このレビューはネタバレを含みます
あの短編をどう2時間にするのだろうと思って観始めたが、思ったより良かった。さとしのあの振り切った感じは原作を読んだ上で観ると賛否両論あると思う。おそらく象徴としての"フェンス"がかなり前面に押し出され>>続きを読む
哀れな話だが、ラストのセリフが好き。原作ではあのセリフは無いそうですが
国語の教科書で習う羅生門ではなく、物語は「藪の中」を下敷きにしている。でも羅生門の造形が良い。美しい。
こういう物語とか時系列の組み方をどうするかというのはいまでこそやり尽くされた感はあるが、やはり>>続きを読む
原作既読。ポスターを見てなんとなく染谷将太が僕で柄本佑が静雄だと勝手に思い込んでいたので冒頭で配役がその逆だと分かったとき少し驚いた。
設定やストーリー(特にラスト)は原作に忠実とは言い難いし、かな>>続きを読む
これもシチュエーションスリラーの一種だが、外部との往復が結構激しい部類のものだ。閉ざされたトンネル内部での一刻を争うミクロな状況に対し、外で繰り広げられる救助活動をめぐるマクロな展開は、かなり政治やマ>>続きを読む
ソリッドシチュエーションスリラーの作品は好きだが、これはあまりに素朴すぎる。ライブハウスという設定をもう少しうまく活かせる気がする。「無人島に…」というくだりは好き。
アクション映画としては十二分に楽しめたが、1作目と全く同じ味がしたのが少し残念。アントマンというヒーロー(あるいはMCUそのもの)の性質上仕方ないのかもしれないが。あと量子の世界なのにクマムシが出てき>>続きを読む
タイトルに惹かれて手にとって借りてしまった。向井理にフルーツポンチ村上を加えたような顔の主人公がなんだかいけ好かない。いや、気持ちは理解できるがそんな優しさを見せる余裕あるんか?と思ってしまった。終わ>>続きを読む
園子温監督作品はたまに笑かそうとしてるのかどうか分からんがおもしろくて笑ってしまうシーンがある。親戚に調子良いときの村田みたいなおじさん(雰囲気が似てるだけで劇中の村田のようなことはしていない、念のた>>続きを読む
日本に輸入されてる韓国映画はやはり全体的にレベルが高いと感じる。そんなに期待して観始めた訳ではなかったが普通におもしろかった。警部補の質感が気持ち悪い。
忘れられない記憶には、幸せな記憶、辛い記憶、あとどうでもいい些末なことなのになぜかずっと覚えていることの3つがある。辛い記憶や嫌だったことを事あるごとに思い出してはそれを修正したり、捨て去りたくなるが>>続きを読む
心温まる映画だった。兄が妹の靴を失くす、という物語の"起"からその後の展開全ては、言ってはなんだが、なんてことないものだ。でもそんななんてことないことが本当に決定的で、死活問題になりうる子どもの視点が>>続きを読む
午前1時くらいから観始めた当初、途中で止めて寝て明日また続き観るか、くらいに考えていたが思いのほかおもしろくて最後まで一気に観てしまった。直接的な描写は無くともジワジワと不安にさせてくる系の映画はいい>>続きを読む
当方ジュブナイル映画が好きなのですが、「正解」が出てしまいました。この作品はあまりに性春パンクであり、あまりにスタンドバイミー だ。あまり使いたくない言葉だが、エモすぎる。全てが刺さった。ラストも分か>>続きを読む
90年代感が出ていて良かった。昔のを観れば観るほど今のサスペンスの複雑さが分かる。こういうの今出したら駄作扱いされるんだろうな。僕は好きですが。
前作に負けず劣らずおもしろかったが、単純に前作の方がぼくの好みにかなっている。
登場人物が全員おもしろいって珍しいですね。特にエルネストが好き。年に1作ペースで作って欲しい。
「ハングオーバー!」が好きな人は楽しめると思う。ぼくはめちゃくちゃ楽しめました。声出して笑える映画はいいですね。
深夜にabemaTVでやってたのでなんとなく観ていたが、震えるくらい良い映画だった。
雰囲気の作り方に隙がない。無駄の少ない映画というのはときにスッキリしすぎているが、これは重厚すぎるくらい重厚だった>>続きを読む
地元の映画館でリバイバル上映をやっており、500円で観られるとのことで観に行った。思ってた数倍おもしろかった。そんなにジュラシックシリーズに思い入れはない、というか一作目しか観ていないのにあの音楽を聴>>続きを読む
何の気なしにHuluで観たら意外と良かった。撮り方がテレビドラマっぽいなと思ったらこれそもそもテレビ映画だったんですね。
