走る屍さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.1

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虚飾に満ちたハリウッドで夢破れた主人公の走馬灯と言えばありがちな話に思えるけど、何せ叙述が取っ散らかって、緒のない悪夢感がある。パズルの回収方も独特で、何だか精神分裂病の人の脳内を覗いてるみたい。
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暗戦 デッドエンド(1999年製作の映画)

4.0

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対立した立場の男のブロマンスにしろ、バス内の淡いロマンスにしろ、掴みと程度が丁度いい。

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

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狂気を抑えこんだような冷静な叙述や、洗濯機や波や風等の音効による、じわじわと圧迫感のある恐怖だった。深層心理或いは邪教の象徴のような廃屋だったり、蓄積された鬱憤の不穏さだったり、精神的にくるものある。>>続きを読む

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

2.7

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峰不二子の魅力の一つだろうけど、少しでも下風に立つと性的アピールするのはちょっと…愛という名の媚薬、じゃなくて、性という名の媚薬だろ。

君の心に刻んだ名前(2020年製作の映画)

3.2

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いろんな感情を叫びで表しているから、力み加減に気圧される。その割に、中年になってからの再会は飄々と軽いし長いし、蛇足だと思う。説明しなくても普通に分かるのを全部言葉にしちゃうから興醒めした。女の子のポ>>続きを読む

ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.7

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超絶迷惑なイニシエーションにしか見えない。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.4

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絵画と神話と視線。燃ゆる心、28ページ目の秘密、追憶の音楽。たった数日による永遠の情熱。振り返ったマリアンヌと振り返らなかったエロイーズ。とても詩的な映画でした。

ただ、肝心の肖像画に描き手の感情の
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