縮まる距離感。
今では考えられないドライバーと客の絡み、今生きてる現代がとても味気なく感じてしまう。
でも実際ベニーニみたいなドライバーのタクシー乗ったらうざいやろうな。

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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.5

成り行きで連むことになった3人がラストで1人になっていくのが「ストレンジャー・ザン・パラダイス」な感じ。
分かれ道でジャケット交換して正解!
チェックオンチェックオンチェックはいくらなんでも、、

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.5

初期のジャームッシュがむっちゃ好きだ。
噛み合わないときの間が絶妙で、こんなに可笑しい。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

奔放でギラギラした巌(緒形拳)とカトリック教徒で禁欲的な父(三國連太郎)との対比

巌の母(ミヤコ蝶々)とハルの母(清川虹子)それぞれのダメっぷり

気の強い妻(倍賞美津子)と弱さを武器にするハル(小
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アウシュヴィッツ・レポート(2020年製作の映画)

3.4

壮絶な暴力、殺戮シーンは他のホロコースト映画に比べると少ないかもしれない。
しかしその残虐性をこれでもかと見せることより、この実態を世界はどう捉えていたか、ということを伝えたかったのではないか。
世界
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.5

尾野真千子の圧倒的演技!
純平とケイちゃんの演技にも心をわしづかみにされた。

暴走事故を起こしても逮捕されない上級国民、非正規雇用者へのパワハラ、教師の事なかれ主義、風俗の客の態度、社会的弱者に対す
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

①ウィリアム・デフォーとロバート・パティンソン、2人の鬼気迫る怪演
②荒れ狂う海と暴風音、不穏な音楽
③圧迫感を覚える狭い画角

この3つが相乗効果をもたらし観客まで息苦しくなる。もちろんそれが監督の
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緑の光線(1986年製作の映画)

3.2

面倒くさい会話劇、楽しめなかったな。
というか、、20代の頃の私、こんな感じやったかも。と思うとますますこの不甲斐なさに自分が重なってイライラしてしまう。
エリック・ロメールちょっと苦手やわ。
「満月
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.8

圧巻の歌声!!
なんだけど、こないだ観て痺れまくった「アメリカン・ユートピア」ほど興奮しないのは、宗教色が濃いことかな。
ゴスペルはどうしても同じような曲調になるし、信仰心の深い人々がトランス状態にな
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デカローグ デジタル・リマスター版(1989年製作の映画)

4.0

1〜10話、コンプリート!
マイベストは10話
強欲は人間を不自由にする。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

この興奮、私の知ってる限りの言葉を尽くしても表せないほど痺れた‼︎
全てのパフォーマーのカッコいいこと!
デヴィッド・バーンのシニカルなトークもたまらなく好きだ。
Coming to my house
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AGANAI 地下鉄サリン事件と私(2020年製作の映画)

2.8

サリン事件の被害者、さかはら監督よりも荒木氏の人生の方が気になる。

20年以上たったのに、顔にシワが刻まれたくらいで「A」の頃と何も変わってないじゃないか。 
20年修行してたんじゃないの?何を目指
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.2

銃乱射の現場を追体験。
72分もこんな恐怖が続くなんて、、、もぅ耐えられない!

ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

亡き父を思い出して、涙止まらんかった。
こんなにも不安だったんだ。
こんなにも孤独だったんだ。

アンが自分に重なる。
なるべく明るく振る舞おうと笑顔を貼り付けるが、その下に困惑の表情が透けて見える。
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めまい(1958年製作の映画)

3.0

あまり楽しめなかった。
友人の奥さんを尾行するところはまだしも、後半女性を着せ替え人形にするあたり男にも女にも嫌悪感しかなかった。

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.2

小6のとき道で遭遇した露出狂、中1のときバスで触ってきた痴漢、何十年前のことなのにその時の恐怖は今も消えない。全世界のほぼ全ての女性はなんらかの性的嫌がらせに遭ってるんじゃないかな。
実際に市中でやる
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

3.0

女2人の取っ組み合いのけんか、生々しいsex、大量飲酒でバカ騒ぎ、拷問、、、
最初から最後まで気の滅入るシーンばかり。
これ、撮影期間40ヶ月って、、しかもこのDAUプロジェクト15本もあるんだ!50
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異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

3.5

前半少し間延びしてしまったが、前半の行動があとあと裁判でひびいてくる。
母親の死に涙を流さない冷たい人間とか、神の存在を信じるのはあたりまえとか、
全ての人間が敬虔なカソリック信者であるかのような、親
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.2

同じ外観の家が無機質に建ち並ぶヨンダー、ずいぶん前に高層マンションに囲まれた人工島にモノレールから降りたった時の違和感を思い出した。
極限まで画一化した街で人間の精神はどうなっていくのかの実験のようだ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

ファーンやリアルノマドの人達を孤独な人だとは全く思わなかった。
自由と孤独はワンセット、安定と束縛はワンセット、何を幸せと思うか、豊かさとは何か、は人それぞれ。
むしろ経済至上主義なんて今や崩壊してる
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.2

アカデミーにいっぱいノミネートされてるけど、私、家族愛もの、あんまり好きじゃないんだった、、
もう少しテンポと毒気が欲しかったな。

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.2

登場人物、情報量、セリフについていくのに必死!裁判始まってようやく7人がわかった。
裁判がどっちに転ぶかは、判事が右寄りか左寄りか、差別主義者か(本人は違うと言うけど)にかなり影響されると感じた。
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太陽の蓋(2016年製作の映画)

3.2

原発事故から10年、改めてあの日起こった事の重大さ、恐ろしさに身震いする。

核燃料サイクルの破綻、汚染水の処理、廃炉、問題は未だ山積みなのに原子力発電ゼロに向けて舵を切れない日本。

あんな大事故起
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

人間の弱さ、脆さ、暖かさ、可笑しさ、、
西川美和監督、人間を描くのが上手い!

怒りの沸点が低く、涙腺が弱く、暴力的だけどなぜか憎めない三上。圧巻の演技、役所広司。
三上が再び反社に巻き込まれないよう
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ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

4.0

なんと生々しい映画だ。
実際2015年に日本人ジャーナリスト後藤健二さんがISに人質にとられ、あのオレンジ色の服で跪く姿がよみがえる。

デンマークと同じく日本もテロリストとは交渉しない、という立場を
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街の灯(1931年製作の映画)

4.0

セリフがなくてもこんなに笑える😂
全世界共通の笑い、ボクシングシーン

火の馬(1964年製作の映画)

3.8

音楽、衣装、唯一無二のパラジャーノフワールド全開!
しかし、パラジャーノフも3本目となると、ちょっと食傷気味。
全ての場面が濃厚で、登場人物の顔もみんな濃厚で、こってりラーメン3日連続で食べたみたいに
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スラム砦の伝説(1984年製作の映画)

3.6

ロシア語吹き替えがセリフにかぶってなかなか集中できなかった。
パラジャーノフのこの作品は色彩よりも構図が印象的。
好きなシーンは真上から撮った羊の群れ。
囲い込まれて白いモコモコが移動していく中に黒い
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.8

ヤクやったあとの目、人殺したあとの目
ダニエルの目が強烈 ‼︎
自分の過去がバレないかビクビクする反面、司祭として妙に説得力のある説教をする。
はじめから終わりまでダニエルの一挙一動から目が離せない。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.8

この映画のポイントは「見つめ合う」と「振り返る」、そして音楽。

「見つめ合う」は却下された1枚目の肖像画と2枚目は何を見ていたか、ということ。
「振り返る」はオルフェウスの物語をベースにその愛を永遠
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