QRPさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

考えれば考えるほど意味がわからなくなるが、ぼんやり見るとなんか面白いいつものノーラン節。話のディテールはそこそこにして、IMAX 65mmの映像を噛み締める。スクリーンいっぱいに広がる映像に恍惚。
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.0

後半のほっとけよの言葉でエミリーが笑顔になる場面にグッとくる。表情の変化が良い。うまい。
家族みんなよく泣くことだ。兄貴も親父も涙を見せてすがるエミリーの母性。
色使いで見せる映画だったとおもうけど、
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.0

浜辺美波さんめっちゃ顔整ってて美人だけど、というかだからなのか話し方から所作までいちいちババくささがある。もう大人になり過ぎてて制服が似合わないな。北村匠海とのキミスイコンビと他の二人の存在感が違いす>>続きを読む

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

4.0

きっつー。アイタタタ。面と向かって気持ち悪いって言われるところなんかは泣いちゃいそうになる。大学生のしょうもない自意識を女の子に真っ向から否定されるこの辛い感じ、昔スピリッツでやってた村上かつらのマン>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.0

先日、岩舟駅に聖地巡礼に行ったので。
めちゃくちゃ細かく描き込んだ背景美術に感傷的なモノローグを重ねまくる特異なテイストは好きではあったけど、ストーリー面ではどうかと思うところもあり、賛否両論だったこ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.0

ブルース・スプリングスティーン本人には大した思い入れもないんだけど、楽曲を聴いたら、強く影響を受けたであろう80年代邦楽が頭に浮かんできた。明日なき暴走が掛かる場面はアガる。ただ本編の方はもうちょっと>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

3.5

松井刑事のハードボイルドパートがそのまま映画全体のトーンに繋がる。帆場の住居を巡ることで失われゆく東京の風景への郷愁をはっきりと言葉にしないまでも観客に視覚的に見せつけてくる。オープニングでうっすらと>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

3.5

考えれば考えるほど、つまりどゆこと?ってなるから、あまり考えずよくわからんけどオモロい!って受け取るのが自分のこの映画の見方。第二階層でJGL演じるアーサーが無重力の廊下でやり合う場面がハイライト。1>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.5

予備知識入れずに見たのだけど、コレを甲子園のアルプススタンドと言い張るのつらい!せめて地方大会決勝ならまだ良かったのに。いかにもな高校生の演劇感が懐かしい気持ちにさせられる。高校時代に文化ホールなんか>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.0

この映画でみんながみんな気になるところではあると思うけど、すごい変なカメラワーク。建物の俯瞰からぐーっと下がって塀を越えて外に出てみたいなのってクレーンでやってるんだろうか。低予算っぽいのにそんなこと>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

劇場では初鑑賞。コロナの功名。繰り返しテレビ放送されるジブリで、昔はこの作品からそれまでの作品と比べて一段面白さが下がるように感じていた。それは『ラピュタ』『トトロ』『魔女宅』なんかのストレートな話に>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.0

12年前の公開時に通常スクリーンで見たときは並びで見られる席が前しかないと言われてほぼ字幕しか視野に収まらなかった思い出。IMAXカメラで撮影されてどうこう言ってた気がするが当時はIMAXデジタルが国>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

このアートワークに心惹かれたので。
あの年頃の途方もなく長く感じた日常の感覚が思い起こされる。本当にそれっぽい女子中学生の等身大の日常のそばにカメラが居合わせた感がある。漢文塾の先生に尋ねられた「知っ
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.5

アイドルの動画を見てるクラスメイトのセリフ、「一生懸命見てんだよ!」がこの映画のキモだと思う。何かに打ち込む人とそれを見つめる人との関係性について。真剣に物事に打ち込む姿はそれだけで人を惹きつける力が>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.0

完璧だった前作の後で一体どうするんだろうと思っていたら、コンパクトにまとめたジャンル映画に振り切った作りにしたのは意外だった。前半の展開に無理やり感あり過ぎるけど、後半からは怒涛のランボー殺戮ショーが>>続きを読む

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

2.5

『逆シャア』からの流れで『ユニコーン』も全話見てたこともあり、再上映のこの機に見てみることに。
ガンダムはせいぜい最初のやつとゼータくらいなので、サイコなんたらだとか超能力展開になってくるとウチもうわ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

劇場でやってるので十数年ぶりに見返す。
この作品以降ヒロインがどんどん若年化していくけど、ナウシカくらいの大人な女性の年齢感が改めて見てみるといい。王蟲の群れが押し寄せる場面が今見ると津波を連想させる
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

2.5

表立ってロリコン映画が作られていた最後の時代の作品という印象。マチルダはクッソ可愛いからみんなメロメロになるのは当然だけど、にしてもジャン・レノのおどおどした態度が気持ち悪すぎる。ピュアなおっさん感出>>続きを読む

