HayYoさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.7

死に物狂いで助けを求める人々に対する国家の官僚的な対応

それは明らかに残忍だとケンローチは怒りこの作品にその想いを込めている

国家の煩雑化した援助体制を丁寧に描く一方で本作のメッセージはシンプルだ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

結構グロテスクな描写が多いです
前作「ヘレディタリー」で駄目なら今回はもっとエグいので気をつけましょう


本作は上質なスリラー恋愛映画

一面に広がる青空と草原という神秘的な風景をバックに進行する奇
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

車に詳しくなくても楽しめる
大迫力のレースシーンはぜひ大きなスクリーンて観たいところ

フォード上げの作品かと思ったらどっちかといえば嫌な会社!ってなる描写をちゃんとやってて意外

この作品は何よりも
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.6

名優の演技とスコセッシ得意のギャングの世界観を楽しむ映画

60年代から70年代のアメリカの政治を知ってるともっと楽しめるかも

脚本とか演出については過去作と似た点が多くスコセッシファンならグッとく
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将軍様、あなたのために映画を撮ります(2016年製作の映画)

3.3

北朝鮮の独裁者・金正日


彼には実は映画好きという隠れた一面があった

そんな触れ込みが気になって観たんだけど
実際は映画作りのために拉致された夫婦の心情や逃亡劇についてが8割で

うーん、そっちか
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

差別に対して愛で立ち向かう王道ストーリー

子供視点のコミカルな作風というのは結構新しい切り口だけど
登場人物の性格や行動、伏線はとてもわかりやすい

残酷描写もないので子供でも見やすい映画
というか
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

終盤「え?なんで殺しちゃうの?」って思った人は結構いるかもしれない

金持ち一家は確かに貧乏な人たちへの共感がなく貧乏の「臭い」を忌避するなど嫌な点はあったけど
非常な悪人なわけじゃない
果たして殺さ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

アダムドライバーとスカヨハの演技のぶつかり合いが見どころ


離婚っていう話になって
弁護士がついたことでどんどん事態が悪化していく様が実に息苦しい

あらすじだけ聞くと重いけど
思いのほかすんなり見
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.6

中東らへんにいる悪い奴を!
一芸もったタフな奴らがぶっとばす!
中学生が考えたみたいなストーリー!

深いことなんて考える必要ありません

カーアクション!銃撃戦!エログロ!
騒がしい登場人物!スロー
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.1

大傑作。すべてが高水準

一言で言えば、家族の「負」の側面を凝縮したような映画

ホラー映画って
悪魔が怖いとか霊が怖いとか人間が怖いとか色々恐怖の対象があるけど
ヘレディタリーはそれらを包括的に取り
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.2

ホラー映画かと思ったらSFエンターテイメント作品だった!

主人公が岐路に立った時に直面しなければならない選択肢ってものを本作は見事に描いてる

大切なものと大切なものが綺麗に天秤にかかっている

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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.7

ホラー映画かと思ったらコメディ映画だった!

マスク被った殺人鬼とコメディ要素多めって点で「スクリーム」が思い浮かぶけど
ループものっていう独自要素が本作のオリジナリティを出してる

すっごいツッコミ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.6

三部作の総決算に相応しい傑作だった


生まれがどうだとか才能がどうだとか
失敗したとかもう戻れないとか

そんなことでもう無理だって諦めるな!
って強いメッセージがあった

銀河の英雄ルーク・スカイ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

初めに知っておいてほしいのは
本作のジョーカーはダークナイトのジョーカーみたいな天才カリスマ犯罪者ではないっていうこと


仕事は上手くいかないし
金がなけりゃ愛もないし
周りは誰も助けてくれないどこ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.3

どんな相手でも執拗にヘッドショットを狙い
撃たれても轢かれても落ちても
ほとんど動きが鈍らない
ジョン・ウィックのトンデモっぷりよ!

ヤヤン・ルヒアンとセセプ・アリフ・ラーマンが脇役だっていうのに随
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

子供の描写が神がかってる

「大人が考えた子供の言動」じゃなくて、ほんとに子供が自分の小さな世界だけで考えて出す言動を巧みに再現している

言いたいことを論理的に組みたてられなかったり
何度も同じ質問
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

むかつく悪役をこんなにもカッコよく笑えてスカッとぶっ殺せる監督って他にいるんだろうかってレベルのクライマックス

ブラッドピッド無双に興奮しっぱなしだった



ラストシーンは創作物ゆえの優しさという
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.8

今が不満で何かを求めて彷徨う若者たち

ミッチェル監督は「水」が似合うイメージだが、それは湖やプールで揺蕩う様が、行き場なく揺らめく登場人物の心境と綺麗にマッチするからなのかもしれない

全体的に静か
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いじめられっ子が怪物を使っていじめっ子を皆殺しするスカッとする青春ホラー!

とか思って見ると多分がっかりします。

勢いと設定、画面作りはいいんだけど、演出や物語に突っ込みどころが多すぎる

先生燃
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.7

元ボディビルダーなだけあって体格に説得力があるドンソクが悪党たちをぶん殴っていくのは気持ちいい!

ドラマ部分は薄味だけど警察やヤクザが泥臭い取っ組み合いする様が見所だから無問題

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.5

豪華絢爛な宮殿美術の数々が、ヨルゴス監督の描く人間の生々しさと対比して
王宮内の虚飾にまみれた人間関係を見事に描き出している

過去作だと珍妙に思えた
クラシックとスローを使った演出や
登場人物の奇天
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

みんなで祈って吹っ飛ばされるシスターとか笑うに決まってんだろ!

終盤の盛り上がり
銃が強かったり
ヴァラクに一撃入れる前になんか臭いセリフ吐いたり
B級モンスター映画的メソッドが組み込まれててそれが
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アナベル前作よりは面白かったかな程度

相変わらず人と人との関わりが薄い

死霊館が面白いと思ったのは
家族愛というか隣人愛というか
恐ろしい状況のなか、人が他者を助けようとする様、その過程や心境が描
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自己犠牲は美しいんです!って言ってるけど全然感銘を受けなかった

いやそんなぽっと出キャラの死じゃなくて母の愛とかでどうにかしてよ

しかも、いくらぽっと出とは言え親友が命犠牲にして救ったそばから赤ち
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.7

なにが面白いってホラー映画なのに同時にアクション映画要素があるってとこ


普通こういうホラー映画の怪異って親や警察が来たら姿消すんだけど真正面から戦うからホラーなのにドキドキワクワクしちゃう