Lillyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Lilly

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コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.8

原作はドイツのベストセラー、法曹界にいる現役弁護士が書いたものらしい。

法律の在り方を、真に問われる作品。
いい映画だった。観て良かった。

法律を作る時、

その国の全ての人間が 一同に会し話し合
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老人と海(1958年製作の映画)

3.4

It’s a pretty simple story, but there were something brilliant words
I wrote them down before I for
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

原作を中学生の時に読んで以来、この物語の大ファン。続編も含めて、何回読み直しただろうか。

エリザベステイラーがエイミー役を演じた過去作も、素晴らしかったが、
今作品は、プロットの構成の仕方に捻りがあ
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白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.6

若き日のクリントイーストウッド。
精悍なイケメンだったのね。

近年、大成した後の作品ばかり観てたから、意外性にビックリした。
この映画では、当時の離脱兵そのものの、俗っぽさにとことんまで徹していた。
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.2

チャップリンの人生感が、作品全体に滲み出ているように感じた。
絶望感に打ちひしがれるテリーを、励ます言葉にも。
人生の終盤期だからこそ見えてくる、生への執着や、叶わなかった数々の事への悔しさ、自堕落な
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ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

3.4

ペイトンも状況的に可哀想なのだけど、端から冷静に見ると、怒りの鉾先が微妙にずれている。
でも、得てして、人の感情って理屈ではなく、そうゆうもの。
アイツのせいで、自分は不幸になったと、なぜアイツばかり
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阿弥陀堂だより(2002年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

10年くらい前に、原作を読んだ記憶がある。
南木佳士は、医師であり作家。
ご自身の体験が投影された物語。

医師と作家の夫婦は、南木氏の分身なのだろう。

おうめさんの言葉の一つ一つが、素直で重みが
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

BGMがなくて、生活音だったり、自然の中の風や燃える火の音、海岸に打ち寄せる波の音、クーデターの喧騒音や不意打ちの地震の地響きだったり、印象的だった。

映像も、何気なく観てる時はわからないのだけど、
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

難解なシネマだった。でも観て良かったな。

観る人によって、受け取り方に幅が出そう。
私は、聖書に出てくるラザロの節を読んだ事がないので、宗教的なバックグランドも知らないままで鑑賞した。

搾取するも
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.6

ロバート デ ニーロがサイコパスの復讐鬼に変貌し、弁護士一家を追い詰めていく。

あの濃く険しい顔つきが奏功し、迫ってくると、眼力だけで気絶しそうに怖かった。
脂ギッシュな髪型、マフィアの下っ端みた
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.7

最後まで観て、ずっと騙され続けていた事にハッと気付くという、映画構成そのものが、イリュージョンみたいな。

拘置所の尋問シーンが面白いの!
あの、テンポ良い駆け引き。
メンタリストやマジシャンを尋問
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恋におちて(1984年製作の映画)

3.0

メリル ストリープ 若い!
肌が綺麗。シワもなく美しい!
不倫話だけど、爽やか仕立てでまとめられていた。

ロバート デ ニーロ は私の中では、何故かゴッドファーザーの役のイメージが強烈過ぎて、
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マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

3.5

マチルダ役の女優の丸みのある身体が、しなやかで美しく見とれてしまった。
ウエストはキュッとくびれているのに、メリハリあるボディ。潤んだ瞳で見つめられると、ニキや他の男性を虜にしてしまうだろうな。
見事
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.3

いやぁ、観て良かった!
長尺なのに、それすら感じさせないのよ。

インドとパキスタンの宗教的、軍事的対立を乗り越える「愛」の絵描きかたが、
観る者の心に真っ直ぐに届くのだわ。

他レビューにも多々上げ
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おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)

3.8

オードリーが、美術館でしゃがみこみ後向き行進で拭き掃除する姿の可愛いこと!