『野火』とか観ると戦争映画はエグいなと感じるけど、これはかなりライトな部類だ>>続きを読む
この映画は2種類の夢、つまり夢想することと実現させたい目標をもつことの2つを肯定してくれる。
ときに人は「現実を見ろ」と他人に言うが、夢と現実が地続きだった頃というのは誰しもあったはずで、だからむしろ>>続きを読む
緊迫感と鬱々とした雰囲気が終始スクリーン、いや劇場全体に漂っていた。劇場で観て良かった。
狙っているような撮り方が多かったが、狙ってる感は好きなので良かったです。特に邸宅のシーンは整然とした場所にジョ>>続きを読む
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シモンは自らが軌道を周回していると言い、実際それはある意味そうなのだが、実はシモンの周りの軌道をサム達が周っている、という感じ。しかし他人に変わってもらおうとしたり、イレギュラーを嫌ったりするはずのシ>>続きを読む
終始もどかしく思ったけど笑える要素がふんだんにあるのも手伝って、ハッピーな気分になれました。やっぱり何事もタイミングが大事だと確信したので、今日から飛んでいるハエを箸でつまむトレーニングで反射神経を鍛>>続きを読む
「wonder」と同じ監督だとエンドロールで気づいた。これもシンクロニシティの一種と言えるかもしれない。
手負いの10代の危うさがうまく出ていた。他人の幸せを願うのは確かに優しさではあるけど、自分には>>続きを読む
良い群像劇だった。分かりやすい人生あるあるが散りばめられていて涙を誘った。オギーがオギーだったからこそここまでうまく、うますぎるくらいにまとまったわけだが、映画の中くらいではこういうのがあっても良い。>>続きを読む
やはり原作が良いからか、良かった。ところどころでキャッチーな音楽を使ったMVみたいな演出とかクサい演出があって、あんまりそういうのは好きじゃないけど逆にそれによって変に感情的にならずにスッキリした気分>>続きを読む
x軸のプラス方向に生きる、マイナス方向に死ぬがあるのではなく生も死もプラス方向にしかない。「日々を過ごす」というのが「日々をやり過ごす」というのに変わりだしたらだんだん苦しくなっていくはずなのだが、そ>>続きを読む
愉快な映画ではない。ぼくはここ数年家族との会話が少しずつ億劫になってきたと思っているので(さすがにこの家族ほどではないけど)心に突き刺さりました。気まずいあるあるが上手いですね。
素敵。観たあとで色々なシーンを何度も反芻してしまう、というのは僕の中で名作かどうかという判断基準のひとつなのですが、これは名作です。夏がより好きになれる。良い景色に良い音楽、シンプルなストーリーが良い>>続きを読む
めちゃくちゃ好き。牛窓の町をただ映すだけで、台本も一貫したストーリーもない。しかしそこでは、そこに生きる人々や猫々のそれぞれの物語が紡がれていた。
特に音が印象的だった。小型漁船のモーター音、さざ波、>>続きを読む
映像、音楽、ストーリーの全てが美しかった。美しすぎたくらい。人は2度死ぬというのはよく知られた言葉だ。1度目が肉体が死んだとき、2度目は誰にも思い出されなくなったとき。長い目で見ると永遠に語り継がれる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
おもしろい。小悪党のモス、不条理の権化みたいなシガー、前時代の正義の象徴としての保安官ベルがうまい具合に絡み合っている。原題"No country for old men"がより明らかに示すように、世>>続きを読む
ジュブナイル+ロードムービー+SFといった感じで好きですね。子どもの頃にあれだけワクワクした夜更かしが今では当たり前のことになってしまったのはなんか寂しい。ラストシーンが良かった。ご飯3杯いけるレベル>>続きを読む
あー小学校の頃こんなこと思ってたな、とか色々反芻しながら、いろんなシーンで想起させられながら観た。ほんとくだらないこととかどうでもいいことばかり考えたりしてたりしたけど、そういうのを鼻で笑わず愛おしく>>続きを読む
おもしろかった。特に後半からの加速がよかった。彼らは原告団という括りの中にいるが実は各々が違う出自を持ち、違う考えをしているという当たり前の事実、しかし普段ニュースから流れてくる"原告団"というフレー>>続きを読む