スズナリさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スズナリ

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インサイダー(1999年製作の映画)

3.9

Twitterでバズってた「日本滞在歴のある外国人が喋る日本語」を話すラッセル・クロウが見れる作品。タバコのニコチンが有毒なんて周知の事だから特ダネにしてはネタ弱くないかと思ったら実話ベースでビックリ>>続きを読む

ある愛の詩(1970年製作の映画)

3.9

憎まれ口を叩く美人のジェニーと名門の家の出のオリバー。2人は惹かれあい、結婚するが残酷な運命が2人を阻む。
「愛とは決して後悔しないこと」あまりにも有名な台詞が今作から来ているのを初めて知った。この台
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.9

南アフリカには人々がダイヤを掘り尽くして出来た巨大な穴があるのは聞いたことあったが、『紛争ダイヤモンド』というものがあり、シエラレオネ(ファミマカラーの国旗でお馴染み)でダイヤを巡る争いがあったことは>>続きを読む

告発のとき(2007年製作の映画)

3.5

イラク戦争の闇を息子の殺人事件を通して炙り出す。ジョーンズのいぶし銀な演技は流石。戦争というものの現実を淡々と描き出していたのでは無いだろうか。

アメリカン・バーニング(2016年製作の映画)

3.8

革手袋工場を経営して美人妻を持って順風満帆かと思いきや、ベトナム戦争で思想にかぶれた娘に翻弄され残りの人生を消えた娘に捧げる。子育てに正解は無いし、子どもは大人が想像もし得ない成長をするけど、親にとっ>>続きを読む

デジャヴ(2006年製作の映画)

3.6

U.S Navy を狙った壮絶なテロから始まり「デジャヴ」に絡んだ心理サスペンスかと思いきや、途中からまさかのSF展開になっておったまげた。しかもちょっと無理のある設定なのでイマイチ素直に受け取れず。>>続きを読む

それから(1985年製作の映画)

3.8

YouTube で公式配信されてたので。夏目漱石の原作は読んだことないけど明治時代に「道ならざる恋」のストーリーを書いているなんて流石文豪。松田優作の抑えた演技は光るものがある。笠智衆との共演、今のイ>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.4

うっかり殺したヴィーガンの肉を売ってみたら人気出ちゃったのでさらにヴィーガンを仕入れなきゃいけなくなる肉屋の夫婦。最初は殺すのに躊躇していた夫が、慣れてノリノリで殺していくのはおかしろい(無駄に映画的>>続きを読む

ウィズ(1978年製作の映画)

3.9

『オズの魔法使い』をオール黒人キャスト&シドニー・ルメット監督で映画化。クインシー・ジョーンズが劇伴に関わっているので劇中に流れるナンバーは全てモータウン印のソウルフル。まさに自分にどストライクだった>>続きを読む

ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.9

ずっと見てこなかったけど『ドリームガールズ』の曲だけは聞き覚えがあった。登場人物は全員架空だけどモデルが分かりやすいので、モータウンミュージックと自然と重ねながら見ていた。エディ・マーフィ演じるアリー>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

リドリー・スコットとは思えないほど爽やかな女性版「ボニーとクライド」。ハル刑事の言う通り、状況が彼女たちに対しどんどん悪くなっていくので相対的に追い詰められていってしまって、でも、それでも2人はむしろ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

実はゴジラを劇場で観るのはこれが初めて(シン・ゴジラは未見)なのだが、劇場の音響でゴジラのテーマを聞くのは血が沸あがってめちゃくちゃ良かった。
特攻隊員の敷島は不時着した大戸島でゴジラと遭遇し、目の前
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戦火の勇気(1996年製作の映画)

3.9

湾岸戦争で命を落とした女性パイロットウォールデンが名誉勲章に相応しいか調査することになった中佐のナット。だが、部下の証言で食い違いや矛盾があり、さらに部下たちがその後次々失踪・自殺する。彼女の死の真相>>続きを読む

ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

3.9

妻殺しの無実の罪で逃亡中のキンブル医師vs頭が切れる連邦保安官補ジョーンズ。一方がやりこめる訳でなく対等に頭脳戦で勝負しているのが良い。多少髪を弄るだけでそんな堂々と顔出しして良いのかとは思うけど色ん>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

コロンビアで失踪した母を探すべく娘がインターネットをフル活用して真相究明をする。前作と同じPC上で物語が進んでいくのでパソコンで観るとより没入感がある。二転三転するストーリーに、インターネットを駆使し>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

なんか既視感あるなーと思ったらアラン・ドロンの『サムライ』に雰囲気がクリソツだった。こういうハードボイルド映画をフィンチャーは作りたかったのだろうなと思ったけど、それにしては主人公がマヌケじゃないかと>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

原作は読まず、予告程度の知識のみで鑑賞。多様性と一口に言えど、結局それは自分が考える「多様性」という枠で判断してないか?価値観の押し付けで苦しんで暮らしている人たちがどんな気持ちなのか、観た後に自分に>>続きを読む

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.7

追う者と追われる者と女。これだけあればストーリーになるんだなぁ。
夜のロスをカーチェイスする車。BGMは一切なく、ただタイヤの軋む音とエンジン音だけが鳴り響く。台詞も少なくシンプルだけどライティングも
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