ジバンシーのスーツスタイルもカッコイイけど、こんなさり気ない服装であっても光って見える♪

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.7

実話だから、余計に見るのが辛かった。
奴隷制度の酷さが、これでもかと言うくらいに出てきて、苦しくなって、録画してたから途中で、休憩入れたくらいよ。
主人公が首吊られてても、解除できなくて見知らぬフリし
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.8

「ライ麦畑でつかまえて」は学生の頃 野崎孝訳で読み、村上春樹訳で15年位前に再読。

本の中で、印象に残ってる言葉の一つは

「未熟なるもののしるしとは、大義のために高貴なる死を求めること
成熟したも
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.3

なぜ、アブラハムが旅に出たのか?
徐々に明らかになっていく展開が、良かった。
ホロコーストに纏わるシネマは、過去にもいろいろ鑑賞し、それぞれにズシリと鉛のように重いものを私の胸に残した。そして、またこ
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.2

コメディとホラーのミックスだったんだ。
予備知識全くなくて、見始めたたから、いい意味で意表をつかれたわ。

メリル ストリープ、当時43歳。
もう少し年齢上にに見えたな。
美人女優がシニカルな場面も
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ジャッカルの日(1973年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1960年代仏大統領暗殺の命を受け、計画実行するジャッカル。細マッチョで冷静沈着で、一見完璧なように見えるがベテラン警部ルベルの追跡により、じわじわと追い詰められていく。展開読めなくて惹きつけられる。>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

クリント イーストウッド監督作。過剰な脚色をしないで、史実に丁寧に作ってあるように感じた。
サリー機長が世間では英雄と讃えられる裏側で、実際には、ハドソン川に着水したことが、正当な判断であったかを審査
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

クイーンのボヘミアンラプソディーは小学生の時に初めて聴いて、衝撃を受けた。
その時は、この曲にこんな個人的感情が織り込まれた、深い内容とは知らずにいたわ。

レミはフレディの特徴をよく掴んで、熱演して
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.3

意外にも、夫が観たいと言い出して、足を運んだ映画だったが、なんて温かく優しく面白いの!
お正月に相応しい作品ではないか!

インドでは男尊女卑が根強く残ってるのね。生理に対する認識が、恥として捉えら
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運命は踊る(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

最後まで、どんな終着点になるのか読めずに、予想を覆すような展開だった。
ヨナタンが戦死したのは誤報だったにもかかわらず、そうなるとは!

人生は選択の繰り返しで出来ている。
その時は最善の選択をしたつ
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.9

立場が変わると、何が罪で何が正義なのか?
ある人によると、信念に基づいた正義であっても、別角度から見たら犯罪。
真っ白も真っ黒もない、複雑な要素の絡み合い。
人には感情があるから。
どうしても許せない
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

評判高くて気になっていた。観に行って納得!
上手いこと作ってるわ!と。
アドリブに込められた本音と皮肉。
予想外のハプニングが起こるが、それも必然のように繋がるストーリーが笑える。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観た後、爽やかで優しい気持ちになれる。オギーの心理描写だけでなく、色々な人物の背景描写があり幅を持たせた構成が、良かったかも。
意外にも、姉のヴィアとおばあちゃまのシーンで、思わず泣いてしまった。
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銀魂(2017年製作の映画)

3.2

あまり予備知識なく観た。笑えるが、腹の底から笑える感じでなかったのが、残念。原作よく御存知のファンの方にはたまらない内容だと思います。中村勘九郎氏の捨て身の演技。剛君との絡みのラストがちと長かったよう>>続きを読む

ハートビート(2016年製作の映画)

3.9

マリインスキーバレエのキーナンが出ていると知り、観に行く。ダンサーがみんなかっこいい!メトロのhip-hop対決の場面、コンクールのダンス、見応えたっぷりだった。クラシックバレエの美しさに見惚れ、バイ>>続きを読む

ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

3.7

色彩が綺麗で本物の海を見てるような気がした。爽やか!
ドリーは忘れん坊だけど、それに勝る前向きな生き方が素晴らしいわ。欠点に勝る長所で、どんな荒波も超えて行く。
私も欠点だらけだけど、力貰えた。魚の世
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

真の教育とは何かを、改めて考えさせられた。フランスの貧民街の公立高、学力レベルも低い学級崩壊寸前のクラスを、歴史に向き合わせ自分の頭で考え、自分なりの意見を持つ大切さに気づかせる。今の日本の学生にも、>>続きを読む

野火(1959年製作の映画)

3.8

敗退兵の無惨な姿が淡々と描き出されていて、やり切れない気持ちになった。

ラスト・タンゴ(2015年製作の映画)

4.0

雨の中踊るシーンが印象的。二人のタンゴは官能的で愛も憎しみも篭った彼らの人生そのものって感じがする。80歳のマリアの回顧録だけでなく、フアンの心情吐露や現役ダンサーの話しを挟み込む多重構造になってて飽>>続きを読む