スズナリさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スズナリ

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ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.0

携帯電話にメール機能を世界で初めて取り付けた端末「ブラックベリー」の栄枯盛衰。残念ながらリアルタイムで使用はしていない。いかにもなオタクたちが世界一の携帯端末を開発し、ハーバード出のエリートサラリーマ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

2.0

クッソつまらん。100分位だし高評価だから観たけどマジで延々知らん家族のホームビデオ見させられてこんなんが面白いわけないやん。久々に駄作を引き当てた感。時たまカットインするフラッシュバックもよく分から>>続きを読む

ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

3.9

ビバリーヒルズコップが令和にまさかの復活。歳は取ってもアクセルフォーリーは相変わらず派手にやってくれる。変わりゆく物の中に変わらない確固たる物がある、これが観てる側には嬉しい。疎遠な娘との関係や新たな>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.9

百合要素があると聞いて見始めたものの、それだけで2時間は長いかなと思いきや、「ベネデッタの身体に現れた聖痕は捏造なのか」というサスペンス要素も入って来てグイッと映画の世界に入り込んでしまった。普段観る>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.9

なかなか公開されなかったウディ・アレン監督最新作。『レイニーデイ〜』はあまりハマなかったけど、今作はビターな大人の恋愛もので、まさに自分が観たかったウディ・アレンムービーだった。
主人公のモートが完全
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.8

『オルガ・へプラノヴァーはチェコに実在した無差別殺人犯で、チェコで最後に死刑執行された女性。』
社会から冷遇された彼女の境遇は、秋葉原の事件を起こした加藤を想起させる。センセーショナルにせず芸術映画の
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セルピコ(1973年製作の映画)

4.0

実在の警官セルピコを基にした骨太社会派作品。この手のテーマにはシドニー・ルメット監督の才能が光る。セルピコを演じたアル・パチーノも迫真の演技で素晴らしい。内容も重厚でもう二時間経ったかなと思ったらまだ>>続きを読む

上海バンスキング(1984年製作の映画)

3.9

朝ドラ『ブギウギ』で上海が出て来たので。上海でジャズを楽しんでいただけなのに、戦争という時勢により徐々にその楽しみを奪われていくのが辛い。今より娯楽が限られていた時代だからその辛さは尚更だろう。エンタ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.9

映画館で見る予定が都合で行けず。ディズニープラスにあったのでそちらで視聴。日本語表記があったりAI役の渡辺謙が日本語でもセリフを言ったり渋谷ロケがあったりとかなり監督が贔屓にしてくれるのは嬉しい(所々>>続きを読む

アウト・オブ・デス(2021年製作の映画)

3.7

晩年のブルース・ウィリス出演作品の中では普通に面白い一作(Filmarksのこのスコアは過小評価しすぎだろう)。ブルースも助演として、追われる主人公を助ける元警官役を好演していて出番もそれなりにある。>>続きを読む

ライフ with マイキー(1993年製作の映画)

3.8

ハートウォーミングなマイケルのコメディ作品。元人気子役で子役事務所経営者という役が童顔なマイケルにハマってる。子役事情は日本もアメリカも変わらないか(ほんの一握りしか役者を続けられない)。スリ少女の子>>続きを読む

フォーン・ブース(2002年製作の映画)

3.9

自分の好きなワンシチュエーションスリラー。ニューヨークの電話ボックスというシャレオツな場所で繰り広げられる究極の密室犯罪。電話一つで追い詰められていくスチュと、そんな中でもなんとか警察たちに状況を伝え>>続きを読む

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.6

ギターの名プレイヤーでありながら破滅的な生き方をするエメット。後から大切な人だと気づいても時すでに遅し。「感情を出さないから豊かな演奏が出来ない」の言葉は言い得て妙だなと。結局男はバカだということで。

さよなら、さよならハリウッド(2002年製作の映画)

3.6

落ち目の映画監督が再起を掛けた大作を撮るもののストレスから目が見えなくなり、盲目のまま作品を撮るというトンデモ設定。元嫁でプロデューサーのエリーまでも加担してしまうあたり甘いなぁと思う(会社のことを考>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

離島のレストランで起こる衝撃のフルコース。こういうホラーでまず思い当たるのが「人肉」系だが、その予想の斜め上を行く展開だった。総料理長が拗らせまくって海原雄山よりも厄介人間になってたけど、そんな中で「>>続きを読む

マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

今作を白黒で撮ったウディアレンのセンスは凄い。白黒であることで今作の魅力がグッと引き立てられている。
ニューヨーク・マンハッタンを舞台に繰り広げられる大人たちの恋愛模様。決して派手な恋バナではなく、男
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ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

ストーリーはどちらかと云うとバカミス寄り。目を見張るようなトリックでも謎解きでも無いので、ドジっ娘婦警のシアーシャローナン(制服姿も良きかな)目当てで見るのが正しいです。

ボストン・キラー:消えた絞殺魔(2023年製作の映画)

3.5

実際に起きた「ボストン絞殺魔」事件を追う2人の女性ジャーナリストに焦点を当てた作品。全体的に重い雰囲気でテンポもゆっくりなうえ、 60年代当時は女性記者の立場が低かったせいか、『大統領の陰謀』や『SH>>続きを読む

セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

変異してセーヌ川に紛れ込んだ人喰いサメvs仲間をサメに喰われた元研究者。サメ映画は予算とホンと演者がしっかりしていれば十分面白いことが分かる。あくまで殺すのではなくサメを生きて海に帰そうとぬかす環境活>>続きを読む

ファイナル・カウントダウン(1980年製作の映画)

3.9

最新鋭(80年当時)空母ニミッツが真珠湾攻撃直前にタイムスリップ。歴史に抗って過去を変えることは出来るのか、という展開はやはり見ていてドキドキする。日本兵は鬼畜野郎描写だけど日本語それなりに頑張ってた>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.9

シドニー・ルメットのデビュー作なのに見る機会がこれまで無かった。わずか90分でこれだけ濃密な法廷劇(法廷ではないが)。黒だと思っていたものが細かい所を突いていくと徐々に白に変わっていく様子は見ていて気>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

人生のどん底にいた少女への救いの手が、新型コロナによって徐々に奪われていく。たった4年前に実際に起きた出来事に、果たして他に救いはなかったのか、老人ホームのおじいさんや、夜間学校の生徒たちと繋がれる未>>続きを読む

ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

3.8

ベトナムへ旅行に行き、現地のベトナム戦争証跡博物館を訪れたので。映画に出てきた米軍ヘリに似たものが博物館にも展示されていたので「おおっ」となった。
若い兵士がミンチのように殺された「ハンバーガーヒル」
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

落語「柳田格之進」を元にした白石和彌監督による時代劇映画。落語ベースなのでまず話が分かりやすくスッと入ってくる。歴史の専門知識もいらず、囲碁のルールは分かっていれば盤面の情報も汲み取れるかもしれないけ>>続きを読む

リアリティ(2023年製作の映画)

3.6

今人気急上昇中のSydney Sweeneyが主演の作品。国家機密を漏洩した実在の女性を演じているが、よくSNSで見るグラマラスな彼女とは違いどこにでもいるような普通の女性で、言われなきゃ分からなかっ>>続きを読む

シークレット・マツシタ/怨霊屋敷(2014年製作の映画)

3.4

ペルー発、日系人家族が住んでいた「マツシタ邸」が舞台のホラーとあれば俄然興味惹かれるというもの。元々劇場公開してた頃に観に行こうと思っていたのだが、80分にも満たない作品に1900円払うのはちょっと躊>>続きを読む

フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話(2019年製作の映画)

4.0

実際に中国で起きた航空アクシデントを映画化したもの。監督がインファナルアフェアのアンドリュー・ラウなので面白いのは当たり前。事故が起きる前はクルーや地上スタッフたちの仕事ぶりをきちんと描いているのでお>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.9

背徳的なフランス産百合映画。金髪ロリと黒髪ロリのコンビはよく分かってる。サタンを崇拝するファムファタールかと思いきや、必ずしもそうではない「揺らぎ」が十代らしい。今だと作る事自体難しいのかな。

沈黙 SILENCE(1971年製作の映画)

3.8

スコセッシ版は未見のため、今作が初「沈黙」。当時ハリウッドで活躍してた日本人俳優のマコ岩松が製作と出演も兼ねているので、かなり気合が入っていることが分かる。丹波哲郎がポルトガル人宣教師役なんてどうなん>>続きを読む

完全なる報復(2009年製作の映画)

3.9

文句なしに面白い。司法取引で強盗に満足な罰を与えられなかった遺族の父親が仕掛けた壮大な報復。ジェラルドバトラーとジェイミーフォックスの息もつかせぬ攻防に目が離せなかった。

無名(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

大戦時・汪兆銘政権下の上海を舞台に、国民党・共産党・日本の諜報活動が入り乱れる。誰が敵で誰が味方か、ノーランみたく時系列が入れ替えられているので最初混乱するが、徐々に真相が浮かび上がってくる構造で理解>>続きを読む

シモーヌ(2002年製作の映画)

4.0

落ちぶれた映画監督タランスキーは、CGで作り上げた架空の女優「シモーヌ」を使って作品を撮ったらオスカーを獲っちゃうほどの大当たりとなる。20年前では『SF』のジャンルだった今作だが、2024年現在では>>続きを読む

ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ(1997年製作の映画)

3.6

選挙間近の大統領の性的スキャンダルを揉み消すためにハリウッドの大物プロデューサーと組んで「戦争」を偽装する。面白いテーマだけどアルバニアという実在の国との戦争をフェイクするのがどうもハマらず。インター>>続きを読む

ジェニファーのしたこと(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

平穏な街オンタリオで起きた夫婦襲撃事件。無事だった娘ジェニファー、最初のうちは同情だけど次第に明かされていく真実は何とも言えないため息が出る。親の心子知らずとは言うけど、ヤクの売人とは付き合わせたくな>>続きを読む

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.9

仲介業者を通さず、直接麻薬を東南アジア現地から仕入れたことで巨万の富を築いた黒人麻薬王フランク。これが実話というのがまたまたスケールが凄すぎる。ベトナム戦争で死んだ兵士の棺にヤクを隠すなんてゴーンも真>>続きを読む

サイクロンZ(1988年製作の映画)

3.7

ジャッキーが格闘系弁護士に。そのせいか吹替もどこかお堅い感じ。法廷劇としてのストーリーラインは雑だけど(裁判私物化しすぎ)、サモハン・ユンピョウ、ベニーユキーデとのファイトシーンは流石の迫力。特にベニ>>続きを読む