3.6

エイズや同性愛への偏見に立ち向かう弁護士たちの話。当時の制作側もまだまだ病気・性的マイノリティに対する知見は低い(アウティングの強要など)ようにも感じ、裁判もエイズによる不当解雇をカモフラするための工>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

んー重いなぁ。気合いを入れないと最後まで見れない。現実の世相が暗いからこういう作品は胸がキュッてなる。
背負うものが多いと人間保身に走るけど、由宇子はドキュメンタリー監督という正義を標榜しやすい立場ゆ
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.9

一作目の直接的な続編でありながら、それよりも前の時系列にも遡ってさらに一作目では語られなかった背景も描いておりこんがらがる部分もあるので、中文版Wikiを見てややこしいストーリーを補完しつつ。サムはヤ>>続きを読む

インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.8

一作目である意味物語がまとまっていたから続き見るのどうしようかと思ったけど見てみた。サムとウォン警部の関係性や邂逅する前のラウとヤンが何をしていたか(ヤンとウォン警部、サムとラウの一筋縄ではいかない関>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.0

スコセッシの『ディパーテッド』(未見)のオリジナル作品とは知ってたけど具体的な内容までは知らず。映画館で4K版が再上映されてるみたいなのでアマプラで観たのだが、カッコいい!潜入ならではの苦悩や葛藤、ラ>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.3

タイムループで社畜な日々を繰り返していることに気づいた零細広告代理店の社員たち。タイムループしてることを気づかせる過程が面白い(同じ事の繰り返しだから生産効率上がる上がる)し、タイムループを繰り返して>>続きを読む

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.0

面白い!互いの顔の表面を移植して別人になりすますって最初は突拍子もないことに思えたけど見ていくうちにアリだなと。字幕派だけどアマプラには吹替しかないのでそれを見たが、神谷明さんと大塚明夫さんの演じ分け>>続きを読む

デンジャラス・ベイビーズ(2018年製作の映画)

2.9

85分の映画なのにテンポが悪い、話が進まない、つまらない笑いで冷めるなど B級映画の悪い所をごった煮してしまってる。主演女優2人のサービスシーンで最後まで持ったようなもの(あのセクシーセーラー服はAm>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.4

前作「オールド」は急激に歳を取る超常的なビーチが舞台だけどその裏に人間の深い欲がまみれていた良作だった。今回は途中までは世界の終末信者どもに立ち向かうゲイカップルとアジア系の養子の話だと思ったら結局終>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

石油でリッチになった先住民オセージ族を狙う白人たち。デニーロ演じるウィリアムの姑息さ(表向きは「友人」として振る舞い裏でバンバン殺していく)に巻き込まれていくプリオ。ひたすらに白人の傲慢さと嫌らしさを>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

新作を観に行くので予習がてら。スコセッシお得意のマフィアものだが、主人公が「マフィアに憧れて」暗黒街に入ったものの性格からか人を殺すことは一切しないのが斬新。見る前はデニーロが主役だと思ってたら違った>>続きを読む

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

4.0

綿花畑で育った少年が給仕となりホワイトハウスの執事としてアイゼンアワーからレーガンまでの大統領に仕え、そこからアメリカの歴史を覗いていく。「白人向け」の表情をして給仕する父と公民権運動に投じていく息子>>続きを読む

ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これが実際に起きた事が恐ろしすぎるやろアメリカ。スケールが違いすぎる。
非正規労働者のシンママが斜陽の製薬会社の営業となり会社を業界トップにまで成長させるが違法&過剰な処方により国民総オーバードーズ状
>>続きを読む

ランダム・ハーツ(1999年製作の映画)

2.9

サスペンスだと思って見たら途中からよく分からん展開になって見終わった時にはロマンティック映画になっていた。恋愛映画として見ても「そうはならんやろ」というストーリーなので全く入り込めず。シドニー・ポラッ>>続きを読む

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE(2005年製作の映画)

3.8

ハリウッドで実写映画化が決まったそうなので[ソース: https://onl.tw/MCy9ZKU]、香港版をネトフリで鑑賞。アニメでの一期と二期の前半部分がストーリーラインだけど上手く再構築してるな>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

評価高いので見てみたらアクションのレベルが高くてビックリ。早いカット割で誤魔化さずちゃんとファイトしてるのが素晴らしい。ジャッキー映画を観ている感覚になった。世界観も現実と地続きで会話も実際に言いそう>>続きを読む

眠りの地(2023年製作の映画)

4.1

予告見て口八丁なジェイミーフォックス弁護士を見ただけで絶対面白いやつと確信していたが、その予想は当たってとても面白かった。町の小さな葬儀屋がカナダの一大葬儀企業と訴訟となるが、裁判が進むにつれ隠されて>>続きを読む

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.9

ザラザラした嫌ーな感じの胸糞映画。投資会社でアナリスト同士付き合ってたら女性の方が出世して上下関係が出来た途端男側が嫉妬に狂い始める。同じ立ち位置だと見えなかったことが立場変わると見えてくるのはよくあ>>続きを読む