紛れもなくベルイマンの映画なのだけど、メタフィクション、スラップスティック映画の鑑賞、夢の中など映像面で工夫しようというのも感じられる。
『戦艦ポチョムキン』Blu-ray特典。冒頭の自然を映した激しいモンタージュが落ち着き、演奏が始まるまで9分。演奏が始まると感傷・情熱・幸福でも表すような音楽に合わせたモンタージュとなる。なぜか後半の>>続きを読む
エキプドシネマ的なことなのでしょうが、まず思わされるのは自分の見識の浅さ。もっと色々な国の映画に触れなければと思いました。照明と主にロングでのフレーミングが好きです。
キルギス文化はわからないがケン>>続きを読む
細かくどこがプレミンジャー演出かは知りませんがこれでも充分ルビッチは瀟洒だと思わされる。大佐が絵画の構図を疑問に思いつつピアノを弾くところから、伯爵を起こさず窓から覗きつつ外の雪で目を覚まそうとすると>>続きを読む
鏡で奥行きを持たせたというセットの牢獄の時点で大体観たいものと想像できる。音楽とその使われかたも良いと思いました。Knick knack paddy whack, Kelly's back, Kell>>続きを読む
今更の初鑑賞。クレマンは『鉄路の闘い』や『居酒屋』のほうが好きかも。しかし作家性がぼくには掴みにくい人ですね。娯楽性が高いのと、良いショットと景勝があるのは確かです。
銀色を基調として加工された色彩をバックに迫力のある演技が展開される。この演技と前半の幾らかの台詞が旧約聖書を思わせるところが強い。故に形而上学的というより旧約聖書感が漂う。
前半の構図はしっかり決め>>続きを読む
冒頭の間の取り方と室内のショットの時点で引き込まれる。部屋の対比に男女の対比。ラストにまた木が映るまで楽しく鑑賞。
いわば詩の説明文的な作品。詩人に寄り添い高解像度で撮ることは彼の心象を見るのに必要とも言えるのでやりたいことはわかる。なぜなら論理性の希薄な韻文は如何様にも取れるので作者の筆致でコンテクストを固める必>>続きを読む
程よい距離感と美しさで描かれていると思いました。ところで敢えて日本人には映りにくいであろう宗教的事情に少し触れてみたい。国民の78.0%がノルウェー国教会(プロテスタント)だそうです。つまりキリスト教>>続きを読む
ギトリは同年の『新しい遺言』しか鑑賞したことがなかったのですが、共通するところからある程度作風が見えて来た気がします。
チェスの映画ということは邦画で言えば『王将』というところか。娯楽性の高い作品です。IMDbによるとチェス好きなナボコフもカメオで出演しているらしい。そのナボコフの『ディフェンス』と主人公同士が似ている>>続きを読む