走る屍さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

キャロル(2015年製作の映画)

3.5

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音楽、撮影、ファッション、雰囲気等どれをとっても格調が高くて、ケイトブランシェットとルーニーマーラの絡みは上質な薫りが漂ってきそうなほどに美しい。
しかし、内容自体は普通すぎて面白みがないし、夫と恋人
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藍宇(ランユー) 情熱の嵐(2001年製作の映画)

3.4

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謎な編集と薄暗い画面と凡庸でチープな内容、更に邦題では俗っぽいサブタイトルとキャッチコピー付き…映画としての質は高いとは思えないけど、当時の中国でこういう題材を取り扱おうとした製作陣と主演二人の役への>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.8

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母親との歪んだ愛憎関係に共感の嵐。自分にはこんな可愛くて素晴らしい友人達がいなかったから、いい子仮面が剥がれたのは13歳じゃなくて20歳くらいだったんだな、と感慨深くなった。

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.4

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普通な人がブチ切れる自己投影系ムービーかなと思ったら、役者と設定を変えただけのジョンウィックだった。自宅での戦闘とか敵の財産を燃やすところとかそのまんま。今回も警察が部外者だったな…ストレス発散が売り>>続きを読む

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.2

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好きな世界観なのでずっと気になってたけど、全然子ども向け映画の範疇内でした。前半は不気味なダークファンタジー感に残留してた童心をくすぐられるも、後半になると流石に飽きてくる。敵がアホすぎるし、何なんこ>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.3

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女性の地位が低い中世の話でありながら、フェミニズムが盛んな現代にも通じる問題ばかり。男女の認識の齟齬による悲劇の普遍(不変)性。
中世フランスが舞台なのに、バリバリの英米俳優の集いという違和感(アレッ
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Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

4.2

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カミングアウトというテーマをライトだけど真摯に扱っている、今時らしい等身大な青春劇。爽やかなハッピーエンドと可愛いニックロビンソン◎

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.6

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IMAXで鑑賞。見応えがあって、3時間も特に冗長とは感じなかったけど、もっと削れたはず。バットマンの顔のクローズアップと緩慢な動作が多すぎる。観る前に「ダーク度が増した」「このバットマンは荒っぽくて感>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

2.0

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ケイトブランシェットを拝むため、エンドゲームぶりのMCU作品。
2017年の映画なのかと疑いたくなるような、前時代的なゴリゴリのCG。始終、本当に天下のMCU?パロディじゃなくて?となり、小学生レベル
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.0

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良作であるのは間違いないけど、感動よりも覚えたのは、観客の笑点と哭点を掌握してる監督のあざとさ。
シンドラーのリストに通ずるものがあるけど、こちらは平凡な人々同士の助け合いと闘いであって、中国ならでは
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陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

3.0

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淡い色合いと陽向が時雨を追いかけるシーンは◎ ギャグのつもりだろうけど、小学生男子が女子のスカートの中に入るのはちょっと笑えませんね。

寫眞館(2013年製作の映画)

4.6

写真館を通して、ある女性の一生を垣間見る。ノスタルジックな作画と上品なピアノ曲が心地よい。寓意を探る必要はなく、ただ漂う時代感を楽しむべきだと思う。展開は読めてもラストで温かい気持ちになる。00年代以>>続きを読む