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

3.5

政治劇としての駆け引きは全く無くて、何回見ても連邦がネオジオンにアクシズを譲渡したのか理解できないなんだけど、そういう表面的なストーリーを楽しむだけの映画を見たくてガンダム見てるんじゃないってことを改>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.5

親から教わること、受けた言葉、姿行動は後々になってきっちりと子へと受け継がれていく。最悪の形でツケを払わされるラストがキツい。どうやったらこんな差別思想を抱くのか理解に苦しむが、貧困がひとつの原因なん>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

あえてこの言い方をするけどフィルムメイカーって良いなって思える一作。
ふとしたときに思い返す自分が子供の頃の家族や友達にまつわるエピソードってあると思う。ちょっとしたものだったとしても昔話を覚えている
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

3.5

スパイク・リーのアメリカ黒人史の授業。アメリカ史におけるあまり一般的でない黒人をテレビ番組のような方法で紹介していく構成はふむふむとなる。ベトナム戦争時に隠した金塊を求めてベトナムのジャングルへと舞い>>続きを読む

15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.5

ミュージシャンとリスナーとの関係性について。リスナーにとって妄想を膨らませてあれこれ思索にふけるのが醍醐味なのに、本人に否定されてしまうとまったくもって立つ瀬がない。それでも俺にとっては大事な作品なん>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.0

巣篭もり用に新調したスピーカーの柿落としに、タナカさんの人生ベスト作ということでブルーレイ・ディスクを購入したので。
海辺の坂道に連なる街並みがとても良い。記憶ではおにぃが人ん家を駆け抜けて最後に逮捕
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

ひたむきで飾らず自分を貫くジョーが眩しくて直視できない。日陰者の自分みたいなもんにとっては罪な存在だよ全く。予告で大々的に使われているローリーを振る場面の二人の迫真の演技が素晴らしくって居た堪れない。>>続きを読む

ピラニア 3D(2010年製作の映画)

3.5

いまさらようやく。そういう機会があったので。
おバカなノリだけど、一級品のパニックスリラー映画で、本格目のハードゴアもありで、とにかく楽しいの以外に言葉はいらない!ピラニアに噛まれた姿が硫酸をかけられ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.5

約2か月ぶりの映画鑑賞。これだけ期間が開いたのは十数年ぶりだと思う。新作はこれしかやってないもんだからとりあえずここから。
ジャームッシュの代名詞のこのオフビート感はあんまり好きじゃないんだけど、そん
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キングダム(2019年製作の映画)

3.5

GWに暇すぎて最新57巻まで読破したので。
同じような大作マンガ実写化の『るろ剣』と比べるといかに良くできているかがわかる。オールスターキャストでは俺も私もってなりがちな邦画において、かなり全体のコン
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.0

話だけ取ってみればわりと王道なスポ根だけど、全体の印象としてはクールで乾いた雰囲気。自分にとってはこの映画イコールスーパーカーで、思い返すたびに「YUMEGIWA LAST BOY」のイントロが頭の中>>続きを読む

凶気の桜(2002年製作の映画)

3.5

組織に対する個人の圧倒的な無力さとイデオロギーよりも狡猾な奴が勝ち抜く現実が悔しくて堪らない。信念を曲げない奴は例え無残に負けていったとしてもその姿は美しい。昔はそういうアティチュードこそが右翼って印>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

4.5

スーパーグレートチキンレースのロケ地が母校の最寄り駅構内なので懐かしい気持ちになった。
この映画は自分にとってわりと特別な映画で、自分史の中でも中高生の頃ってひとつの時代区分だと思うんだけど、あの頃を
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.0

誰もチャンべーの話を聞いていないのが悲しい。わかりやすい図式的なエリート批判だけど、向こう側に回れるものなら回ってみたいという気持ちも少なからずはあるかもしられない。名刺バトルと『悪魔のいけにえ』オマ>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.5

今語るとかなり微妙な気持ちになってしまう『踊る大捜査線』を子供の頃に好きだったので、その拝借元として名高い本作レンタルで見たけっけな。
今回、話は知ってるのでワクワクはなかったけど、退廃的な映像美はや
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.5

ボロボロの黒い車がかっけえ。スーパーで他人が棚から落とした商品を自分で元に戻さないことや自分の敷地に犬の糞をさせたり、黙って流してしまえばそんなに気疲れしないんだけど、できない人種もいるんだよ。めっち>>続きを読む

フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.5

学校をサボったときの高揚感が振り切って描かれていて快感。1学期に9日休んだだけで留年かもってアメリカの高校は厳しいんだな。自分だったら余裕で留年だわ。
こんなぶっ飛んでるやつってお近づきにはなりたくな
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.0

オギーと友達になるジャックがいい子過ぎて泣けてくる。ジャックにしろ、ヴィアの友達のミランダにしろ、あるいっときを境に関係が切れてしまうことって良くあると思うんだけど、そっから関係修復には中々持っていけ>>続きを読む